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オーディオ
AGT Music Room(生歌ver.)
曲情報
「Pearlies(My oyster is the world)」(パーリーズ(マイ・オイスター・イズ・ザ・ワールド))はSOUCE MUSIC所属の韓国のガールズグループLE SSERAFIM(ルセラフィム)の曲。この曲は1st Single「SPAGHETTI」の収録曲として2025年10月24日午後1時にリリースされた。
楽曲クレジット:
444BOY、HUHYUNJIN、Maize、Sofia Kay
歌詞の意味
この曲は、「本物とは何か」を自問しながら、痛みや喪失を通じて自分の核を見つけていく過程を描いたエモーショナルなストーリーになっている。
かつては相手の視線や声、温もりこそが“確かなもの”だと信じていたが、それが突然崩れ落ちたことで、自分の世界そのものが壊れてしまったように感じている。何度も問いかけても答えの返ってこない空虚な反響だけが残り、その中で必死に自分を取り戻そうともがく姿が描かれる。
しかし、その混乱の中で仲間と共に支え合いながら光を見つけていく。苦しみの時期や心が揺らぐ瞬間でも、そばにいて理解してくれた存在が自分を救ってくれたという実感が胸に刻まれている。相手が地平線のように視界を開いてくれたことで、自分の不完全さを認めつつも前へ進めるようになる。
「pearl(真珠)」はこの曲の重要な象徴で、ただ所有する宝石ではなく、時間と痛みによって内側に蓄積されていく“知恵”や“成長”を意味している。仲間と共に困難を乗り越えながらそれぞれの“真珠”を育てていくという比喩が、曲の軸となる。
後半では、暗闇のトンネルを抜けるような決意と、自分の指標が揺るがない強さが強調される。どれほど痛みが大きくても、生きている実感を持ち、内側に宿る真珠の価値がダイヤよりも尊いと気づく。
時間が経つにつれて、「本物」とは失われるものではなく、経験として内側に蓄積されていくものだと悟り、仲間と共に育ててきた瞬間のすべてが真実だったと受け止める。最後には、どんな波が来てもその本質は変わらないという力強い結びで終わっている。
タイトル「Pearlies(My oyster is the world)」の意味
Pearlies は「パール(Pearl)」の複数形を可愛くした造語・口語的な愛称表現。「真珠ちゃんたち」的な感じ。普通は「pearls」。
My oyster is the world は「The world is my oyster(世界は私の思うまま)」という英語のことわざを反転させた表現。
「The world is my oyster」は直訳だと「世界は私のカキだ」となるが、「世界は私の思うまま」「私は世界から何でも手に入れられる」という野心・成功・自己中心的な能動性を象徴する意味を持っている。これはシェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』由来の表現。
この曲の中で語られている“真珠(pearlies)”は、外的な成功や宝石ではなく、内面的な経験・痛み・知恵が積もってできた光であり、外の世界から“得る”のではなく、自分の中で“育まれる”ものである。つまり、「My oyster is the world」とは、世界を支配するのではなく、世界の中で成長して、自分の真珠(=真実の輝き)を見つけるという意味になっている。



