【和訳】U2 – Grace

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歌詞&和訳

Grace, she takes the blame
グレイス、彼女は責任をとってくれる
She covers the shame

彼女は恥を覆い隠してくれる
Removes the stain

過去の汚点を取り除いてくれる
It could be her name

それは彼女の名前かもしれない

Grace…
グレイス・・・
It’s a name for a girl

それは少女の名前
It’s also a thought that, changed the world

それはまた世界を変えた想い
And when she walks on the street

そして彼女が通りを歩くとき
You can hear the strings

弦の音が聞こえる

Grace finds goodness in everything
グレイスはあらゆるものから善を見出す

Grace, she’s got the walk
グレイス、彼女は歩いた
Not on a ramp or on chalk

ランウェイや白線の上ではなく
She’s got the time to talk

彼女は話し合いの時間を割いてくれる
She travels outside of karma, karma

彼女はカルマの外を旅する、カルマの外を
She travels outside… of karma

彼女は旅する、カルマの外を

When she goes to work, you can hear the strings
彼女が仕事に向かうとき、君は弦の音を聞くことができる

Grace finds beauty in everything
グレイスはあらゆるものから美を見出す

Grace…
グレイス…
She carries a world on her hips

彼女はそのヒップに世界を抱えている
No champagne flute for her lips

シャンパンフルートは彼女の唇にはない
No twirls or skips between her fingertips

指先でくるくる回したり、スキップしたりすることもない
She carries a pearl in perfect condition

彼女は真珠を完璧な状態で運んでいる

What once was hurt
かつて傷ついたこと
What once was friction

かつての摩擦
What left a mark

傷跡を残したもの
No longer stings…

もはや痛みはない

Because Grace makes beauty out of ugly things
だってグレイスが醜いものから美を生み出すから
Grace finds beauty in everything
グレイスはあらゆるものから美を見出す
Grace finds goodness in everything
グレイスはあらゆるものから善を見出す

曲情報

 「グレイス」は2000年10月30日に発売されたU2の10枚目のスタジオアルバム『All That You Can’t Leave Behide』に収録された曲。

訳解説

graceは優雅さのことじゃない

 graceという単語には様々な意味があるが、この曲では「人の心の寛大さや優しさ、柔軟性」を表している。

 この言葉に宿る精神が体現された存在、それがグレイス。

 しかし、他方でgraceという言葉には「優雅さや優美さ、洗練された様子」などの意味もある。それらを体現している存在は、この格差社会においては富裕層が持つ「奢侈、贅沢、無駄遣い」などの悪徳と結びつきやすいものと言える。

rampの意味は?チョークの意味は?

Grace, she’s got the walk
Not on a ramp or on chalk

 2023年現在、どの英和辞典にも載っていないがrampはファッションショーのランウェイのこと。

 そしてチョークはそのまま、チョークで引かれた白線のこと。モデルがランウェイを綺麗に歩くための練習として、頭の上に本を載せて白線の上をキャットウォークで歩くあの白線のこと。

 言うまでもなく、ファッションショーやファッションモデルが持つ華やかなイメージ、高級ブランド、ランウェイに集まるセレブたち、それらは「優雅さや優美さ、洗練された様子」の象徴のような存在である。

 「このグレイスはランウェイやチョークの上を歩くような存在じゃない」ということ。

champagne fluteって何のこと?

No champagne flute for her lips

 シャンパンフルートとはシャンパングラスのこと。先程の “ramp or on chalk” の部分と同じで、グレイスは「優雅さや、優美さ」を体現する存在ではないと言っている。