動画
曲情報
「Blowin’ In The Wind」(邦題:風に吹かれて、読み:ブローウィン・イン・ザ・ウィンド)はボブ・ディランが1962年に書いた曲である。シングルとしてリリースされ、 1963年にアルバム『The Freewheelin’ Bob Dylan』に収録された。この曲は抗議歌と評され、平和、戦争、自由について一連の修辞的な疑問を提起している。
1994年、この曲はグラミー賞の殿堂入りを果たした。2004年にはローリングストーン誌の「史上最高の500曲」で14位にランクインした。シングルとして最初にリリースされたときはチャート入りしなかったが、ラジオで多く放送され、最終的にはフランスのエアプレイチャートで3位に達した。
歌詞の意味
この歌は人間の自由・平和・良心についての根源的な問いを静かで寓話的なかたちで投げかけるものになっている。くり返される「いくつの〜が必要なのか?」という問いは、どれも本質的には“もう答えはわかっているはずなのに、社会はまだそれを実行できていない”という矛盾を示している。
「答えは風に吹かれている」という表現は、答えが見えないわけではなく、すでにそこにある。ただ、人々がそれをつかもうとしないだけだというニュアンスを持つ。戦争の終わり、自由の確立、悲しみの声に向き合うこと──そういった普遍的な課題に対して、歌は静かながら強いメッセージを放っている。


