【曲解説】Ariana Grande – Problem [feat. Iggy Azalea]

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曲情報

「Problem」(プロブレム)は、アメリカの歌手アリアナ・グランデがオーストラリア人ラッパーのイギー・アゼリアをフィーチャリングした曲である。 2014年4月28日にリパブリック・レコードから、グランデの2枚目のスタジオアルバム『My Everything』(2014年)のリードシングルとしてリリースされた。サヴァン・コテチャ、イリヤ、マックス・マーティンの両名とともに作詞作曲し、後者2人とシェルバックがプロデュースし、ピーター・カールソンがボーカルプロデューサーを務めた。「Problem」は、ドラム、サックスループ、トランペットを基調としたメロディーで構成された、ファンクミュージックの影響を受けたアップテンポの ダンスポップとR&Bの曲である。コーラスでは、アメリカのヒップホップアーティスト、ビッグ・ショーンがクレジットされていないバックボーカルで参加している。歌詞の中で、グランデはこの曲は「うまくいかなくなった関係に再びアプローチするのがとても怖いけれど、何よりもやりたいと思っている気持ち」について歌っていると述べている。

チャート1位をコラボ相手が阻止

「Problem」はビルボードHot 100で初登場3位を記録し、初週で43万8000枚を売り上げ、グランデにとって最大のデジタル売上週となった。その後、アメリカでアリアナにとっての最高位シングルとなる2位まで上昇した。興味深いことに、1位を阻止したのはコラボ相手であるイギー・アゼリアの「Fancy」だった。「Problem」は、チャートで16週連続トップ10入りを果たし、メインストリームTop 40とリズミックチャートのトップを獲得した。国際的には、アイルランド、ニュージーランド、イギリスのチャートで首位デビューを果たし、他の多くの地域でもトップ10入りした。また、イギリスでは、売上とストリーミングの両方に基づいてシングルチャートの首位を獲得した初の楽曲となった。

ミュージックビデオ

この曲のミュージック・ビデオはネフ・トドロヴィッチが監督し、2014年5月30日にVevoで初公開された。このビデオは2014年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで「最優秀ポップ・ビデオ」を受賞し、2021年9月時点で13億回以上再生されている。この曲自体は2014年のMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードで「最優秀ソング」を受賞した。

歌詞の意味

この曲は、どう考えても別れたほうが人生うまくいく相手に対して、まだ執着してしまう“最悪の恋愛ループ”をテーマにしてる。頭では完全に分かってるのに、感情がブレーキを踏んでくれない。そういう矛盾を、明るいポップサウンドでねじ伏せるタイプの曲。

最初から主人公は「あなたのこと嫌い。でも欲しくなる」という、破綻してる状態にどっぷり。触れられたら息が詰まるほど揺さぶられるのに、離れられない──この依存のグラつきがこの曲の核。

そこにラップパートが入って、関係を一刀両断するような視点が差し込まれる。“本気で離れた方が賢い”という冷静さを突きつけて、曲全体のテーマを補強してる。

全員が同じ「未練 vs 正気」の揺れを違う角度で語ることで、“別れれば一個問題が減るのに、それができない”という葛藤が立体的になる。
ポップの形をしてるけど、中身はかなり生々しい依存ソング。明るいサビほど、未練の重さが逆に刺さるタイプ。

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