【和訳】The Smiths – Vicar in a Tutu

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歌詞&翻訳

I was minding my business
僕は自分の仕事に集中していたんだ
Lifting some lead off
鉛を少し拾い上げて運んでいた
The roof of the Holy Name church
ホーリー・ネーム教会の屋根からね
It was worthwhile living a laughable life
他人に笑われるような人生でも
To set my eyes on the blistering sight
あの衝撃的な光景を見るためなら生きる価値はあったよ

Of a Vicar in a tutu
チュチュを着た助祭がいたんだ
He’s not strange
彼は変人ってわけじゃない
He just wants to live his life this way
ただこうやって生きたいだけなんだ

A scanty bit of a thing
ほんの少しの
With a decorative ring
飾りの指輪がついた小さなチュチュは
That wouldn’t cover the head of a goose
ガチョウの頭も覆えないほどだった
As Rose collects the money in a canister
ローズが缶にお金を集めている間に
Who comes sliding down the bannister?
手すりを滑り降りてくるのは誰なんだ?

A vicar in a tutu
チュチュを着た助祭さ
He’s not strange
彼は変人じゃない
He just wants to live his life this way
ただこうやって生きたいだけなんだ

The monkish monsignor with a head full of plaster
頭が石膏で固まった修道士のような高位司祭がやってきて
Said “My man, get your vile soul dry-cleaned”
「お前は汚れた魂をドライクリーニングしてこい」と言った
As Rose counts the money in the canister
ローズが缶の中のお金を数えている間
As natural as rain
雨が降るように自然と
He dances again
彼はまた踊り出したんだ
My God!
なんてことだ!

The Vicar in a tutu
チュチュを着た助祭
Oh yeah
Oh yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
Oh
The Vicar in a tutu
チュチュを着た助祭
Oh yeah
Oh

The next day in the pulpit with freedom and ease
次の日、自由気楽に説教壇に立って
Combatting ignorance, dust, and disease
無知や汚れ、病気と戦っている
As Rose counts the money in the canister
ローズが缶の中のお金を数えている間に
As natural as rain
雨が降るように自然と
He dances again and again and again
彼は何度も何度も踊り出すんだ

In the fabric of a tutu
チュチュの衣装を着て
Any man could get used to
誰だってその光景に慣れるさ
And I am the living sign [x6]
そして僕がこの自由の象徴なんだ

和訳リンク

曲情報

 「Vicar in a Tutu」(ヴィカー・イン・ア・トゥトゥ)は、イギリスのロックバンド、ザ・スミスが1986年6月16日にラフ・トレード・レコードからリリースした3枚目のスタジオアルバム『ザ・クイーン・イズ・デッド』に収録された曲。

歌詞の意味

マンチェスターにある教会が舞台

The roof of the Holy Name church
ホーリー・ネーム教会の屋根からね

 Church of the Holy Name of Jesus, Manchesterのこと。マンチェスターにある教会で、2024年9月現在、wikipediaにも日本語ページがなく、正式な訳語はない。マンチェスター最大の教会であり、周辺地域を見下ろす存在となっている。

牧師ではない

 Vicarはカトリックとプロテスタントで意味が異なる。プロテスタントでは「牧師」と訳されるが、カトリック教会では「教皇代理」または「司教代理」など、補佐をする役職の聖職者に対して使われる。そして、この教会はイエズス会と深く関連するカトリックの教会であるため、牧師と訳すのは適切ではない。また歌詞の中にはmonsignor(高位の司祭に与えられる名誉称号)が登場するため、ここでのVicarはその補佐役である可能性が高い。従って「助祭(Deacon)」として解釈することができる。

カトリック教を批判している曲ではない

 歌詞は偏狭な宗教的価値観を揶揄しているが、モリッシーは生まれながらのカトリック教徒であり、インタビューで神への信仰を「捨てたことはない」と語っている。

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