動画
曲情報
「MEEEEEE」（ミーーーー）はJYPエンターテインメント所属の韓国のガールズグループ、TWICE（トゥワイス）のメンバーNAYEON（ナヨン）のソロステージ曲。この曲は2025年6月24日にティーザーが公開され、その後、4thフルアルバム『THIS IS FOR』のワールドツアーで使用され、2025年10月10日にTWICEの10周年を記念したスペシャルアルバム『TEN: The Story Goes On』の収録曲として正式にリリースされた。
歌詞の意味
この曲は、挑発的で自信に満ちた主人公が、相手との駆け引きを自分のペースで楽しむ姿を描いている。歌全体を貫くメッセージは、軽い気持ちで近づくなら相手にしないという警告でありながら、同時に強い魅力と遊び心を持つ人物像が浮かび上がる。
冒頭から繰り返されるフレーズが象徴するのは、相手に対する明確なラインで、本人は自分を簡単に扱われる存在ではないと宣言している。料理や運転など、字義通りの意味と自身のキャラクターをかけ合わせた言い回しを使って、相手を惹きつける「味覚」や「追われる関係のスリル」など、恋愛の比喩として巧みに変換している。歯を使った触れ合いの描写も含め、軽くスリリングで官能的なムードを演出する。
一方で、近くにいてほしいのにスペースも必要だという矛盾したような欲望が語られ、相手に完全に主導権を渡すつもりがない姿勢が際立つ。ひとつのキスで状況が大きく変わるという表現は、主人公が関係の流れを左右する力を持っていることを暗示する。
一つ目のヴァースでは、相手にがっつきすぎず、自分本位のアピールをしないよう釘を刺しながら、興味を保つにはバランスが重要だと告げている。自分は誰かに媚びて好かれようとするタイプではなく、適度な距離感とスマートなアプローチが必要だと語る。プリコーラスに入ると、音楽を目的に来たのに、気づけば相手の存在に惹かれているという流れとなり、ここでの関係は一時的で繊細な“その瞬間だけの勝負”であることが示される。
二つ目のヴァースでは、主人公の態度がより大胆で官能的になる。相手をその気にさせつつも、自分が“許すかどうか”の立場を強調し、完全に主導権を握っている。サイドから攻める、休日のようにもてなす、時間を止めるような濃密さなど、官能を比喩的に語るスタイルが特徴的である。さらに、自分を真夏の日やレモネードになぞらえ、刺激的で甘く、同時に相手が夢中でのどを潤したくなる存在として描いている。
全体としてこの曲は、自己主張の強さと恋愛の駆け引きにおける主導権の握り方を、軽快なダンスミュージックの文脈で表現した作品である。相手を惹きつけながらも、簡単には掌握させない。欲望と距離感のコントロールがこの曲の中心テーマであり、堂々としたキャラクター像が一貫して描かれている。
