【曲解説】Backstreet Boys – Shape Of My Heart

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曲情報

「Shape of My Heart」(シェイプ・オブ・マイ・ハート)はアメリカのボーイズグループ、バックストリート・ボーイズの楽曲。2000年10月2日に、4作目のスタジオ・アルバム『Black & Blue』からのリードシングルとしてリリースされた。バラード曲で、マックス・マーティンとラミが作詞・作曲・プロデュースを担当し、リサ・ミスコフスキーも作詞に参加している。リリース後、この楽曲は9か国のシングルチャートで1位を獲得し、アメリカのビルボードHot 100を含む16か国でトップ10入りを果たした(Hot 100では最高9位)。第44回グラミー賞では最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ部門)にノミネートされた。

背景

2000年にライバルグループNSYNCがリリースしたアルバム『No Strings Attached』が初週で240万枚を売り上げる大ヒットとなったことから、音楽業界関係者やファンの間では、バックストリート・ボーイズの次作『Black & Blue』がその初週売上記録を塗り替えるのではないかと大きな期待が寄せられていた。「Shape of My Heart」は『Black & Blue』のリードシングルとして注目されており、それ以前の「Quit Playing Games(With My Heart)」「Everybody(Backstreet’s Back)」「I Want It That Way」などのシングルに続く作品としての期待が集まっていた。

作曲

「Shape of My Heart」は、「ボーイズグループが大人のグループへと変化していく音」と評されている。バブルガム・ポップ調のキャッチーなサビと明快なポップ構成、そしてマックス・マーティンのプロダクションによる多層的なヴォーカルハーモニーが特徴である。音楽的にはソフトなポップ・ギターと控えめな打楽器が使用され、歌詞の面では過去の過ちを振り返る内容となっている。

歌詞の意味

「Loneliness is tragical」について

Loneliness is tragical」は、スウェーデン出身のヒットメーカー、マックス・マーティンによる歌詞である。

この部分は、バックストリート・ボーイズのファンの間でも最もバカげた歌詞のひとつとしてたびたび話題にされている。

まず、「tragical」という単語は、現代英語ではほとんど使われない非常に古風な表現で、ネイティブですら辞書で本当に存在するのか調べたという声もあがるほどほとんど知られていない単語である。それに加え、「-cal」で終わる形容詞(たとえば historicalmagical)は、通常「historical event(歴史的な出来事)」や「magical princess(魔法のプリンセス)」といったように名詞の前で使われ、その名詞を修飾する形で用いられることがほとんどである。そのため、「Loneliness is tragical」というフレーズは、英語のネイティブスピーカーにとってかなり違和感のある歌詞になっている。

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