動画
歌詞&翻訳
I threw a wish in the well
井戸に願いを投げ込んだの
Don’t ask me, I’ll never tell
理由は聞かないで、絶対に教えないわ
I looked to you as it fell
それが落ちる時に、あなたの方を見た
And now you’re in my way
そして今、あなたが目の前に現れて、心をかき乱してる
I trade my soul for a wish
願いのために魂を差し出したわ
Pennies and dimes for a kiss
あなたとキスできるなら小銭だって惜しくない
I wasn’t looking for this
自分がこんな風になるなんて思わなかった
But now you’re in my way
でも今、あなたが目の前に現れて、心をかき乱してる
Your stare was holdin’
あなたの視線に釘付け
Ripped jeans, skin was showin’
破れたジーンズ、肌が見えてる
Hot night, wind was blowin’
暑い夜、風が吹いてた
Where you think you’re going, baby?
どこへ行くの、ベイビー?
Hey, I just met you and this is crazy
ねえ、会ったばかりだけど、これってクレイジーよね
But here’s my number, so call me, maybe
でも、これが私の番号だから、よかったら電話してくれない?
It’s hard to look right at you, baby
あなたを直視できないよ、ベイビー
But here’s my number, so call me, maybe
でも、これが私の番号だから、よかったら電話してくれない?
Hey, I just met you and this is crazy
ねえ、会ったばかりだけど、これってクレイジーよね
But here’s my number, so call me, maybe
でも、これが私の番号だから、よかったら電話してくれない?
And all the other boys try to chase me
他の男の子たちはみんな私の気を引こうとしてくるけど
But here’s my number, so call me, maybe
あなたには特別に連絡先を教えるわ、よかったら電話してくれない?
You took your time with the call
あなたはなかなか電話をかけてこなかったけど
I took no time with the fall
私はすぐに恋に落ちたの
You gave me nothin’ at all
あなたは何もくれなかったけど
But still you’re in my way
それでもあなたのことで頭がいっぱいなの
I beg and borrow and steal
あなたのためならどんな手段だって使うわ
At first sight and it’s real
一目でこの人だってわかったの
I didn’t know I would feel it
こんな風に感じるなんて思いもよらなかったけど
But it’s in my way
でもその想いが、行く手をふさいでるの
Your stare was holdin’
あなたの視線に釘付け
Ripped jeans, skin was showin’
破れたジーンズ、肌が見えてる
Hot night, wind was blowin’
熱い夜、風が吹いてた
Where you think you’re going, baby?
どこへ行くの、ベイビー?
Hey, I just met you and this is crazy
ねえ、会ったばかりだけど、これってクレイジーよね
But here’s my number, so call me, maybe
でも、これが私の番号だから、よかったら電話してくれない?
It’s hard to look right at you, baby
あなたを直視できないよ、ベイビー
But here’s my number, so call me, maybe
でも、これが私の番号だから、よかったら電話してくれない?
Hey, I just met you and this is crazy
ねえ、会ったばかりだけど、これってクレイジーよね
But here’s my number, so call me, maybe
でも、これが私の番号だから、よかったら電話してくれない?
And all the other boys try to chase me
他の男の子たちはみんな私の気を引こうとしてくるけど
But here’s my number, so call me, maybe
あなたには特別に連絡先を教えるわ、よかったら電話してくれない?
Before you came into my life, I missed you so bad
あなたが私の人生に現れる前から、ずっとあなたみたいな人を待ち望んでたみたい
I missed you so bad, I missed you so, so bad
本当に恋しかった、すごく、すごく恋しかったの
Before you came into my life, I missed you so bad
あなたが私の人生に現れる前から、ずっとあなたみたいな人を待ち望んでたみたい
And you should know that, I missed you so, so bad
その気持ちを知っておいてほしい、すごく、すごく恋しかったの
It’s hard to look right at you, baby
あなたを直視できないよ、ベイビー
But here’s my number, so call me, maybe
でも、これが私の番号だから、よかったら電話してくれない?
