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曲情報
「PIT STOP」(ピット・ストップ)は韓国のガールズグループ、NJZ(엔제이지、エンジェイジー)の曲。
2025年3月21日、ソウル中央地方裁判所はNewJeansの所属事務所ADORとの専属契約は有効だとして、独自の芸能活動を禁じる仮処分決定を出した。
2025年3月23日、「ComplexCon 香港 2025」の最終日のヘッドライナーとして登場したNJZは新曲「PIT STOP」を披露した。そして、この一回の活動をもってNJZは活動休止を発表した。
ステージでの発言内容
ヘリン「こんな話をしなきゃいけないのが、本当に悲しいです。実は今日のステージが、私たちの最後になるかもしれません。私たちは裁判所の判断を尊重して、一時的にすべての活動を中断することにしました。簡単な決断ではありませんが、今はこうすることが私たちにとって必要な選択だと思います」
ミンジ「実のところ、私たちが選んだ道が簡単じゃないことは、私たち自身が誰よりもよくわかっていたつもりです。だから裁判所の決定を受け入れつつも、私たちが信じる価値観や信念、お互いを守るために声を上げたのです。私たちはこの選択を後悔していません、みんな」
ヘイン「人によっては、何も言わずにそのまま従っていれば良かったのにって思う人もいるかもしれません。でも私たちにとっては、これは自分たちを守ることで、そうすることでもっと強くなって、また戻ってこられると信じています。だから、この選択を絶対に後悔はしません」
ヘイン「これまでも精神的にはとても疲れて、つらい時期もあったけど、その中でもBunniesに見せたいもの、一緒に楽しみたい事が本当にたくさんありました。香港に来て、ComplexConで本当に大きな愛と応援を送っていただいて…最後まで頑張ります」
ミンジ「私たちは裁判所の決定を尊重します。しばらくは一歩下がって、気持ちを整える時間を持ち、その後にまた力をつけて前に進もうと思っています。これが終わりではないということを、ぜひみんなに知っておいてほしいです。次にステージに立つときは、心からの笑顔でみんなに会いたいです」
ComplexConに出演できた理由
ADORは仮処分を決定した裁判所に対し、「賢明な判断に深く感謝する。ADORはNewJeansの所属事務所としての地位を法的に確認された以上、今後はアーティストの支援に責任を持って取り組む」と歓迎の意を示した。また、ComplexConでの公演についても「ADOR所属のNewJeans名義で進行できるよう、現場で十分な支援を行う予定だ」と予告していた。
今後の予定
しかしNewJeansは、「本日の仮処分決定については異議申し立て手続きを通じて追加の争点を争う予定であり、その過程で証拠資料なども最大限補完していく計画だ」とし、事実上、仮処分決定に不服を示す立場を表明した。実際、仮処分が下された3月21日以降も「NJZ」名義の公式Instagramアカウントに投稿を続けており、活動を継続している。
TIME誌のインタビューでハニが語ったこと
また、22日にはアメリカの時事週刊誌『TIME』とのインタビューで、「裁判所の判断には失望した」と語り、「おそらくこれが今の韓国の現実なのでしょう。しかし、それこそが私たちが変化と成長が必要だと信じる理由です。韓国は私たちを革命家にしようとしているように感じます」と述べた。
さらにハニは、「私たちはHYBEの道徳的水準、そしてHYBEが企業として機能するやり方に抵抗しています。だからこそ問題提起をし、すべてを語ろうとしているんです。(HYBEは)私たちが留まりたいと思うような会社ではなく、そこにいる必要もありません」と強調した。
歌詞の意味
この曲は、自己肯定感と独自性を強調する内容で、メンバーが自分自身を信じて前進する姿勢が描かれている。歌詞の中で繰り返される「違う生地から切り出されてる」という表現は、他者とは異なる個性や特異性、もしくはHYBEとは違うミン・ヒジン率いるADORの独自性やコンセプト、スタイルを示唆している可能性がある。どんな状況でも自分らしさを失わず、他人に流されることなく自己を貫こうとする意志が感じられる。
「私に注目」というフレーズは、自信を持って自分の道を進む姿勢を示し、周囲の期待に応えるのではなく、自分のペースで進んでいく強い意志が伝わる。自分のペースで物事を進め、他人の期待に縛られることなく目標を達成しようとする態度が表現されている。
また、「加速する前に深呼吸」という部分は、どんなに急いで進んでいく時でも冷静さを保ち、自分のペースで物事を進めることの大切さを示している。
全体として、この曲は自己肯定感や自立心を前面に出し、他人に流されずに自分を貫く姿勢を描きつつ、着実に目標に向かって進んでいく強さが表現されている。
違う生地から切り出された私?
この部分は「他の人や物と非常によく似た性質を持つこと」という意味を持つ “be cut from the same cloth” という慣用表現をアレンジした表現になっている。”same” の部分を “different” に変えることはよくあるが、 “cloth” を “fabric” にアレンジしているのはこの歌詞特有の表現である。おそらくこの部分は “new jeans“(新しいジーンズ)のデニム生地とかけた表現になっているため、意訳して意味を損なわないように直訳を採用した。
“cloth” と “fabric” はどちらも「布、布地」という意味を持っているが、”fabric” の方が材料・素材としての布(=生地)のニュアンスが強く、”cloth” はテーブルクロスやふきんなど、用途のある「布」という意味で使われることが多い。
その他の動画
フルパフォーマンス
- ダニエル – No Scrubs
- ミンジ – Smile For The Camera
- ヘリン – Dontcha
- ヘイン – Use Your Heart
- ハニ – My Boo
- NJZ – Pit Stop



