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All That You Can’t Leave Behind
U2
- Wild Honey
- Peace On Earth
- When I Look At The World
- New York
- Grace
歌詞&翻訳
High, higher than the sun
高く、太陽よりも高く
You shoot me from a gun
君は俺を弾丸のように撃ち出す
I need you to elevate me here,
ここで俺を引き上げてくれ
At the corner of your lips
君の唇の端で
As the orbit of your hips
君の腰の軌道の中で
Eclipse, you elevate my soul
日食のように俺を覆い、魂を高みに引き上げてくれる
I’ve lost all self-control
自制心なんてもうなくしたんだ
Been living like a mole
ずっとモグラのように生きてきたから
Now going down, excavation
でも今、掘り進んでいく
I and I in the sky
魂と肉体が空に舞う
You make me feel like I can fly
君は俺を飛べる気にさせる
So high, elevation
こんなに高く、エレベーション
A star lit up like a cigar
スターが葉巻のように赤く燃え上がり
Strung out like a guitar
ギターの弦のように張り詰める
Maybe you could educate my mind
君なら俺の心を導いてくれるかもしれない
Explain all these controls
この仕組みをすべて教えてくれ
I can’t sing but I’ve got soul
歌は下手でも、魂はこもってるんだ
The goal is elevation
目指すのは高みへ
A mole, living in a hole
穴に生きるモグラ
Digging up my soul
魂を掘り起こし
Now going down, excavation
今掘り進んでいく
I and I in the sky
魂と肉体が空に舞う
You make me feel like I can fly
君は俺を飛べる気にさせる
So high, elevation
こんなに高く、エレベーション
Love, lift me out of these blues
愛よ、この憂鬱から俺を救い出してくれ
Won’t you tell me something true
何か本当のことを教えてくれ
I believe in you
俺は君を信じてる
A mole, living in a hole
穴に生きるモグラ
Digging up my soul
魂を掘り起こし
Going down, excavation
掘り進んでいく
I and I in the sky
魂と肉体が空に舞う
You make me feel like I can fly
君は俺を飛べる気にさせる
So high, elevation
こんなに高く、エレベーション
Elevation… [x6]
エレベーション… [x6]
曲情報
U2の「Elevation」(エレベーション)は、アイルランドのロックバンドU2の楽曲であり、彼らの10枚目のスタジオ・アルバム『All That You Can’t Leave Behind』(2000年)の3曲目に収録されている。2001年6月25日にアルバムからの3枚目のシングルとしてリリースされた。この曲はアイルランドでバンドにとって16曲目のナンバーワン・シングルとなり、オランダでは2曲目のナンバーワンを獲得した。カナダではチャートのトップに立ち、オーストラリア、デンマーク、フィンランド、イタリア、ノルウェー、スコットランド、スペイン、イギリスのシングル・チャートでもトップ10入りを果たした。
2001年の映画『Lara Croft: Tomb Raider』のサウンドトラックには、「Tomb Raider mix」という異なるバージョンが収録された。2002年には第44回グラミー賞で最優秀ロック・パフォーマンス(デュオまたはグループ)賞を受賞した。また、2001年のエレベーション・ツアーの名称にもなった。
作詞・作曲
アダム・クレイトンは「Elevation」で自身のスタイルを発揮した。彼はバンド内で最もヒップホップ志向が強く、リズムセクションにヒップホップの要素が反映されている。
—ジ・エッジ
