動画
ミュージックビデオ
『Fields of Gold: The Best of Sting 1984–1994』に収録されたエリック・クラプトンが参加したバージョン

…Nothing Like the Sun
Sting
- The Lazarus Heart
- Be Still My Beating Heart
- Englishman In New York
- History Will Teach Us Nothing
- They Dance Alone (Gueca Solo)
- Fragile
- We’ll Be Together
- Straight To My Heart
- Rock Steady
- Sister Moon
- Little Wing
- The Secret Marriage

Fields of Gold: The Best of Sting 1984–1994
Sting
曲情報
「We’ll Be Together」(ウィル・ビー・トゥゲザー)は、イギリスのシンガーソングライター・Sting(スティング)による楽曲であり、2枚目のソロスタジオアルバム『…Nothing Like the Sun』(1987年)に収録されている。
背景
スティングはこの曲を、キリンビールのCMのために書き下ろした。彼によると、CM制作側から「together」という単語を歌詞に入れるよう依頼されたという。スティングは数分でこの曲を作曲し、日本の関係者やプロデューサーもすぐに気に入ったという。オリジナルレコーディングにはエリック・クラプトンがギターで参加しており、別バージョンではブライアン・ローレンが演奏を担当している。クラプトンが参加したバージョンは、1994年のベストアルバム『Fields of Gold: The Best of Sting 1984–1994』に収録された。
また、この曲の終盤には、スティングの1985年の楽曲「If You Love Somebody Set Them Free」の歌詞が引用されている。
リリース
「We’ll Be Together」は、『…Nothing Like the Sun』のリードシングルとしてリリースされ、カップリング曲として「Conversation with a Dog」が収録された。Billboard Hot 100では最高7位を記録したが、イギリスでは最高41位と、スティングの母国ではそれほど成功しなかった。
『Cash Box』誌はこの曲を「軽快なファンクの要素を持つアップビートな楽曲」と評し、「スティングの力強いボーカルと独特のリズムトラックが特徴的」と評価した。
2004年の『Sacred Love Tour』の北米公演では、アニー・レノックスと共演し、このツアーでは唯一二人で披露された曲となった。その後、二人は「We’ll Be Together」の新バージョンを録音し、映画『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004年)のサウンドトラックに収録された。この曲は、2021年のコンピレーションアルバム『Duets』にも収録されている。
ミュージックビデオ
ミュージックビデオはモノクロで撮影され、監督はメアリー・ランバートが務めた。この映像は、1950年の映画『オルフェ』(Orpheus)に基づいており、スティングの妻であるトルーディ・スタイラーも出演している。
ビデオでは、スティングがベルギーの漫画『タンタンの冒険』にインスパイアされた手作りのセーターを着て登場する。映像はフランスの「詩人のカフェ」を舞台に進行し、スティングは詩人マリアス役として出演する。カフェの前では男性たちがサイコロを振り、壁画家が作業を開始し、やがてダンスが始まる。そこへ美しい女性カサレス(トルーディ・スタイラー)が車で到着し、酔った男セジェスト(スティングが二役)が後に続く。
ビデオのクライマックスでは、カフェ内での乱闘が発生し、警察が介入するも収拾がつかず、セジェストが再び車に乗り込む。その後、カサレスと詩人マリアスも車に乗り込み、スティングが「今夜は一緒にいよう」と歌いながら女性を見つめる。ビデオは、スティングが車の後部座席で目を閉じ、ジャガーが遠ざかっていくシーンで幕を閉じる。
このミュージックビデオは、1988年のMTV Video Music Awardsで「最優秀撮影賞」を受賞した。
歌詞の意味
この曲は語り手が相手への強い憧れと情熱を率直に述べ、二人が共にいる未来を熱気あるテンションで描いている。相手と一緒にいることを当然の帰結として捉え、距離や状況を超えて結びつこうとする意志が繰り返し強調される。相手は導き手であり光であり、語り手の感情は炎として象徴化され、その燃え上がる勢いが曲全体の駆動力となっている。
語りの中心には、相手と共にいるだけで世界が満たされるという確信が据えられ、日常の些細な条件はすべて脇へ追いやられる。そこには理屈よりも情動が優先し、身体的な近さやダンスのイメージを通して、関係の親密さが高揚感とともに描写される。
終盤では、相手との未来を含む広がったイメージが提示され、二人の結びつきが必然的であるかのように語られる。反復されるフレーズは、語り手の揺るぎない願望を強調し、勢いと祝祭的なムードの中で、共にいるという単純で強力な宣言を響かせている。

