【和訳】Radiohead – Bones

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歌詞&和訳

I don’t want to be crippled and cracked
不具者になるなんてごめんだ
Shoulders, wrists, knees and back
肩、手首、膝に背中
Ground to dust and ash
地面を転がって埃と灰まみれになり
Crawling on all fours
四つん這いになって這い回る

When you’ve got to feel it in your bones
骨の髄まで苦痛を感じなきゃいけないとき
When you’ve got to feel it in your bones
骨の髄まで徹底的にわからせられたとき

Now I can’t climb the stairs
今俺は階段を登れない
Pieces missing everywhere
体の部位がどこもかしこも欠損していて
Prozac painkillers
プロザック鎮痛剤

When you’ve got to feel it in your bones
骨の髄まで徹底的に打ちのめされたとき
When you’ve got to feel it in your bones
骨の髄まで徹底的にわからせられたとき

And I used to fly like Peter Pan
昔はピーターパンのように飛んだものさ
All the children flew when I touched their hands
子どもたちみんなの手を取って一緒に飛んだんだ

When you’ve got to feel it in your bones
骨の髄まで苦痛を感じなきゃいけないとき
When you’ve got to feel it in your bones
骨の髄まで徹底的にわからせられたとき

和訳リンク

曲情報

 「ボーンズ」は1995年にリリースされたレディオヘッド2枚目のスタジオアルバム『ザ・ベンズ』に収録された曲。

解釈

“When you’ve got to feel it in your bones“はどう訳す?

 feel ~ in one’s bones“が慣用句として「(直覚的に)(…と)確信する、直感する、予感がする」という意味になる。”have got to”は「~しなければならない◆【同】have to」か「~に違いない、~であるはずだ、(どう考えても)やっぱり~だ」となる。でもこの曲はbonesがタイトルにもなっていて、歌詞の中でも「肩、手首、膝に背中」や「体の部位があちこち欠けている」などとあるのでbonesを「骨」と訳さないと雰囲気が出ない。というわけで「骨身に染みる」か「骨の髄まで」のどちらかを採用するのがいいだろう。

プロザック・ペインキラー(鎮痛剤)って何?

 プロザックとペインキラー(鎮痛剤)はそれぞれ別の薬。プロザックは抗うつ剤でセロトニンの量を増加させるもの。鎮痛剤とは相性が悪く、鎮痛剤を服用するとプロザックの効果を阻害してしまう。だがこの曲の歌詞はその相性の悪さを言っているわけではないだろう。心も身体もバラバラだから両方の薬が必要だと言っていると解釈した。

本当の歌詞はどれ?

 最後の部分は歌詞掲載サイトにてパッと調べた感じ4パターンが存在した。

They say you’ve got to feel it in your bones
When you’ve got to feel it in your bones
Listen, you’ve got to feel it in your bones
You see, you’ve got to feel it in your bones

 ちなみにCDの歌詞カードではその部分が書かれていない。

 この部分だけを聞くと、音的に一番近いのは「You see」から始まるバージョンに思える。しかし、この曲の1番目と2番目のコーラスのオフィシャルの歌詞である「When」から始まるバージョンを聞くと、whenと聞き取るのがかなり難しく、それに耳が慣れた後にこの部分を聞くと、この部分が1、2番目と同じように「when」と言っていることがわかるだろう。

 ちなみにレディオヘッドの詳しい情報が載っているコアなファンサイトでも「When」から始まるバージョンの歌詞が掲載されている。

インタビュー情報

エド:「ザ・ベンズ」をレコーディングしたのと同じ日にファーストテイクだったかセカンドテイクをレコーディングしたんだ。この曲をライブで演奏するのが大好きだよ。

ジョニー:この曲と「ザ・ベンズ」は同じ午後に完成した。間違いなくレコーディングの中で最高の日だった。

コリン:まるでムーサみたいに揺れるよ。

トム:誰かが話している顔を見て、その人の頭蓋骨がどうなっているのか疑問に思ったことはある?

Answerphone、1995年3月下旬から4月頃

ジョニー:ザ・ベンズのほとんどは1テイクか2テイクで完成したよ。「ボーンズ」はアルバムの大部分と同じように、1テイクだけで完成した。

Glamour Guide for Trash (第5号)、1995年

ライブ動画