Hey, I just met you and this is crazy
ねえ、会ったばかりだけど、これってクレイジーよね
But here’s my number, so call me, maybe
でも、これが私の番号だから、よかったら電話してくれない?
And all the other boys try to chase me
他の男の子たちはみんな私の気を引こうとしてくるけど
But here’s my number, so call me, maybe
あなたには特別に連絡先を教えるわ、よかったら電話してくれない?
Before you came into my life, I missed you so bad
あなたが私の人生に現れる前から、ずっとあなたみたいな人を待ち望んでたみたい
I missed you so bad, I missed you so, so bad
本当に恋しかった、すごく恋しかったの
Before you came into my life, I missed you so bad
あなたが私の人生に現れる前から、ずっとあなたみたいな人を待ち望んでたみたい
And you should know that, so call me, maybe
その気持ちを知っておいてほしい、だから電話してね、もしよかったら
曲情報
「Call Me Maybe」(コール・ミー・メイビー)は、カナダのシンガーソングライター、カーリー・レイ・ジェプセンが2012年に発表したEP『Curiosity(キュリオシティ)』に収録された楽曲で、のちに2作目のスタジオ・アルバムにして国際的なデビュー・アルバム『Kiss(キス)』(2012年)にも収録された。この曲はジェプセンとタヴィッシュ・クロウによってフォークソングとして書かれたが、ジョシュ・ラムジーのプロデュースによりジャンルがポップに変更された。カナダでは2011年9月20日に604 RecordsからEPのリードシングルとしてリリースされ、2012年にはジェプセンがSchoolboy Recordsと契約し、同レーベルから「Call Me Maybe」を全世界でリリース、国際的なデビューシングルとなった。
音楽的には「Call Me Maybe」はティーン・ポップ、ダンス・ポップ、バブルガム・ポップの楽曲であり、ひと目惚れによって生まれたやっかいな恋心と、その相手からの電話を期待する少女の気持ちを描いている。
「Call Me Maybe」はカナダの総合チャートCanadian Hot 100で首位を獲得した。国外では、オーストラリア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ハンガリー、ルクセンブルク、ニュージーランド、ポーランド、アイルランド、スロバキア、スイス、イギリス、アメリカでも首位に立った。さらに、オーストリア、ベルギー(フランデレンとワロニア)、ドイツ、イスラエル、日本、オランダ、ノルウェー、スウェーデンではトップ5入りを果たした。カナダで首位を獲得したことで、ジェプセンは2007年以降、母国でチャート1位を記録した5人目のカナダ人アーティストとなった。アメリカではMainstream Top 40チャートで1位を獲得し、Billboard Hot 100でも首位を記録した。カナダ人女性アーティストがこのチャートで1位を獲得するのは、2007年のアヴリル・ラヴィーン「Girlfriend」以来であった。
ミュージックビデオはベン・クネヒテルによって監督され、ジェプセンが隣に住む魅力的な男性の気を引こうとするが、最後にその男性が彼女のバンドメンバーの男性に惹かれていたことが明かされるという内容になっている。プロモーションの一環として、ジェプセンは『エレンの部屋(The Ellen DeGeneres Show)』に出演してアメリカのテレビに初登場し、2012年のビルボード・ミュージック・アワードでもこの曲を披露した。
「Call Me Maybe」はベン・ハワード、ビッグ・タイム・ラッシュ、ファン、シモレリ、リル・ウェイン、JPEGマフィア、コーディー・シンプソンなど多くのアーティストにカバーされており、クッキーモンスターやNPRのニューススタッフによるパロディも制作された。また、ドラマ『glee/グリー』のシーズン4第1話「The New Rachel」でもカバーされている。
