【和訳】Sting – Why Should I Cry For You

動画

歌詞&翻訳

Under the dog star sail
シリウスの下で帆を上げ
Over the reefs of moonshine
月光に照らされた岩礁を越えて
Under the skies of fall
秋の空の下で
North-northwest, the Stones of Faroe
北北西、石のファロー諸島へ

Under the Arctic fire
極寒の地でオーロラに照らされながら
Over the seas of silence
静寂の海を越える
Hauling on frozen ropes
凍ったロープを引きながら
For all my days remaining
残されたすべての日々をかけて
But would north be true?
でも本当に北へ向かっているのだろうか?

All colours bleed to red
すべての色が赤で滲み
Asleep on the ocean’s bed
海底に眠る
Drifting on empty seas
空虚な海を漂いながら
For all my days remaining
残されたすべての日々をかけて
But would north be true?
でも本当に北へ向かっているのだろうか?

Why should I?
どうして僕が?
Why should I cry for you?
どうしてあなたのために泣かなきゃいけないんだ?

Dark angels follow me
暗い天使たちが僕についてくる
Over a godless sea
神なき海の上で
Mountains of endless falling
果てしなく崩れ落ちる山々
For all my days remaining
残されたすべての日々をかけて
What would be true?
何が真実だろう?

Sometimes I see your face
時々、あなたの顔が思い浮かぶ
The stars seem to lose their place
星々が居場所を失ったように見える
Why must I think of you?
どうしてあなたのことを考えなきゃいけないんだ?
Why must I?
どうして僕が?
Why should I?
どうして僕が?

Why should I cry for you?
どうしてあなたのために泣かなきゃいけない?
Why would you want me to?
どうしてあなたはそんなことを僕に求めるんだ?
And what would it mean to say
どんな意味があるんだ?
“I loved you in my fashion”?
「僕なりにあなたを愛した」って言うことに?
What would be true?
何が真実だろう?
Why should I?
どうして僕が?
Why should I cry for you?
どうしてあなたのために泣かなきゃいけないんだ?

曲情報

 「ホワイ・シュッド・アイ・クライ・フォー・ユー」はイギリスのミュージシャン、スティングの楽曲。この曲は1991年1月21日にリリースされたスティングのソロ3枚目のフルアルバムである『ザ・ソウル・ケージズ』に収録された。

 またこの曲はアルバムから4枚目にして最後のシングルとして1991年10月7日にリリースされた。

歌詞の意味

 スティングはこの曲を、1987年に亡くなった父親の死に対処することについて書いた。スティングは父親に伝えたいことを一度も言えなかったと感じていた。

フェロー諸島の石?

North-northwest, the Stones of Faroe
北北西、石のファロー諸島へ

 ここは「フェロー諸島の石たち」が直訳だが、詩的な文脈では「石のファロー諸島」と解釈することもできる。石がなんのことか調べてみたところ、ファロー諸島は火山島で、三層の玄武岩で構成されているということと、ランドマークとして二つの巨大な海食柱である「Risin og Kellingin (リーシン・オ・ケリンゲン)」が有名であることがわかったが、この歌詞と関連して何を指しているのか、はっきりとしたことはわからなかった。

北北西

 スティングの出身地はイングランド北東部に位置するニューカッスル・アポン・タイン(Newcastle upon Tyne)である。この曲の歌詞が父親について書かれたものであることを考えると、歌詞に出てくる「北北西」という方角は、スティングの故郷からファロー諸島へ向かう方向を象徴的に表現している可能性が高い。

その他の動画

 1991年オランダ、デン・ハーグでのライブ

 2010年ドイツ、ベルリンでのライブ