【曲解説】Radiohead – The Trickster

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「ザ・トリックスター」は1994年9月26日にリリースされたレディオヘッドのEP『My Iron Lung』に収録された曲。

歌詞の意味

非常に難解な曲で海外のファンの間でも議論を読んでいる曲。”Trickster is meaningless”の歌詞通りトリックスターの歌詞には意味なんてないのかもしれない。

音楽雑誌B-sidesの1994年9月号のレディオヘッド特集に掲載されたトリックスターの解説では以下のように述べられている。

Not immediately understandable line like “A can of brick dust worms” and “Please tread carefully/Escaped from the zoo” still manage to suggest a world gone very wrong.

訳:即座には理解できない“A can of brick dust worms”や “Please tread carefully/Escaped from the zoo” のような一文は、依然として世界がとても間違った方向に進んでいることをなんとか示唆しようとしている。

ちなみに”Please tread carefully”という歌詞は存在しない。”police check carefully”という歌詞の聞き間違えだと思われる。

“A can of brick dust worms”

“a can of worms“という熟語には「こみいった問題、複雑な事情」という意味がある。しかし、ここにbrick dust「レンガのがれき」が加わると英語圏のネイティブでも何を言ってるのかわからないフレーズとなる。

ちなみに「Street Spirit」に対してのインタビューの中でトムは次のように答えている。

Q:ザ・ベンズのレコーディングのとき、レディオヘッドの理想的なサウンドに実際に出会ったと感じたのはその時が初めて?

トム:いや、レコーディング中ずっと「くそー、俺はレンガの壁にぶつかっている」といういつものシナリオだった笑

「くそー、俺はレンガの壁にぶつかっている」(’No, I’m hitting a brick wall’)はhit a brick wallの形で「物事が進まなくて停滞している」ことや、「不可能なことをやろうとしている」ことを表している。

毎回、レコーディングの度にこの熟語が頭に現れているのなら、“A can of brick dust worms”の”brick dust“も、なかなか解決できない厄介な問題と解釈してもいいかもしれない。

“the perfect child facsimile is”

ファクシミリは「〔文書などの完全な〕複製、模写」のこと。完璧な子供の複製。

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