この曲は第55回グラミー賞で年間最優秀楽曲賞および最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞にノミネートされたが、それぞれファンの「We Are Young」とアデルのライブバージョン「Set Fire to the Rain」に敗れた。2012年12月11日には、MTVによって「Call Me Maybe」が2012年のソング・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。『ビルボード』誌の2012年年間チャートでは、Hot 100 Songs、Digital Songs、Canadian Hot 100のいずれでも第2位にランクインした。また、『ヴィレッジ・ヴォイス』誌によるアメリカ全土の音楽批評家の投票を集計するPazz & Jop年末ランキングでは第1位に選ばれている。
2012年には全世界で1,200万枚以上を売り上げ、その年の最も売れたシングルとなり、iTunes Storeでも年間最も売れたシングルとなった。累計売上は1,800万枚を超え、Spotifyでの再生回数は10億回を突破。これにより、本楽曲は21世紀における女性アーティストによる最も売れたシングルとなり、史上最も成功したシングルのひとつとなった。また、2012年の世界年間デジタル・シングル売上1位を記録し、歴代でも7番目に売れたデジタル・シングルとなっている。「Call Me Maybe」は『ローリング・ストーン』誌が選ぶ「史上最も偉大な500曲」の最新版で第436位に、『ビルボード』誌の「史上最高のポップ・ソング500選」では第8位にランクインしている。
背景
Marianas Trench(マリアナス・トレンチ)のボーカル、ジョシュ・ラムジーが「Call Me Maybe(コール・ミー・メイビー)」の共同作詞を担当した。
「Call Me Maybe」は、ジェプセンとタヴィッシュ・クロウがツアー中にフォークソングとして最初に書いた楽曲だった。ジェプセンはこの曲の制作過程について、「あまり深く考えすぎずに、自然に書けた」と語っており、「ジョシュ(ラムジー)を招いて、ポップ調に仕上げる手助けをしてもらった」と述べている。その数日後、彼女はカナダ・ブリティッシュコロンビア州リッチモンドにあるアンブレラ・スタジオでこの曲をレコーディングした。
ジェプセンは後に「この曲は基本的にナンパの歌。誰でも一度は誰かに声をかけたくて、でも怖くてやめた経験があると思う。私にもある」と説明している。「Call Me Maybe」は、2011年9月20日に604 Recordsからカナダ限定で初めてリリースされた。
2011年12月、ジャスティン・ビーバーとセレーナ・ゴメスがカナダ滞在中にラジオでこの曲を耳にし、自身のTwitterアカウントでその曲について言及したことで、ジェプセンは一気に国際的な注目を集めた。その後、スクーター・ブラウンと契約し、彼のレーベルSchoolboy Recordsに所属することとなった。ビーバーはTwitterで「もしかしたら今まで聞いた中で一番キャッチーな曲かも…」と投稿した。ブラウンは「ビーバーがこんなふうに積極的にアーティストを宣伝したことは今までなかった。YouTubeで無名のアーティストを見つけて紹介してくることはあるけど、すでに曲を出していてラジオでも流れているアーティストに対してこういう行動をとるのは初めてだった」と語っている。
シングルの世界流通はInterscope Recordsを通じて行われた。
作曲
「Call Me Maybe(コール・ミー・メイビー)」は、ジェプセンとクロウによって作詞され、ジョシュ・ラムジーが追加の作詞と楽曲プロデュースを手がけた。
