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曲情報
「Hollywood」(ハリウッド)は、オーストラリアのフォーク・デュオ、アンガス&ジュリア・ストーンによる楽曲で、2008年11月にデビュー・スタジオ・アルバム『A Book Like This』からの4枚目にして最後のシングルとしてリリースされた。このシングルには「Hollywood」と、同アルバム収録曲の再録バージョン3曲が収められている。
「All the Colours」と「Johnny and June」は、それぞれ「Wasted」と「Hollywood」の再録音バージョンで、いずれもアンガスがボーカルを担当している。「Lonely Hands」は、「Just a Boy」をジュリアが歌い直したバージョンである。
これら3曲の再録バージョンは、2010年にリリースされたボーナス・ディスク『Red Berries』(『Down the Way』の付属ディスク)にも収録されている。
歌詞の意味
この曲は映画や物語に描かれる理想化された幸福像と現実世界の厳しさとの乖離をテーマにしている。語り手は成長過程で受け取ってきた映像作品が、現実には存在しない救済や恋愛像を提示したことで、自身の期待や価値観が歪められたと感じている。物語の登場人物が現実であれば直面するであろう不遇や不条理を挙げることで、フィクションが与える甘美な幻想と、世界の冷酷さの対比が強調される構成になっている。
語り手は幸福な結末が完全に否定されるわけではないとしつつも、それが一般化できない例外的な出来事である点を示唆し、個人的な幻滅や諦観が作品全体に流れている。終盤に向けては、現実の残酷さを理解しながらも、誰かとのつながりの可能性をわずかに残す姿勢が示され、批判と希望が混在する複雑な心境が締めくくりとして提示されている。
ジョニーとジューン とは?
カントリー界のレジェンド、ジョニー・キャッシュと、カントリー音楽一家出身の歌手・ソングライターであるジューン・カーターのこと。二人は困難やスキャンダルを乗り越えて深い愛情を貫いた夫婦として有名で、ジョニーが薬物依存で苦しんでいた時期にもジューンは彼を支え続け、二人の絆は映画『ウォーク・ザ・ライン』でも描かれた。
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