【曲解説】aespa – Dirty Work

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「Dirty Work」(ダーティ・ワーク)はSM Entertainment所属の韓国のガールズグループ、aespa(エスパ)の曲。この曲は2025年6月27日13時にリリースされた。また、この曲のパフォーマンスビデオは2025年6月9日0時に公開された。

歌詞の意味

「Dirty Work(ダーティ・ワーク)」とは?

直訳すると「汚れ仕事」だが、「Mafia ties(マフィアの血筋/つながり)」という歌詞を考慮すると、「裏稼業」「危ない仕事」という意味にも取れる。この曲では「人が嫌がるつらいこと、あるいは危険なことをあえてやる精神」や「泥にまみれながらも努力を重ねて成功を掴み取るバイタリティ」「非合法な行為でも躊躇わずにやって目的を達成するマキャヴェリズム」「底から這い上がるために、邪魔になる障壁はすべてぶち壊して進む強さ」「人に備わった野獣の本能の解放」というようなものを、「Dirty Work」という言葉を使って表現していると考えられる。

華麗な技をもつ河田は鯛(たい)。お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか、赤木。お前は鰈(かれい)だ。 泥にまみれろよ。
〜「Dirty Work」について、魚住純

it girl? hit girl?

イットガール(It Girl)」とは、特定の時期において、ファッションやスタイル、個性で広く注目を集め、トレンドを牽引する女性を指す言葉である。この言葉は1920年代のアメリカで流行し、もともとは「It」という無形の魅力やカリスマ性を持つ女性を意味していた。現代ではパーティや社交イベントに頻繁に参加することで知られる有名な若い女性のことを指す場合が多い。

この曲での「it girl」は見た目や雰囲気で注目される華やかな人気者のことを指し、一方で「hit girl」は、自分の力で突き進む強くて危ないタイプの女の子を意味している。「私は見た目だけの“it girl”じゃなくて、本当にやる女、“hit girl”だ」ということ。

ちなみに「hit」には「ヒットを飛ばす(成功する)」という意味もあるが、「Mafia ties(マフィアの血筋/つながり)」や「reaper(死神)」などの歌詞を考慮に入れると、この「hit girl」に「hit man(殺し屋)」的なニュアンスが含まれていることは明らかで、暴力性・危険性・裏社会的強さをほのめかすダブルミーニングになっていると解釈できる。

hard things の意味

hard things」は基本的に本来「困難なこと」「厳しいこと」という意味だが、この曲ではそれに加えて「過激なこと」「際どいこと」というニュアンスも汲み取れる。この曲全体に少しセクシーで危険なトーンがあることを考えると「性的に挑発的なこと」を示唆しているとも取れる。

どちらにしろ「可愛い顔をしていても、やることはえげつない」という二面性を強調するフレーズであり、ギャング的な文脈で「危ないことだってやる」、努力や痛みに耐えるタフネスな精神を表現するものとして「きついこともやる」、アイドルとして「過激なこと(際どいこと)もできる」といった解釈ができる。

kick up the dust の意味

kick up the dust」は直訳すると「ほこりを蹴り上げる」という意味で、比喩的に「騒ぎを起こす」という意味になる。後に続く「let ‘em talk about it」は「彼らに話させておけ」という意味で、アーティストとしての文脈で考えると「目立ってなんぼ、噂されるくらいでちょうどいい」というような意味で解釈できる。

work it の意味

work it」はスラングとして「(見た目・振る舞いで)魅力をアピールする」という意味がある。特にファッションやランウェイなどでのウォーキングの文脈で「自信を持って堂々と振る舞え!」という励まし・称賛として使われる。

baddie の意味

この曲の歌詞にある「baddie」はダブルミーニングになっている。

  • 悪党・悪者
    • 「死神」「マフィアの血筋」「Dirty Work」などのダークで危険なイメージに対応する使い方。
  • イケてる・魅力的な女の子
    • 近年のスラングで、特にSNSやヒップホップ文化でよく使われる意味。「自信があって、セクシーで、かっこいい女性」というポジティブな使われ方。
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