【曲解説】Oasis – Don’t Look Back In Anger

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曲情報

「Don’t Look Back In Anger」(ドント・ルック・バック・イン・アンガー)はイギリスのロックバンド、オアシスの2枚目のスタジオアルバム『(What’s the Story)Morning Glory?』に収録された曲で、このアルバムは1995年10月2日にクリエイション・レコードからリリースされた。

この曲は同アルバムからの5枚目のシングルとして1996年2月19日にリリースされ、全英シングルチャートで1位を獲得した。

これは、弟のリアムではなく、ノエルがリード・ボーカルをとった初めてシングル曲だった。(B面曲ではそれまでもリードボーカルを取ることはあった。)

この曲はバンドの代表曲の1つであり、リリースから2009年のバンド解散まで、ほぼすべてのライブで演奏された。

2012年には、NMEの「最も爆発的なコーラス50曲」のリストで第1位にランクされた。

歌詞の意味

ノエル・ギャラガーはこの曲について、「”All the Young Dudes”とビートルズがやりそうなことを掛け合わせたような曲だ」と語った。

サリーは適当につけた

「サウンドチェックの時、俺がアコースティックギターをかき鳴らしていると、うちの子(リアム)が「何を歌っているんだ?」と言ってきたんだ。別に歌ってはいなかった。ただ適当に準備してただけだ。するとうちの子が『<それで、サリーは待つことができる>って歌ってるの?』って言ったんだ。俺は『これは天才だ!』って思ったよ。それから俺は『それで、サリーは待つことができる』と歌うようになったんだ」

また別のインタビューでは「サリーという名前の人を実際には知らない。ただそこに女の子の名前がぴったりハマるから入れてもいいと思ったんだ」と答えている。

過去を振り返るんじゃなく、前を向けというメッセージソング

ノエル・ギャラガーはこの曲について次のように説明した。「昨日の自分の言動に動揺しないことについて歌っているんだ。過去を振り返るんじゃなく、前を向くことを歌っている。俺は過去を振り返ったり、あったかもしれないことについて話したりする奴が嫌いなんだ」

暖炉の横に立ってって何の話?

ノエル・ギャラガーは、「暖炉の横に立って、そんな表情しないで」という一節を書いたが、それは彼が子供の頃、母親が彼を暖炉の横に立たせて写真を撮らせていた時のエピソードから来ている。写真を撮る時に、彼はいつも不機嫌そうに見えたので、母親は彼にその表情をやめるように言った。

歌詞の一部はジョン・レノンから引用

ノエル・ギャラガーは、この曲の一部のセリフがジョン・レノンから引用したものであることを認めている。「俺はこのテープをアメリカで入手したが、これは明らかにダコタ・ホテルから強盗されたもので、誰かがこのカセットを発見したんだ。レノンは回想録をテープに録音し始めていた。彼は『僕が頭でっかちになってうぬぼれていると言われたから、ベッドから革命を起こそうとしている』という話についてとりとめもなくしゃべっていた。俺は『ありがとう、それもーらいっ!』って思ったんだ」

ベッドからの革命という言葉は、1994年に出版された『頭の中の革命:ビートルズのレコードと60年代』をノエル・ギャラガーが読んだ際に、1969年のジョン・レノンのオノ・ヨーコが行なった平和活動「ラヴ&ピース」の代表的イベントパフォーマンスである「ベッドイン」を知り、そこから取った。「ベッドイン」はホテルの部屋に記者を招いて自分たちはベッドに座って、愛と平和について語り合うというもの。

曲のイントロのピアノはジョン・レノンの「イマジン」から

曲のイントロのピアノは、ジョン・レノンの「Imagine」や「Watching the Wheels」に似ている。そのことに対しての批判についてノエル・ギャラガーはこう答えている。「”Don’t Look Back In Anger”の場合、冒頭のピアノのリフは”Imagine”だ。この曲の50%は、人々を興奮させるために作られたもので、残りの50%は『ほら、”Don’t Look Back In Anger”のような曲はこうやって生まれたんだ。”Imagine”のような曲にインスパイアされてるからだよ』っていう狙いで作られたんだ。人々がどう思おうと、インタビューを読んでこう思う13歳の子供もいるだろう。『イマジン?そんな曲聴いたことないよ』そして、その子はジョン・レノンのアルバムを買うかもしれない。何言っているかわかるか?」

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