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Just Dance 2021
曲情報
KULIKITAKA(クリキタカ)はドミニカ共和国出身のミュージシャン、Toño Rosario(トニョ・ロサリオ)の曲。
この曲は2002年リリースのアルバム『Toño en América』に収録された曲「Yo kulí yo kulá(Kulikitaca)」が初出で、その後、2003年のベスト盤『Amigo Mío: Toño y Sus Éxitos』にも収録され、さらに 2019年にはSpotify上でシングルとして配信開始された。
トニョ・ロサリオはメレンゲ音楽グループ「ロス・エルマノス・ロサリオ(Los Hermanos Rosario)」のバンドリーダーとして知られ、グラミー賞にもノミネートされた経歴を持つ。1990年からソロ活動を開始し、ゴールドおよびプラチナ認定を受けるなど成功を収めた。
2018年、彼の楽曲「Kulikitaka(クリキタカ)」がインド南部のケーララ州でインターネットを通じて話題となった。WhatsAppで拡散されたビデオの影響で、同曲はラテン音楽ではなくアフリカ音楽として認識され、小さなレストランが「Kulikitaka」にちなんで名付けられるなど現地文化にも影響を与えた。
また、2021年から2022年にかけて、「Kulikitaka」のロサリオによるバージョンがTikTokでバイラルとなり、「チャレンジ動画」として流行した。
歌詞の意味
この曲はドミニカというルーツへの誇りと、祭りのような熱気を爆発させるエネルギーを軸にした奔放な世界を描いている。自分の生まれ故郷を胸に刻み、その文化やリズムが体の奥から自然に湧き上がる感覚が中心にある。途中に繰り返される掛け声や言葉遊びのようなフレーズは意味よりも勢いを重視したもので、混沌と興奮が入り混じるダンスフロアの狂騒をそのまま音にしたような雰囲気を作り出している。夜明けまで続くマンボのビートに乗り、秩序もルールも関係なくただ身体が先に動き出すような、純粋なリズムの快楽とラテンの祝祭性が全体を貫いている。
クリキタカ ティ の意味
「Culikitaca ti」は意味のある単語ではなく、ダンスミュージック特有の“サウンドのノリ”を作るナンセンス・リリック。
この曲に限らず、ラテン音楽やクラブミュージックにはこうした意味はないけど盛り上がる語感のフレーズがたくさん使われる。
また、ドミニカ共和国発祥の「Dembow(デンボー)」というジャンルでは、こういったナンセンスでリズミカルなフレーズが特に頻繁に使われる。この楽曲もその影響を受けていると考えられる。
マンボ(mambo)の意味
「マンボ(mambo)」は、1940年代にキューバで誕生したアフロ・キューバン音楽のスタイルのひとつ。語源はアフリカ系宗教語に由来し、当初はダンス音楽ジャンルとして定着した。ペレス・プラードが演奏中に発したシャウト「¡Mambo!」が世界的に有名となり、掛け声としても広く使われるようになった。今日では音楽ジャンル名だけでなく、リズムの切り替えや盛り上がりの合図としての意味でも使われている。


