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曲情報
「ナイトロ(ユース・エナジー)」は、アメリカのロック バンド、オフスプリングの3枚目のスタジオアルバム『スマッシュ』に収録された曲で、1994年4月8日にエピタフレコードからリリースされた。
このアルバムは全世界で1100万枚以上の売上を記録し、インディーズレーベルからリリースされた史上最も売れたアルバムとなった。
歌詞の意味
この曲は、毎日を最後であるかのように生き、まだできるうちに最大限に楽しむことについて歌ったもの。刹那主義。「ニトロ」とは亜酸化窒素(nitrous oxide)のことで、ドラッグレースやストリートレースで短時間にエンジンの出力を高めるためによく使用されるもの。この曲のアウトロは救急車のサイレンに似ていて、おそらくそのような生き方で致命的な衝突をしたことを暗示している。
この曲は不安定な時代に生きる世代が、先行きの見えない現実を直視しながら、むしろその不確かさを行動の原動力へと転化する姿を描く。日常的に圧力や危険にさらされる環境の中で、未来が保証されないという認識が強まり、その結果として「明日がないかのように生きる」態度が肯定的に提示されている。既存の世界観が変質したことを受け、機会があれば即座につかむべきだという加速的な価値観が強調され、主体は躊躇よりも瞬発力を選び取る。共感を求める呼びかけも挿入され、同じ状況下にある者同士が共有する感覚として提示される。全体として、危機的状況と切り離せない生のなかで、迷いを排し全力で生き抜こうとする世代の心性を捉えた楽曲となっている。



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