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曲情報
「アイ・キャント・ストップ・シンキング・アバウト・ユー」は、イギリスのシンガーソングライター、スティングの12枚目のスタジオ・アルバム「57th & 9th」に収録されている曲。この曲は2016年9月1日にアルバムのリードシングルとしてリリースされた。この曲は米国ビルボードのアダルト・オルタナティブ・ソング・チャートで最高2位を記録し、スティングにとって同チャートでのヒット曲としては2004年の「Stolen Car(Take Me Dancing)」以来となった。
歌詞の意味
この曲は極寒の風景を背景に、姿の見えない相手を必死に追い求め続ける執着と孤独を描いている。雪に覆われた世界をさまよいながら相手の気配だけを頼りに進むが、確かな手がかりは掴めず、温もりを感じた瞬間にまた行方が途切れてしまう。その繰り返しは理性を侵食し、相手が本当に存在しているのかさえ曖昧になりながらも思いが止まらないという矛盾を生み出す。心は凍てついた狩人のようにただ探し続け、見つけなければ自分が保てないという切迫した感情が曲全体を貫いている。
My room is 25 belowの意味
華氏25度以下は摂氏マイナス3.9度以下のこと。
インタビュー情報
歌詞的にはラブソングのように聞こえるが、実際には曲を書くときに白紙のページに直面することについて歌っている。スティングは音楽雑誌Mojoのインタビューで、「私は経済的にゆとりがあって快適に暮らしているから曲の主題を見つけるのが難しい。それが『アイ・キャント・ストップ・シンキング・アバウト・ユー』の雪のイメージだよ」と説明した。つまり雪は白紙のページの隠喩である。
またスティングはAOLに次のように語った。「これは、毎朝白紙のページを前にして、一体そのページを何で埋めようかと思案する作家の執念についての物語なんだ。私が使っている例えは、雪の中で狩りをする人で、ハンターはそこに何がいるかどうかは決してわからない。つまり、道、経路、キャラクター、ミューズ、ロマンチックなミューズ、哲学的ミューズ、精神的なミューズ、物語、その他何でも探しているんだ。でもそれが見つかる保証はない。だからこれはその執着についてのことを言っているんだよ」
※ミューズとは、文章を書いたり、絵を描いたり、音楽を作ったりするのを助ける想像上の存在や力のこと。


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