【和訳】Radiohead – The Bends

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歌詞&和訳

Where do we go from here?
ここから俺たちはどこへ行くんだ?
The words are coming out all weird

変な言葉ばかりが出てくる
Where are you now when I need you?

おまえは今どこにいる?おまえが必要なのに
Alone on an airplane

飛行機で一人
Falling asleep against the windowpane

窓に寄りかかって眠りにつく
My blood will THICKEN.

俺の血はドロドロになるだろう

I need to wash myself again
もう一度体を洗わなきゃ
To hide all the dirt and pain

汚れも痛みも全て隠すために
I’d be scared that there’s nothing underneath

怖いんだ、中身が空っぽなことが
But who are my real friends?

でも本当の友達は誰だ?
Have they all got the bends?

誰もが減圧症なのか?
Am I really sinking this low?

俺は本当にこんなに落ち込んでいるのか?

+my baby’s got the bends oh no
俺のベイビーも減圧症だ、なんてこった
We don’t have any real friends

俺たちに本当の友達なんていない
No no no

いない、いない、いない

I’m just lying in the bar with my drip feed on
点滴をしながらバーで横たわって
Talking to my girlfriend waiting for something to happen

彼女と話しながら何かが起こるのを待っている
I wish it was the sixties I wish I could be happy

60年代だったら良かったのに、幸せになれたらいいのに
I wish I wish I wish that something would happen..

俺は願って、願って、願っている、何かが起こるのを

Where do we go from here?
ここから俺たちはどこへ行くんだ?
The planet is a gunboat in a sea of fear

この惑星は恐怖の海を漂う砲艦だ
And where are you?

それでおまえはどこにいる?
They brought in the CIA

やつらはCIAに
The tanks and the whole marines

戦車に海軍総動員でやって来る
To blow me away

俺を吹き飛ばすために
To blow me sky high

空高く吹き飛ばすために

+my baby’s got the bends
俺のベイビーも減圧症だ
We don’t have any real friends

俺たちに本当の友達なんていない

I’m just lying in the bar with my drip feed on
点滴をしながらバーで横たわって
Talking to my girlfriend, waiting for something to happen

彼女と話しながら何かが起こるのを待っている
I wish it was the ’60s, I wish I could be happy

60年代だったら良かったのに、幸せになれたらいいのに
I wish, I wish, I wish that something would happen..

俺は願って、願って、願っている、何かが起こるのを

I wanna live and breathe
俺は生きたい、息がしたい
I wanna be a part of the human race.

人類の一員でいたい
I wanna live and breathe

俺は生きたい、息がしたい
I wanna be a part of the human race race race race.
人類の一員でいたい

Where do we go from here?
ここから俺たちはどこへ行くんだ?
The words are coming out all weird

変な言葉ばかりが出てくる
Where are you now when I need you?

おまえは今どこにいる?おまえが必要なのに

和訳リンク

曲情報

 「ザ・ベンズ」は1995年3月にリリースされたレディオヘッドの2枚目のスタジオアルバム『The Bends』の収録曲であり、アルバムのタイトルにもなっている曲である。

 1996年の7月にアルバムの中から最後にシングルカットされた曲としてリリースされたが、この曲自体はデビューシングル”Creep“リリース前の1992年に書かれたものである。

 トム・ヨークはこの曲を「ボウイのパスティーシュ」と表現した。

パスティーシュ(仏: pastiche) … 作風の模倣のこと。

 「人類の一部になりたい」などの歌詞や、「60年代だったらいいのに / 幸せになれたらいいのに」という繰り返しのセリフなどはユーモアを意図したものだったが、このユーモアが無視され、彼はインタビューで、「本当に1960年代だったらよかったのか」と何度も尋ねられたたことにイライラすることとなった。

 ファクトのスコット・ウィルソンは、このセリフをオアシスの1994年の曲「リヴ・フォーエバー」や「ロックンロール・スター」の歌詞など、他のバンドの「別の時代への執着」に対する当てこすりだと解釈した。

 トム・ヨークはメロディー・メーカー誌1995年6月号で「”ザ・ベンズ”という曲は完全に冗談で、完全に皮肉で他人を嘲笑っている曲だ」と述べている。

 ヨークは、「ザ・ベンズ」はあらゆる種類の人物、特に60年代のトリップにしがみついている特定のジャーナリストに向けて書いたものであると述べ、1990年代半ばのブリットポップ運動に言及し、それを「回顧的だ」と評した。一方でジョニーはこの運動を「1960年代のリバイバル」と表現した。