歌詞の内容は、「ひと目惚れによる夢中とそのやっかいさ」を描いており、About.comのビル・ラムはそうした主題を取り上げている。プリ・コーラスでは、ジェプセンが突然ある相手に惹かれた様子を歌っており、「Your stare was holding, ripped jeans, skin was showing / Hot night, wind was blowing / Where you think you’re going, baby?(あなたの視線にとらえられたの/ダメージジーンズにのぞく肌/蒸し暑い夜、風が吹いてる/どこへ行くつもりなの、ベイビー?)」と歌われる。コーラスが始まると、背景にシンセサイザーによるディスコ風のストリングスが加わり、ジェプセンは「Hey, I just met you / And this is crazy / But here’s my number / So call me maybe(ねえ、さっき会ったばかりだけど/これってクレイジーかも/でもこれ私の番号/よかったら電話して)」と、自分でも思いがけない恋心を打ち明ける。
『ローリング・ストーン』のメロディ・ラウは、「Call Me Maybe」を「テイラー・スウィフトとロビンの融合のような曲」と表現している。AllMusicのジョン・オブライエンは、この曲を「砂糖菓子のように甘く、少しやりすぎなほどキャッチーなサビを持つティーン・ポップ」と評した。Yahoo! Musicのティファニー・リーは、この曲を「瞬時に夏のヒット曲になる」とし、「ノリのいいビート、優れたメロディ、キャッチーな歌詞が揃っていて、友達と一緒に車でビーチやパーティに向かう途中に思いっきり歌える曲」だと述べている。『ニューヨーク・タイムズ』のジョン・カラマニカは、「この曲は軽やかでスウィート。まつ毛をぱちぱちさせながらのフラート(軽い色気)が、デジタル感情と素っ気ない陽気な編曲というディズニー的ポップのモデルに通されている」と評した。Voxのケルシー・マッキニーとスコット・ケラムは、この曲を「キャッチーなバブルガム・ポップ」と呼び、そこに「ジェプセンの声域の絶頂によって深みが加わっている」と述べている。
Musicnotes.comによると、「Call Me Maybe」はGメジャー(ト長調)で作られており、テンポは中程度の120BPM(1分あたりの拍数)である。ジェプセンのボーカルレンジはG3からC5までで、コード進行はCmaj7–G/D–Cmaj7–G/Dを基本としている。
批評家の評価
「Call Me Maybe(コール・ミー・メイビー)」は批評家から絶賛を受けた。『ローリング・ストーン』誌のメロディ・ラウはこの曲を「片想いの相手からの電話を待ち望む気持ちを描いた、甘いダンス・ポップ」と評価し、VH1のキャット・ジョージは「罪悪感を覚えるほどのポップの快楽」と表現した。
『Gawker』のエマ・カーマイケルはこの曲を長文でレビューし、「完璧な新しいポップソング」と評した。さらに彼女は「この曲は非の打ち所がない」「あの強烈なディスコ風ストリングスと恐ろしく耳に残るフックから逃れることは不可能」とも述べている。MTVのニコル・ジェームズは「おそらく今まで聴いた中で一番キャッチーな曲」と語り、「この曲のiTunesでの再生回数は言いたくないけど、一度再生すると引き込まれてしまう」とコメントしている。
『ヴィレッジ・ヴォイス』のモーラ・ジョンストンはこの曲を「完全に耳にこびりつく曲」と評価。『RedEye』のエミリー・ヴァン・ザントは、「ネットなんかくたばれ。私はとあるブログの投稿を見てしまい、午後の時間をカーリー・レイ・ジェプセンの『Call Me Maybe』に捧げることになった」とレビューを始めている。彼女はさらにこう続けている。「私は音楽に共依存してる。悲しい曲を聴けば私も悲しくなるし、怒ってる曲なら私も怒る。そして、過剰にプロデュースされたアップテンポのバブルガム・ポップで歌詞がひどくても、シカゴの美しい日差しの中でピンクのパンツを履いていると、見知らぬ男たちに電話番号を配りたくなっちゃうのよ、わかるでしょ?」
『ニューヨーク・デイリーニュース』のジム・ファーバーは、「歌詞構成、メロディの展開、楽器のアレンジすべてにおいて、『Call Me Maybe』は史上最高のティーン・ポップ曲に匹敵する緊張感と高揚感を持っている」と評した。
Pitchforkは「Call Me Maybe」を2012年のベスト・ソング第29位に選び、『ローリング・ストーン』は同年の年間シングルランキングで50位にランクインさせた。『ヴィレッジ・ヴォイス』による第40回Pazz & Jop批評家投票では、2012年のベスト・シングルに選出された。
