【曲解説】Elton John – Your Song

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曲情報

「ユア・ソング」はイギリスの音楽家エルトン・ジョンと作詞家のバーニー・トーピンがタッグを組んでから最初に作った曲の一つである。

「ユア・ソング」は、1970年3月にアメリカのロックバンド、スリー・ドッグ・ナイトによって『イット・エイント・イージー』のアルバム曲として初めてリリースされた。エルトン・ジョンは当時バンドの前座を務めており、レコーディングを許可してもらった。彼らは、当時新進気鋭のアーティストだったエルトン・ジョンに自分で曲を作るチャンスを与えるために、この曲をシングルとしてリリースしないことを選択した。エルトン・ジョンのバージョンはセカンドアルバムでリリースされたが、シングルは7か月後、ツアーのプロモーションのためにリリースされるまで世に出なかった。ファースト・アルバム・シングルとしての「ボーダー・ソング」に続き、「ユア・ソング」は「テイク・ミー・トゥ・ザ・パイロット」のB面として1970年10月に米国でリリースされた。どちらの曲もエアプレイされたが、「ユア・ソング」はディスクジョッキーに好まれ、「テイク・ミー・トゥ・ザ・パイロット」に代わってA面となり、最終的にビルボード・チャートで8位となった。この曲は英国シングルチャートでも最高7位を記録し、他のいくつかの国でもトップ10に入った。

歌詞の意味

この曲は愛する相手への率直な気持ちを素朴で個人的な語り口で伝える内容になっている。財産や肩書のような外面的な価値ではなく、自分が贈れる唯一のものとして“歌”そのものを差し出し、相手の存在が人生をどれほど豊かにしているかという想いを静かに表現する。創作の場面や些細な失念が挟まれることで、告白の不器用さと誠実さが際立ち、結局のところ相手の魅力を言葉に込めたいという意図が核に置かれている。全体として、華美さよりも親密さを重視し、相手への深い愛情をシンプルな語りで形にした曲となっている。

インタビュー情報

この曲は1967年、バーニー・トーピンが17歳の時に書かれた(「だからこそ、並外れた処女的な感情があった」と彼は語った)。

バーニー・トーピンは1989年のミュージック・コネクションのインタビューでこう語っている「これは永遠のバラード”Your Song”って感じのもので、音楽のレパートリー全体の中で最もナイーブで子供じみた歌詞のひとつに違いないが、それが今でも支持されている理由だと思う。それが当時の現実だった。それはまさに僕が感じていたことだったんだ。僕は17歳で、恋愛観や恋愛経験がまったく新しく、世間知らずだった。そういう人間から出てきた歌詞なんだ」

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