動画
歌詞&翻訳
Once upon a time you dressed so fine
かつておまえはとても上品に着飾っていた
Threw the bums a dime in your prime, didn’t you?
一番調子に乗ってた時にはホームレスに小銭を投げていたよな?
People call, say “Beware doll, you’re bound to fall”
みんなが言ってた「気をつけろよ、いつかおまえは転ぶぞ」って
You thought they were all a-kiddin’ you
おまえはみんなが冗談を言ってると思ってたんだろ
You used to laugh about
おまえは笑っていたよな
Everybody that was hangin’ out
つるんでいた連中全員を
Now you don’t talk so loud
今ではおまえは声を潜めている
Now you don’t seem so proud
今ではもう誇らしくないみたいだな
About having to be scrounging your next meal
次の食事を必死になって探し回ることについては
How does it feel?
どんな気分だ?
How does it feel?
どんな気分なんだ?
To be without a home
家もなく
Like a complete unknown
まるで誰からも知られず
Like a rolling stone
まるで転がる石のような人生は
Aw, you’ve gone to the finest school all right, Miss Lonely
ああ、おまえは最高の学校に通ったんだろう、ミス・ロンリー
But ya know ya only used to get juiced in it
でも、おまえはそこでただ遊びに夢中になっていただけだった
Nobody’s ever taught ya how to live out on the street
誰もおまえに路上での生き方なんて教えなかった
And now you’re gonna have to get used to it
そして今、おまえはそれに慣れなきゃならない
You say you never compromise
おまえは決して歩み寄ることはないって言ってたよな
With the mystery tramp, but now you realize
その怪しい乞食に対して、でも今ならわかるだろう
He’s not selling any alibis
彼は何の言い訳もしてないんだ
As you stare into the vacuum of his eyes
おまえが彼の虚ろな目を見つめてる時に
And say, “Do you want to make a deal?”
そして、こう言えよ「取引しない?」って
How does it feel?
どんな気分だ?
How does it feel?
どんな気分なんだ?
To be on your own
一人ぼっちで
With no direction home
帰る家もなく
A complete unknown
まったく誰からも知られず
Like a rolling stone
まるで転がる石のような人生は
Aw, you never turned around to see the frowns
ああ、おまえは一度も振り返らなかったな、彼らの不満そうな顔を
On the jugglers and the clowns when they all did tricks for you
大道芸人や道化師たちがおまえのために芸をしてた時に
Never understood that it ain’t no good
それが良くないことだと気づかなかったんだな
You shouldn’t let other people get your kicks for you
他人に自分を喜ばせようとしちゃいけないんだよ
You used to ride on a chrome horse with your diplomat
おまえはかつて外交官と高級車に乗っていたよな
Who carried on his shoulder a Siamese cat
彼の肩にはシャム猫が乗っていた
Ain’t it hard when you discover that
He really wasn’t where it’s at
After he took from you everything he could steal?
彼がおまえから盗めるものをすべて奪ったあと、実は彼が頼りになる人物じゃなかったことに気づいた時、辛くなかったか?
How does it feel?
どんな気分だ?
How does it feel?
どんな気分なんだ?
To hang on your own
一人で必死に生き延びて
With no direction home
家に帰る道もなく
Like a complete unknown
まるで誰からも知られず
Like a rolling stone
まるで転がる石のような人生は
Aw, princess on the steeple and all the pretty people
ああ、尖塔にいるプリンセスと美しい人々は皆
They’re all drinkin’, thinkin’ that they got it made
飲んで成功した気になっているんだ
Exchangin’ all precious gifts
貴重な贈り物を交換しながらね
But you’d better take your diamond ring, ya better pawn it, babe
でも、おまえはそのダイヤの指輪を取って、質に入れてしまえばいい、ベイビー
You used to be so amused
おまえはかつて笑っていたよな
At Napoleon in rags and the language that he used
ぼろをまとったナポレオンと彼が話す言葉に
Go to him now, he calls ya, ya can’t refuse
今すぐ彼のところに行け、呼んでるんだ、断れないだろう
When ya ain’t got nothin’, you got nothin’ to lose
何も持っていないなら、失うものは何もないんだよ
You’re invisible now, ya got no secrets to conceal
今やおまえは誰からも注目されない存在で、隠す秘密もないんだから
How does it feel?
どんな気分だ?
Aw, how does it feel?
ああ、どんな気分なんだ?
To be on your own
一人ぼっちで
With no direction home
帰る家もなく
Like a complete unknown
まるで誰からも知られず
Like a rolling stone
まるで転がる石のような人生は
曲情報
「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディランの曲で、1965年7月20日にコロンビア・レコードからリリースされた。その挑戦的な歌詞は、ディランが1965年6月にイギリスでの過酷なツアーから疲れ果てて帰国したときに書いた長い詩に由来している。ディランはこの草稿を4つの詩と1つのコーラスに凝縮した。「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、数週間後にリリース予定のアルバム『追憶のハイウェイ61』のセッションの一環として録音された。
「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米国のビルボードチャートで2位(キャッシュボックスでは1位)に達し、世界的なヒットとなった。
この曲はフォークシンガーからロックスターへのディランのイメージの転換を完結させ、戦後のポピュラー音楽で最も影響力のある作品の1つと考えられている。ローリングストーン誌は、2004年と2010年の「史上最高の500曲」リストでこの曲を1位に挙げた。この曲は、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスやローリング・ストーンズから、ザ・ウェイラーズ、キャット・パワー、タイタス・アンドロニカス、グリーン・デイまで、多くのアーティストにカバーされている。2014年のオークションでは、この曲のディランの手書きの歌詞が200万ドルで落札され、ポピュラー音楽の原稿として世界記録となった。
歌詞の意味
ボブ・ディランの「Like A Rolling Stone」は、上流社会から転落したデビュタント(社交界にデビューした若い女性)の物語である。
He’s not selling any alibis
彼は何の言い訳もしてないんだ
As you stare into the vacuum of his eyes
おまえが彼の虚ろな目を見つめてる時に
And say, “Do you want to make a deal?”
そして、こう言えよ「取引しない?」って
この部分の最後の行は、乞食が見つめてくるミス・ロンリーに対して「取引したいのか?」と言う描写とも取れるし、今やホームレスにまで落ちてしまったミス・ロンリーに対して歌い手が「取引しない?」って言えよと促しているとも取れる。
どちらの解釈にしても、ミス・ロンリーがかつての地位やプライドから落ちて、今では取引を考えなければならない状況に追い込まれているというメッセージは共通している。