ビルボードは2017年4月時点で「21世紀最高のサビ」ランキングの第1位に本曲を選出。『ローリング・ストーン』は2021年9月に発表した「史上最も偉大な500曲」のリストで、本曲を第436位にランクインさせた。さらに『バラエティ』誌のレイチェル・ソーは、2022年10月にジェプセンの楽曲をランキング形式で紹介した記事の中で、「Call Me Maybe」を第11位に選び、「この慢性的にキャッチーな曲は2012年の記憶を呼び起こす。たとえば、マーベル映画『アベンジャーズ』が公開され、オバマ大統領が再選された年でもあった。過剰に再生され、時代遅れと言われるかもしれないが、もし世界平和をもたらす曲があるとすれば、『Call Me Maybe』はジョン・レノンの『Imagine』に次いで第2位かもしれない」と記している。
チャート成績
カーリー・レイ・ジェプセンは、「Call Me Maybe(コール・ミー・メイビー)」によってBillboard Hot 100で首位を獲得した6人目のカナダ人女性となった。
この曲はカナダで商業的成功を収め、その後アメリカや世界中でヒットした。「Call Me Maybe」はジェプセンにとってカナディアン・ホット100で3曲目のチャート入りとなり、2011年10月22日付の週に97位で初登場した。2012年2月11日付の週には、リリースから17週目で同チャートの首位を獲得。これにより、ジェプセンはアヴリル・ラヴィーン、ネリー・ファータド、ニッキ・ヤノフスキー、Young Artists for Haitiに続き、カナダ国内で新チャートの首位に立った5人目のカナダ人アーティストとなった。彼女は「これらの名前と並べて語られることは本当に光栄。みんな尊敬するアーティストで、彼らの音楽をずっと聴いて育ってきた。信じられない気持ち。これまでずっと目指してきたことだから嬉しい」と語っている。この曲はカナダでの売上が72万ユニットを超え、Music Canadaによって9×プラチナ認定されており、通算74週にわたりチャートにとどまった。
アメリカでは、2012年3月10日付の週に80,000ダウンロードを記録してBillboard Hot 100に38位で初登場。4月14日付の週に10位でトップ10入りし、6月23日付の週に首位を獲得。その後9週連続で首位を維持した。ジェプセンは、アヴリル・ラヴィーンの「Girlfriend」(2007年5月5日付)以来、Billboard Hot 100で1位を獲得した初のカナダ人女性アーティストであり、2010年代に1位を獲得した初のカナダ人でもあった。
本曲は、「Sh-Boom」(The Crew-Cuts)、「Informer」(Snow feat. MC Shan)、「(Everything I Do) I Do It for You」(Bryan Adams)と並び、カナダ人アーティストによる楽曲として、7週以上首位にとどまった4曲目となった。首位獲得の3週間前には、デジタル・ソング・チャートでも1位に上昇。また、Mainstream Top 40チャートでも1位を記録した。
「Call Me Maybe」はジェプセンにとってアメリカでのBillboard初登場曲であり、女性ソロアーティストとしてはケシャの「Tik Tok」以来、デビュー曲がいきなり1位を記録した例となった。この曲は、カナダ人女性アーティストによるHot 100最長の首位記録を保持し、また全カナダ人アーティスト中では、パーシー・フェイスの「Theme from a Summer Place」(1960年)と並んで最長記録となっている。「Call Me Maybe」はRIAA(アメリカレコード協会)からダイヤモンド認定を受けており、これを自身のシングルで達成した3人目の女性アーティスト、かつ初のカナダ人女性アーティストとなった。2015年8月時点でアメリカ国内では760万枚を売り上げ、デジタルシングル売上歴代12位となっている。
オーストラリアでは、2012年3月18日付のチャートで39位に初登場し、4週後に1位を獲得。5週連続で首位をキープしたのち2位へと後退した。オーストラリアレコード産業協会(ARIA)によって9×プラチナ(63万枚相当)の認定を受けている。ニュージーランドでは2012年3月5日付の週に22位で初登場し、4週間後に1位を記録。5週連続でトップにとどまり、RIANZによって3×プラチナ認定(4.5万ユニット)を受け、2012年の同国で最も売れたシングルとなった。
