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曲情報
「Love in an Elevator」(ラヴ・イン・アン・エレベーター)は、アメリカのロック・バンド、エアロスミスの楽曲で、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーによって作曲された。1989年8月にゲフィン・レコードからリリースされたアルバム『Pump』からのリードシングルとして発売された。Billboard Hot 100で最高5位、Mainstream Rock Tracksチャートでは1位を獲得し、RIAAによってゴールド認定を受けた。
背景
スティーヴン・タイラーによると、この曲の着想は実際の体験に基づいており、エレベーターの中で女性といちゃついていた時にドアが開いたことがあったという。タイラーは「ドアが閉まるまでの時間が永遠のように感じられた」と語っている。
録音
「Love in an Elevator」を含む『Pump』の楽曲は、1989年4月から6月にかけてバンクーバーのリトル・マウンテン・サウンド・スタジオで録音された。ブルース・フェアバーンがプロデュースを務め、マイク・フレイザーがエンジニア、ケン・ローマスがアシスタント・エンジニアとして参加した。エアロスミスのメンバーに加え、ボブ・ダウド(バック・ボーカル)、ブルース・フェアバーン(バック・ボーカル)、キャサリン・エップス(エレベーター・オペレーター)が参加している。
歌詞の意味
この曲は、日常のうんざりするような仕事や退屈なルーティンから抜け出し、刺激的で奔放な恋の瞬間に飛び込んでいく様子を、エレベーターという密室を舞台に大胆に描いている。働きづめの主人公が、気まぐれで魅力的な相手と出会ったことで一気に気分が高揚し、閉ざされた空間ならではのスリルに身を任せていく。
相手との軽やかなやり取りは、仕事場の緊張感とは対照的で、閉じ込められたらいいとすら思うほど解放感と誘惑が強まっていく。階を上下するエレベーターの動きは、二人の関係が上がったり下がったりする感情のジェットコースターそのもので、危険さと楽しさが混ざり合う。
後半では、成功や野心、派手な生活への憧れも織り交ぜられ、恋の勢いと人生の勢いを同時に掴もうとする主人公の豪快な姿が描かれる。全体を通して、高揚、誘惑、そしてちょっとした悪ふざけがひと続きになった、ロックらしい奔放でセクシーな世界観が響いている。
サッサフラス(sassafras)とは?
サッサフラス(sassafras)とは北米に自生するクスノキ科の植物の名前で「sassafrasにキスする」という歌詞は意味不明だが、実際は 「ass(尻)」をもじった言葉遊びで、性的な部位にキスする」という表現になっている。また、スラングとして「sassafras」が使われる場合、「sassy」(生意気な女、口答えするやつ、小生意気)をもじって使われることが多いため、ダブルミーニングとして「お前の生意気なケツにキスをする」「挑発的なお尻にキスをする」と解釈することもできる。


