動画
歌詞&翻訳
Aah!
ああ!
Watch out!
気をつけろ!
You might get what you’re after
思いどおりになるかもしれないぞ
Cool, babies
いいぞ、みんな
Strange but not a stranger
変わった奴らだけど知らない仲じゃない
I’m an ordinary guy
僕は普通の男だ
Burning down the house!
家を燃やしてる!
Hold tight
しっかりしろ
Wait till the party’s over
パーティーが終わるまで待て
Hold tight
しっかりしろ
We’re in for nasty weather
これから厄介な事態になるぞ
There has got to be a way
何か方法があるはずだ
Burning down the house!
家を燃やすんだ!
Here’s your ticket; pack your bag
チケットだ、荷物をまとめろ
It’s time for jumping overboard
今こそ船から飛び込むときだ
The transportation is here
乗り物はもう来てる
Close enough but not too far
近すぎず、遠すぎず
Maybe you know where you are
たぶん君は自分がどこにいるかわかってる
Fighting fire with fire
火には火で立ち向かう
Aah!
ああ!
All wet
びしょ濡れだ
Here, you might need a raincoat
ほら、レインコートが必要かもしれない
Shake-down
一斉取り締まりだ
Dreams walking in broad daylight
真昼の夢が歩いてくる
Three hundred sixty-five degrees
365°
Burning down the house!
家を燃やしてる!
It was once upon a place
あの頃いた場所のことを思い出すと
Sometimes I listen to myself
今でも時々、自分に語りかけてしまう
Gonna come in first place
一位を取るつもりだ
People on their way to work say
仕事に向かう人たちはこう言う
“Baby, what did you expect?”
「ベイビー、何を期待してたんだ?」
Gonna burst into flame, aah!
炎に包まれるつもりだ、ああ!
Burning down the house!
家を燃やしてる!
My house
僕の家は
Is out of the ordinary
普通じゃない
That’s right
その通りだ
Don’t wanna hurt nobody
誰も傷つけたくない
Some things sure can sweep me off my feet
何かが確実に僕を夢中にさせる
Burning down the house!
家を燃やしてる!
No visible means of support
頼れる生活の手段がない
And you have not seen nothing yet
そして君はまだ何も見ちゃいない
Everything’s stuck together
すべてがくっついてる
And I don’t know what you expect
そして僕にはわからない
Staring into the TV set
君がテレビ画面をじっと見つめながら何を期待してるのか
Fighting fire with fire, aah!
火には火で立ち向かう、ああ!
曲情報
「Burning Down the House(バーニング・ダウン・ザ・ハウス)」は、アメリカのロックバンド、トーキング・ヘッズが1983年7月に発表した5作目のスタジオ・アルバム『Speaking in Tongues』からの先行シングル。
インスピレーションと作曲
「Burning Down the House」はニューウェーブ、ファンク、アート・ロックの要素を併せ持つ楽曲。ベーシストのティナ・ウェイマスは『Once in a Lifetime: The Best of Talking Heads』(1992年)のライナーノーツで「この曲はジャムから始まった」と語っている。クリス・フランツがマディソン・スクエア・ガーデンでパーラメント=ファンカデリックの公演を見て興奮し、ジャム中にPファンクの観客の掛け声である“Burn down the house!”と叫び、それをデヴィッド・バーンが気に入り、最終的に“Burning down the house”に変えたという。
当初の歌詞はかなり異なっていた。1984年12月2日放送のNPR『All Things Considered』のインタビューでバーンは、ウェイマスとフランツによるインストゥルメンタルのジャムから曲が発展した初期のワークテープを紹介。バンド全体でグルーヴを完成形に近づけた後、バーンはブライアン・イーノから影響を受けた手法で、リズムに合うまで意味のない音節を歌い、それに後から言葉を当てはめたと説明した。
バーンによれば、歌詞案には「I have another body」「Pick it up by the handle」「You travel with a double」「I’m still under construction」などがあったという。サビのタイトルフレーズも初期には“What are we gonna do?”や“Foam Rubber, USA”といった別案が存在した。
ミュージック・ビデオ
バーンが制作・監督を務めたビデオは、空の舞踏場での演奏、観客や炎の映像を背に演奏するバーン、家の外壁への映像投影などが交互に映し出される構成。バーンに似た少年が入れ替わりで登場し、やがて4人全員の腕を動かして演奏する場面もある。ラストは夜の高速道路にバーンの顔が投影されるクローズアップで終わる。
撮影に使われた家はニュージャージー州ユニオン・タウンシップのマートル・ストリートに所在。40 Below Summerのマックス・イリッジ(クレジット名マックス・ラヴィング)とロケッツ・レッドグレアが、若い頃のバーンとジェリー・ハリスンをそれぞれ演じている。
チャート成績
「Burning Down the House」は北米での最高ヒット曲となり、米Billboard Hot 100で唯一トップ10入り(9位)を果たし、カナダのシングルチャートでもトップ10入りした。北米以外ではヒットせず、オーストラリアでは94位、イギリスではチャート入りしなかった。
翌1984年にはライブ版がコンサート映画『Stop Making Sense』のハイライトとなり、2023年9月には同作40周年を記念してIMAX版が米国で上映、その後世界各地の通常劇場でも公開された。