ヨーロッパでも本曲は好調で、フランス、チェコ、デンマーク、フィンランド、ハンガリー、ルクセンブルク、ポーランド、スロバキア、スイス、トルコ、イギリスで1位を獲得。アイルランドでは2012年3月15日にチャート入りし、翌週3月22日には1位に上昇、4週連続で首位を維持した。オーストリア、ベルギー(フランデレン・ワロニア)、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデンではトップ3入りを果たした。
イギリスでは、2012年4月8日付のUKシングルチャート(週末日:4月14日)で初登場1位(初週売上:約10.7万枚)を記録し、4週連続で首位にとどまった。これは2012年のUKで3番目に速く売れたシングルであり、「Hot Right Now」(DJ Fresh feat. Rita Ora)、「Call My Name」(Cheryl)に次ぐ記録となった。翌週の4月15日(週末日:4月21日)にも1位をキープし、2週目ではジャスティン・ビーバーの「Boyfriend」を2倍の売上差で抑えている。4週目には約99,569枚を売り上げ、3週連続で10万枚超えを達成したあとも1位を維持。2012年のイギリスで2番目に売れたシングルとなり、年間売上は114.3万枚に達した。2017年4月時点では、イギリスでの累計売上が135万枚を超え、UKシングルチャート史上、女性アーティストの曲として第11位の売上記録となっている。
ミュージックビデオ
「Call Me Maybe(コール・ミー・メイビー)」のミュージックビデオは、ベン・クネヒテルが脚本・監督を務め、2011年10月30日にカナダ・ブリティッシュコロンビア州ラングリーの48a Ave 19841番地で撮影された。クネヒテルによれば、このビデオのコンセプトの中心には「ラストのどんでん返し」があり、古典的な「男が女に出会う」物語から脱却しようとしたという。ビデオは2011年12月9日に初公開され、2012年3月1日に再アップロードされた。
ビデオは、ジェプセンが魅力的なタトゥーのある隣人(ホールデン・ナウェル)をこっそり覗いている場面から始まる。彼が芝を刈っている途中でシャツを脱ぎ、彼女が見ていることに気づくと、ジェプセンは恥ずかしがって窓の下にしゃがみ込む。彼女が読んでいる本は、B・J・ダニエルズの『Love at First Sight(制服の男たち)』とリンダ・ウォーレンの『Skylar’s Outlaw』である。
その後、場面は彼女のガレージに切り替わり、バンド仲間とともに楽曲をリハーサルしている様子が映される。リハーサル後、バンドメンバーに促されてフォード・マスタングを洗車しに行き、そこで彼女は隣人が整備しているシボレー・カマロのそばで様々な挑発的ポーズをとって気を引こうとするが、最終的にボンネットから落ちてしまう。彼女は一時的に気を失い、その間にペギーズ・コーブを背景にしたロマンス小説風の妄想シーンが挿入される。
正気に戻ったジェプセンは、隣人に助け起こされ、再びバンドの演奏を見せる。彼女が電話番号を書いて渡そうとした直後、その隣人がバンドメンバー(タヴィッシュ・クロウ)に自分の番号を渡すのを目撃し、彼がゲイであることが示唆される。ジェプセンはその展開に驚いた表情を見せ、ビデオは幕を閉じる。このビデオは2012年のMuchMusic Video Awardsにおいて「UR Fave Video」「Pop Video of the Year」「Video of the Year」の3部門にノミネートされた。
なお、2018年にiHeartRadio Canadaのインタビューで、ホールデン・ナウェルはこのビデオへの出演について後悔を語っており、「報酬は500ドルで、追加のロイヤルティもあると言われたが、一銭も受け取っていない」と主張した。また、「“Call Me Maybe”のゲイの男として知られるのは嫌だった。そういうのには慣れてなかった」とも述べている。
当初の構想では、彼がバンドのギタリストとキスすることでセクシュアリティを明かす予定だったが、ナウェルはそれを拒否した。「正直に言うけど、500ドルで男とキスするのは無理だと思った。ビデオのためだとしても、男とキスするのは気が進まない」と語っている。代わりに、ナウェルは「キスじゃなくて、電話番号を渡すだけっていうのはどう?」と提案し、それが現在のエンディングになったという。