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My Funny Valentine: At The Movies
Sting
曲情報
「My Funny Valentine」(マイ・ファニー・ヴァレンタイン)はイギリスのミュージシャン、Sting(スティング)の曲。この曲は1937年のミュージカル 『Babes in Arms』 のためにリチャード・ロジャース(作曲)と ロレンツ・ハート(作詞)によって作られたジャズのスタンダードナンバーである。2005年4月16日に松竹の製作・配給で公開された日本映画『阿修羅城の瞳』のエンディング曲としてスティングがこの曲をカバーして録音した。
以下は「My Funny Valentine」をカバーしたアーティストのリスト:
- Chet Baker(1954)
- Frank Sinatra(1955)
- Elvis Costello
- Miles Davis
- Ella Fitzgerald
- Steve Goodman
- Rickie Lee Jones
- Julie London
- Harpo Marx
- Gerry Mulligan
- Josipa Lisac
- Sting(2005, for Ashura no Hitomi)
この他にも、多くのジャズ・ポップアーティストによってカバーされている。
歌詞の意味
この曲は相手の不完全さを含めて深く愛する気持ちをユーモアを交えながら描いている。語り手は容姿や振る舞いを控えめにからかいながらも、どんな欠点も魅力として受け止め、変わらないでいてほしいという思いを示す。相手を芸術作品になぞらえる表現は、特別な存在として大切にしている姿勢を強調し、二人の時間が日常的に祝祭のようであるという情緒を形作っている。
この歌詞における「Valentine(ヴァレンタイン)」の意味
“Valentine(ヴァレンタイン)” という人名は存在するが、この曲では人名ではなく「愛する人」「恋愛関係を持ちたいと思う人」「愛情を込めて愛したり尊敬したりする人」「恋人」という “Valentine” 本来の意味で使われている。
「funny」の意味
複数の意味を持つ英単語を全て訳に反映することはできないが、ここでの “funny” は「おかしい」だけでなく 「愛嬌のある」「可愛らしくて微笑ましい」 というニュアンスもある。「ちょっと変わった人」「ユニークな人」「独特な魅力のある人」「風変わりで愛らしい人」「ちょっと抜けている人」などの人物像をイメージできる。
女性の見た目ディスりすぎ!?
歌詞には相手の見た目が良くないというフレーズがいくつも登場するが、この曲はもともと女性視点で男性の恋人のことを歌ったものである。
これは単なる見た目の評価ではなく、「完璧じゃないけれど、それも含めて愛しい」という愛情表現になっている。少しからかうようなトーンを交えながらも、相手の不完全さを受け入れ、むしろ魅力として愛していることを伝えている。
また、歌詞に出てくる「ギリシャ彫刻」という表現は、男性の肉体美を称賛する際によく使われる比喩であり、女性に対してはあまり用いられない。


