【曲解説】Eric Clapton – Blue Eyes Blue

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曲情報

「Blue Eyes Blue」(ブルー・アイズ・ブルー)は、アメリカのソングライター、ダイアン・ウォーレンが書いたポップソングである。この曲は、ジュリア・ロバーツとリチャード・ギア主演の1999年のロマンティックコメディ映画『ランナウェイ・ブライド』のサウンドトラックのために書かれた。イギリスのロックミュージシャン、エリック・クラプトンがこのサウンドトラックのためにこの曲を録音し、1999年7月20日にリプライズ・レコードからシングルとしてリリースした。

歌詞の意味

この曲は愛を信じ切っていた相手に裏切られ、その衝撃で世界そのものが色を失ってしまうような痛みをまっすぐに描いてる。主人公は相手との未来を疑わずにいたのに、その期待はあっけなく崩れ去り、自分だけが取り残される。相手の気持ちは最初から本物ではなく、自分はただ弄ばれていただけだったという現実が胸に刺さり、涙がこぼれる瞬間さえ自分の意思とは無関係に訪れる。

相手との関係が壊れたことで、かつて確かに見えていた“天国のような時間”も消え失せ、残ったのは冷たさと孤独だけ。相手の存在こそが自分を曇らせ、傷つけ、心をばらばらにしたという思いが繰り返され、後悔と怒りと悲しみが渦を巻く。

信じなければよかったという叫びは、ただの恨みではなく、深く愛したからこその痛烈な自己否定でもあり、どうしてこんな結末になったのかという混乱も含んでいる。全体を通して、信頼の裏切りがもたらす喪失感が、冷たい青のイメージとともに静かに沈み込んでいく曲になっている。

「put the clouds around」の意味

「put the clouds around」という表現はこの歌詞特有の比喩表現であり、一般的な表現ではないため類推することしかできないが、cloudを使った他の表現、例えばUnder a cloudという表現が「不安や疑念がある状態、または評判が悪い状態を表す」ということを考えると、この部分は人間不信に陥ったことを表しているのかもしれない。その意味で訳すと「君だよ、僕に人を疑う心を持たせたのは」となる。

ここでは「君だよ、僕の視界を曇らせたのは」と訳したが、この日本語の表現は、涙で曇っているという意味でその後に続く「君だよ、僕に涙を流させたのは」とつながることに加え、疑念で曇ってしまったという意味もカバーしているため、この訳を採用した。

追記:
このフレーズにつながる直前のプリコーラスのフレーズでこの意味が明らかになっている。

最初のプリコーラスでは、「涙がこぼれるのを待ってなんかいなかった」と歌った後に「put the clouds around」につながるため、涙で視界が曇るという意味になっており、2番目のプリコーラスでは「君が僕に嘘を信じさせたんだ / きっと僕にはそれが見えていなかったんだ」と歌った後に「put the clouds around」につながるため、嘘で煙に巻いていたという意味になっていることがわかる。

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