 この曲は当初「本当の友達が誰なのか、そして彼らがいつライブに来てくれるのかを知る」ことについての曲として紹介されたが、ヨークは後にこれを「友達が誰なのかを知ること」に歌詞を単純化した。

 タイトルの「ザ・ベンズ」は、スキューバダイビングでダイバーがすぐに水面に戻った後の減圧症のことである。

ジョニー:「バンドの他のメンバーと同じように、彼(トム)には友達がいないみたいなんだ。本当に、それは少し気持ち悪いけど、ツアーを終えてオックスフォードに戻ったときに…本当に悲しいことが起きたよ。僕らは皆、家に帰って、知り合いの1人か2人に電話をかけたんだけど、みんな外出中で、結局またお互いに電話することになったんだ。」

Fender Frontline、1993年秋

フィル:僕はスタジオから離れて、借りる家を見たかったんだ。結果的に、これがファーストテイクとなった。

エド:この曲を何度もライブで演奏した後、ようやくレコーディングしたというのは変だよね。この曲はジョニーの虐待的なギター演奏を際立たせている。

ジョニー:シュラング! シュランシュラン、シュラン。 シュラン…シュラン! それは空気に満ちた「The Bends」なんだ。

コリン:年間にライブで何度も繰り返し演奏されるバンドのお気に入り曲で、誠実に情熱を注いだライブをテープに収録している。

トム:録音を聴いてくれ。この曲は古すぎてどんな意味だったのかもう覚えてないよ。嬉しいことに。

Answerphone、1995年3月下旬から4月頃

「ザ・ベンズ」(これもシングル)には、トムが「60年代だったらいいのに、幸せになれたらいいのに」と歌う一節がある。 これは、イギリスのポップカルチャーの最先端から取り残されたトムの絶望感、未来を受け入れる代わりに過去に逃げ場を求めていることの表れと解釈できるかもしれない。

トム:まあ、それは誰もが望むことだろ?

Q:私は望まないけど

トム:いや、そうじゃなくて、つまり俺が言いたかったのはそれは俺たちの世代の暗黙の神経症のようだってことさ。60年代の特徴は、人々がたくさんのお金と自由を持っていて、彼らには仕事があって、自分を表現できると感じていたんだ。

Q:90年代に絶望しているの?

トム:いや、90年代は音楽的には素晴らしいと思うけど、政治的には恐ろしいものだと思うね。

London Calling、1995年1月

新しいアルバムのタイトルは、バンドの痛みに満ちた急速な名声上昇によって引き起こされたストレスを反映しています。

「俺たちはあまりにも早く来すぎたのだと思う」とヨークは言う。

ビルボード、1995年2月25日

トム:告白的なこともあれば、そうでないこともある。あの曲を書いたとき、たぶん気味が悪い(creep)と感じたかもしれないけど、いつも自分を気味が悪い(creep)とは思っていない。実際、俺たちがやっていることの多くはかなりユーモラスなことだと思う。地球上の他の誰も同意していないようだけどね。ステージに立って「人類の一員でいたい」って歌うなんて…ちょっとおかしいよ。そう思わない?

ザ・タイムズ、1995年3月17日

「一部の報道陣は不合理だった」とヨークは言う。「みんなが俺たちのところに来て、『60年代だったらいいのに / 幸せになれたらいいのに / そう願っている / 願っている / 何かが起こるのを』(ザ・ベンズより)というラインを引用するんだ。俺たちはそのラインを冗談で書いた。ミッキーを取り上げていたんだ。俺たちは皆、あの曲が可笑しいと思ったんだ。」

ザ・タイムズ、1995年5月19日

トム:「いや、飛行機のこととか、本当の友達が誰なのか分からないこととか。あれは俺たちにとってボウイのパスティーシュだったんだ!俺たちのジョークソングだよ!」 とトムは笑う。 「そして本当に、あのクソみたいな曲を書かなければよかった。それが俺の人生の悩みになった。何百人ものジャーナリストが、クソみたいなインタビューのたびにこう尋ねてきた。『60年代だったらよかったと思いますか?』ってね。いや、クソ60年代だったらいいのになんて思わないよ。リーバイスのジーンズは自分が60年代だったらよかったのにと思うかもしれないけど、俺は絶対に思わないね」

メロディメーカー、1995年6月

トム:「最初のアルバムを完成させる前にこの曲を書いた。冒頭の音は、アメリカのこのホテルの外で行われていた乱痴気騒ぎを録音したものなんだ。さまざまな楽器を持った8歳の子供たちを徹底的に訓練している男がいた。その男はセーターの上に小さなマイクを付けていて、「そうだ、頑張れ、頑張れ」と言っていた。それで俺は飛び出して録音したんだ。」

Unknown

ライブ映像