【曲解説】Eric Clapton – Change The World

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曲情報

「チェンジ・ザ・ワールド」は、トミー・シムズ、ゴードン・ケネディ、ウェイン・カークパトリックによって作詞作曲され、カントリーミュージックアーティストのワイノナ・ジャッドによって録音された楽曲。後のバージョンは、1996年の映画『フェノミノン』のサウンドトラック用にイギリスの歌手エリック・クラプトンによって録音された。クラプトンのバージョンは、R&Bレコードプロデューサーのケネス・”ベイビーフェイス”・エドモンズによってプロデュースされた。

リプリーズと​​ワーナー・ブラザーズ・レコードで録音されたクラプトンのリリースは、20カ国でトップ40にランクインし、カナダのチャートでトップを獲得したほか、米国のビルボード誌のアダルト・コンテンポラリーとアダルト・トップ40チャートでもトップを獲得した。このシングルは、1997年の第39回授賞式で3つのグラミー賞を含む8つの賞を受賞した。

歌詞の意味

この曲は届かない想いを抱えた主人公が、相手の世界を明るく照らせる存在になりたいと願いながら、その願いが現実には叶わないと分かっている切なさを描いてる。自分の気持ちを確かに示したいのに、その方法がどこにも見つからず、せめて夢の中では相手のそばに立てる、と心の中だけで理想の世界を築こうとしている。

もし力があれば、星を手繰り寄せて気持ちを照らし出し、相手の宇宙の光になりたいという想いは、ただの恋心以上の“存在そのものを変えたい”というほどの強さを帯びている。現実では叶えられないからこそ、その願いがより一層切なく響く。

王と女王の比喩で描かれる理想の世界は、ふたりの愛がすべてを支配する完全な夢想で、主人公はその世界に辿り着く日を愚かだと分かっていながら待ち続けている。その不可能さの中で、たった一つの確かなものとして残るのが「相手を幸せにできるなら自分は何でも変わりたい」という純粋な気持ちだ。

現実の距離を見つめながら、それでも想いを届けたいという希望が柔らかく灯り続ける、静かでロマンティックな願いの曲になっている。

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