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曲情報
「GOOD STUFF」はSMエンタテインメント所属のガールズグループaespa(エスパ)のKarinaのソロステージ曲。この曲はライブツアー「SYNK : aeXIS LINE」のステージで披露された。(2025年8月29日が初出?)
SYNK : aeXIS LINE – 2025 Special Digital Singleとして2015年11月17日に正式に音源がリリースされた。
「Good Stuff」は、実はアニメ『坂本ですが?』からインスピレーションを受けたんです(笑)。ご存じですか?あのアニメのコンセプトがすごくいいんですよ。坂本という学生は正直めちゃくちゃバカみたいなんですけど、イケメンという設定なんです。だから坂本がすることは何でも流行になって、何をやってもカッコよく描かれるんです。こういう設定を見て、面白いけど同時に悔しい気持ちにもなりました。私はストーリーをあらかじめ決めないと歌詞が書けないんです。なので、そのインスピレーションをもとに「私が可愛いから真似したいでしょ?一度真似してみなよ。一緒にやろう。一緒に遊ぼう」みたいなコンセプトを決めました。「それくらい私が“真似したい”と思われる人でありたい」という気持ちを込めています。ステージコンセプトが“学生”なのも、こういう理由からなんです。
Dazed Korea x Prada for the October 2025 issue(当ブログ訳)
歌詞の意味
この曲は、カリナ自身が語っているように、アニメ『坂本ですが?』から得たインスピレーションが軸になっている。どんな動作をしても全部かっこよく見えるキャラクターを土台にして、「私もそのくらい真似したい存在になりたい」という願望と遊び心を自信満々のキャラクターとして表現している。
曲全体では「周りの反応や流行に振り回されるんじゃなくて、私が基準」というスタンスが貫かれていて、可愛さや余裕、ノリの良さやカリスマ性を“GOOD STUFF”(内側にある魅力)として描いている。それは外見だけの話ではなく、本人が持つセンスや態度、オーラのことを指している。
さらに、ダンスやスタイル、ステージングで誰よりもキマってしまう自分をユーモアを交えつつ肯定的に描いていて、自信家のキャラクターを演じながらも「そのくらい素晴らしく魅力的でありたい」というカリナの素直な自己表現になっている。
随所に圧倒しながら輝いてしまう自分が登場するが、その根本には「人に真似される存在になりたい」という純粋な動機があるため、単なるマウントではなく、ステージやライブ、ファッションを遊び倒す“学生コンセプト”とも噛み合って、軽やかで楽しいムードが漂う。
また、本人のインタビューが示すように、これは自惚れの歌ではなく「そういう存在になりたいから、敢えて先に自分でそう演じてしまう」というセルフブランディング的な発想もある。つまり、曲の主人公はカリナ本人そのままというより「理想の自分像を先に実体化させたキャラクター」である。
全体として、努力や自信や可愛さやカリスマを“GOOD STUFF”と総称し、それを恥ずかしげもなく誇りにする姿勢を描いた、ポップで自己肯定感の高いソロ曲といえる。
Got me cookin’ goody の意味
「cooking」はスラングとして「圧倒している」「キメてる」的な意味。
「killing it」や「slayed」「ate」と同じような意味で、ダンス・歌唱・ファッション等の文脈で使われる。
「goody」は「good」のくだけた言い方。
「Got me ~ing」は「私に~させている」「私を~な状態にしている」という意味。普通は主語「you」が省略されている形だと考えるが、文脈を見ると、「私にはカリスマ性があるから/私にはいいモノがあるから/内面の輝きがあるから → 隠しても出ちゃう/自然とそうなっちゃう」という話で、つまりここの主語は自分が持ってる「GOOD STUFF」と考える方が自然である。
▼MEOVVの「BURNING UP」では何度も主語「You」が省略され「Got me burning up」と歌われている。