「Elevation」は、ギタリストのジ・エッジがGibson SGをFender Bassmanアンプを通して演奏し、ヴィンテージのエフェクト・ユニットを使用した際に生まれたサウンドにインスピレーションを得ている。エッジはこのペダルを”狂ったファンク的なもの”と表現した。このエフェクト・ユニットは共同プロデューサーのダニエル・ラノワがスタジオに持ち込んだものであり、彼はそれを”秘密兵器”と呼び、”ディストーション・ペダルにワープやトーン・コントロールが組み込まれているようなものだ。ペダルを踏み込むと高音域が強調される”と説明している。
エッジはわずか10分でこのリフを作り上げ、それが楽曲全体のインスピレーションとなった。その後、彼はドラムマシンでリズムを作り、バンドが演奏を始める中でボノが即興でボーカルをつけた。メインのギターリフは1970年代のHiwattアンプを使用して演奏され、曲の終盤のワウワウ・ギターの効果はElectrix Filter Factoryのサウンドモジュールを通して作り出された。
ミュージックビデオ
「Elevation」のミュージックビデオはジョセフ・カーンによって監督され、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのバックロット、ニューヨーク・ストリート・エリアで撮影された。
映画『Lara Croft: Tomb Raider』の映像と融合する形で構成されており、バンドのメンバーが”悪のU2″と対峙するストーリーとなっている。ビデオは、混雑したニューヨークの街でボノが”悪のボノ”から電話を受けるシーンから始まる。”悪のボノ”は”鍵を渡せ”と要求し、エッジを誘拐したと告げる。彼は”ララ・クロフトでさえお前を助けられない”と宣言するが、ボノは混乱しながらも脱出を図り、一般市民を”悪のU2″の攻撃から救いながらエッジを救出する。
その後、”善のU2″と”悪のU2″が対決し、バンドがライブ・パフォーマンスを繰り広げた後、”善のU2″が勝利する。彼らはララ・クロフトと共にシーンを後にし、宙に浮かぶ車や象が横たわる通りを通過しながら、最後にBoeing 747-400が上空を飛び去る場面でビデオは終了する。
このビデオは2001年7月16日にデジタルDVDとしてリリースされ、映画『Lara Croft: Tomb Raider』のDVDにも特典として収録された。MTVの”Making the Video”では撮影の舞台裏が紹介された。
ライブ・パフォーマンス
エッジによると、「Elevation」はアルバム内の「Stuck in a Moment You Can’t Get Out Of」「Kite」「Walk On」といったシリアスな楽曲群の中で、気軽に楽しめる曲として機能している。楽曲のミキシングはダブリンのWindmill Lane Studiosでティム・パーマーが担当した。
評価
「Elevation」は肯定的な評価を受けた。The Guardianのアダム・スウィーティングは”粗削りなテクノとギターのスワッガーが魅力的な楽曲”と評した。New Zealand Heraldのラッセル・ベイリーは”ギターとボーカルが渦巻くような興奮を生み出している”と指摘し、NMEも”U2の典型的なスタイルがよく生かされている”と評価した。
一方でDrowned in Soundのブレント・ディクレセンツォは、ボノの歌詞について”希望を無謀に打ち砕くような陳腐な表現”と酷評した。
影響
「Elevation」のシングル版は”Tomb Raider Mix”(クリス・ヴレンナによるリミックス)としてリリースされ、アルバム版よりもハードロック寄りのギターサウンドが特徴となっている。このバージョンは映画『Lara Croft: Tomb Raider』のサウンドトラックに収録され、以来、U2のライブパフォーマンスでも使用されている。
Elevation Partnersというプライベート・エクイティ企業(19億ドル規模)には、ボノが共同設立者およびマネージング・ディレクターとして関与していた。この企業名は楽曲に由来している。
また、「Elevation」はNFLのニューイングランド・ペイトリオッツが2006年から2009年のシーズンにかけてタッチダウン後のテーマソングとして使用したほか、Vancouver Canucksのゴールソングとしても2006年から2008年まで採用された。さらに、2007年のNBAプレーオフやColorado Rapidsの試合前の演出にも用いられた。
この楽曲はNBA 2K13のサウンドトラックにも収録されており、2002年にはドラマ『ザ・ソプラノズ』のシーズン4エピソード”Christopher”や、ドラマ『ヤング・スーパーマン』のシーズン1エピソード”Leech”でも使用された。
また、Machinimaシリーズ”Clear Skies”のオープニングにも「Elevation」が採用されている。
歌詞の意味
タイトル「Elevation」の意味は?
“elevation” には「高さ・高揚・上昇」という意味がある。この歌詞では、「物理的に高い場所にいる感覚」と「精神的な高揚感(ハイになる感じ、魂が引き上げられる感覚、インスピレーションを得た感覚、心が解放される感覚)」の二重の意味を持っている。