動画

The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars
David Bowie
- Five Years
- Soul Love
- Moonage Daydream
- Starman
- It Ain’t Easy
- Lady Stardust
歌詞&翻訳
Didn’t know what time it was, the lights were low
いつ頃だっただろう、仄暗い明かりの中で
I leaned back on my radio
背もたれに寄りかかってラジオを聴いていたら
Some cat was layin’ down some rock ‘n’ roll
どこかのDJがロックンロールを流してて
“Lotta soul,” he said
「魂がこもってるだろ」って言ってた
Then the loud sound did seem to fade
でもその大きな音は徐々に消えていって
Came back like a slow voice on a wave of phase
ゆっくりとした語り口の声が信号波に乗って戻ってきたんだ
That weren’t no DJ, that was hazy cosmic jive
あれはDJの声なんかじゃなかったよ、あのノイズがかった声は宇宙からのメッセージだったんだ
There’s a starman waiting in the sky
スターマンが空で待ってるんだ
He’d like to come and meet us
僕らに会いたいんだってさ
But he thinks he’d blow our minds
でも僕らの頭をぶっ飛ばしてしまうんじゃないかって恐れてる
There’s a starman waiting in the sky
スターマンが空で待ってるんだ
He’s told us not to blow it
彼は「無駄にしないで」って言ってた
‘Cause he knows it’s all worthwhile
だって全てに価値があるって知ってるから
He told me
そしてこう言ったんだ
“Let the children lose it
「子どもたちの感性を解き放って
Let the children use it
自由に想像させて
Let all the children boogie”
音楽に合わせて踊らせてあげて」
I had to phone someone, so I picked on you
誰かに電話せずにはいられなくて、君にかけたんだ
Hey, that’s far out, so you heard him too
ねえ、すごいことだよ、君にもあの声が聞こえたんだね
Switch on the TV, we may pick him up on Channel Two
テレビをつけてみてよ、チャンネル2に映るかもしれない
Look out your window, I can see his light
窓の外を見てみて、僕にはあの光が見えるよ
If we can sparkle, he may land tonight
もし僕らが魅力的な存在に見えたら、今夜、彼が降りてくるかも
Don’t tell your poppa or he’ll get us locked up in fright
でも君のパパには言っちゃダメだよ、怖がって僕らを閉じ込めちゃうかもしれないからね
There’s a starman waiting in the sky
スターマンが空で待ってるんだ
He’d like to come and meet us
僕らに会いたいんだってさ
But he thinks he’d blow our minds
でも僕らの頭をぶっ飛ばしてしまうんじゃないかって恐れてる
There’s a starman waiting in the sky
スターマンが空で待ってるんだ
He’s told us not to blow it
彼は「無駄にしないで」って言ってた
‘Cause he knows it’s all worthwhile
だって全てに価値があるって知ってるから
He told me
そしてこう言ったんだ
“Let the children lose it
「子どもたちの感性を解き放って
Let the children use it
自由に想像させて
Let all the children boogie”
音楽に合わせて踊らせてあげて」
Starman waiting in the sky
スターマンが空で待ってるんだ
He’d like to come and meet us
僕らに会いたいんだってさ
But he thinks he’d blow our minds
でも僕らの頭をぶっ飛ばしてしまうんじゃないかって恐れてる
There’s a starman waiting in the sky
スターマンが空で待ってるんだ
He’s told us not to blow it
彼は「無駄にしないで」って言ってた
‘Cause he knows it’s all worthwhile
だって全てに価値があるって知ってるから
“He told me
そしてこう言ったんだ
Let the children lose it
「子どもたちの感性を解き放って
Let the children use it
自由に想像させて
Let all the children boogie”
音楽に合わせて踊らせてあげて」
La, la, la, la-la, la, la, la
曲情報
「Starman」(スターマン)は、イギリスのミュージシャン、デヴィッド・ボウイによる楽曲である。1972年4月28日にRCAレコードからシングルとしてリリースされ、同年のアルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(ジギー・スターダスト)』のリードシングルとして収録された。ケン・スコットとの共同プロデュースにより、1972年2月4日にロンドンのトライデント・スタジオで録音された。バックバンドのスパイダーズ・フロム・マーズ(ミック・ロンソン、トレヴァー・ボルダー、ミック・ウッドマンジー)とともに制作され、本曲はレコード会社RCAの要望に応える形でアルバムに急遽追加された。元々収録される予定だったチャック・ベリーのカバー「Round and Round」に代わって収録された。歌詞では、異星人「スターマン」が地球の若者に向けてラジオを通して希望のメッセージを届ける様子が描かれている。サビ部分はジュディ・ガーランドが歌った「Over the Rainbow」から着想を得ており、T・レックスやザ・スプリームスからの影響も見られる。
リリース当初、「Starman」は好調な売れ行きを示し、批評家からも好意的に受け入れられた。BBCのテレビ番組『Top of the Pops』でのパフォーマンスをきっかけにUKシングルチャートで10位に到達し、アルバムも5位にランクインした。この曲は、1969年の「Space Oddity」以来となるボウイの大きなヒット曲となった。『Top of the Pops』での演奏は大きな話題となり、視聴者の多くは後に音楽界で活躍することになる。スージー・スー、ボノ、ロバート・スミス、ボーイ・ジョージ、モリッシーらがその影響を公言している。後年には、ボウイの代表曲のひとつとして広く評価されている。
歌詞
歌詞は、異星人「スターマン」が地球の若者にラジオを通して救済のメッセージを届けるという物語であり、語り手はそのラジオを実際に聴いた若者の一人という設定である。この曲はキリストの再臨を示唆するものとして解釈されることもあれば、映画『未知との遭遇』(1977年)のプロットを正確に予言しているとする見方もある。
アルバム収録曲「Moonage Daydream」と同様に、アメリカ的なスラングが多数使われており、「boogie」「Hey, that’s far out」「Don’t tell your papa」「Some cat was layin’ down some rock ‘n’ roll」などがある。これらの語彙はイギリス的感性と混ざり合い、異質ながらも美しいハイブリッドな言語表現を生み出している。
1973年に『Rolling Stone』誌でウィリアム・バロウズと語ったインタビューの中で、ボウイは歌詞について次のように語っている。
「ジギーは夢の中で“インフィニット(infinites)”と呼ばれる存在から、スターマンの到来を予言するよう助言を受け、『Starman』を書く。それは人々が初めて耳にする希望のニュースであり、瞬く間に注目を集める。スターマンたちは“インフィニット”で、ブラックホール・ジャンプを行う存在だ。彼らはジギーが語っていた、地球を救いにやってくる宇宙人で、グリニッジ・ヴィレッジに現れる。彼らは何の心配も持たず、我々にとって役に立つ存在ではない。ただ偶然ブラックホールをジャンプして我々の宇宙に現れた旅人なのだ。彼らの存在目的は、宇宙間を旅することだけ。ステージショーでは、彼らのうち1人はマーロン・ブランドのような姿をし、もう1人は黒人ニューヨーカー、そして“クイーニー・ジ・インフィニット・フォックス”という名のキャラクターも登場する。」
ニコラス・ペッグによれば、「ブラックホール・ジャンプ」という設定は、BBCのSFドラマ『Doctor Who』の10周年記念エピソード「The Three Doctors」と類似しており、この回は1973年初頭に放送された。この時期、ボウイは次作『Aladdin Sane』の録音を行っていた。
その他の動画
ライブアルバム『Glastonbury 2000』(グラストンベリー 2000)にも収録されているバージョン