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曲情報
「Fat Bottomed Girls」(ファット・ボトムド・ガールズ)は、イギリスのロックバンド、クイーンの楽曲であり、1978年のアルバム『Jazz』に収録され、シングルとして「Bicycle Race」との両A面で1978年にリリースされた。ギタリストのブライアン・メイが作詞作曲を手がけ、イギリスのシングルチャートで最高11位、アメリカのBillboard Hot 100で最高24位を記録した。
この楽曲は、ブルージーでメタリックなオープンチューニングのギターを特徴とし、サビから始まる構成になっている。クイーンの楽曲の中では珍しく、ドロップDチューニングが使用されている。ミュージックビデオは1978年10月にアメリカのテキサス州ダラス・コンベンションセンターで撮影された。
曲と歌詞の内容
歌詞は、ナレーターがふくよかな女性への魅力を語る内容になっている。「Fat Bottomed Girls」と「Bicycle Race」は両A面シングルとしてリリースされており、互いに関連するフレーズが歌詞に含まれている。「Fat Bottomed Girls」の終盤ではフレディ・マーキュリーが「Get on your bikes and ride!」と叫び、「Bicycle Race」の中には「Fat bottomed girls, they’ll be riding today」という歌詞が登場する。
評価
Cash Boxは「力強いビート、壮大なハーモニー、重厚なギターワークを備えた楽曲」と評し、Record Worldは「独創的な歌詞とハーモニーが洗練されている」と評価した。
歌詞の意味
この曲は語り手が自分の成長や経験を回想しながら、豊かな体型の女性たちへの親しみと魅力を率直に語る内容になっている。幼い頃の奔放な記憶から、演奏活動で各地を巡る生活、年齢を重ねた現在の実感までが一続きの人生として描かれ、語り手にとって特定のタイプの女性が一貫した安らぎと喜びの源であることが示される。
語り手の価値観は外見的な理想を求めるのではなく、自分に力を与え、自信を持たせてくれる存在に重心が置かれる。生活の現実や肉体的な衰えが語られても、その中で変わらず宝物のように感じられる対象があることが強調され、軽快な語りの裏に人生観としての温かさが感じられる構造になっている。


