【和訳】Radiohead – High And Dry

歌詞&和訳

[Verse 1]
Two jumps in a week, I bet you

1週間に2回のジャンプ
Think that’s pretty clever, don’t you, boy

それはとても賢いことだと思うよ、そうだろ、坊や
Flying on your motorcycle

バイクで空を飛んで
Watching all the ground beneath you drop

君は落下しながら下にある地面だけを見つめている
You’d kill yourself for recognition

認められるために自分自身を殺そうとしている
Kill yourself to never, ever stop

君は絶対に死んでもやめない
You broke another mirror

またミラーを割ってしまった
You’re turning into something you are not

君は君ではない何かに変わりつつある

[Chorus]
Don’t leave me high

辛いときに見捨てないで
Don’t leave me dry

助けが必要なときに見放さないで
Don’t leave me high

辛いときに見捨てないで
Don’t leave me dry

助けが必要なときに見放さないで

[Verse 2]
Drying up in conversation

会話をしていると口が聞けなくなり
You will be the one who cannot talk

君は話せない人間になってしまうだろう
All your insides fall to pieces

君の体はボロボロになってしまって
You just sit there wishing you could still make love

ただそこに座って、まだ愛し合えたらいいのにと願うことになる
They’re the ones who’ll hate you

そいつらこそが君を嫌うことになる人間だ
When you think you’ve got the world all sussed out

君が世界を完全に理解したと思った時に
They’re the ones who’ll spit at you

そいつらこそが君に唾を吐きかけることになる人間だ
You will be the one screaming out

君は叫ぶことになるだろう

[Chorus]
Don’t leave me high

辛いときに見捨てないで
Don’t leave me dry

助けが必要なときに見放さないで
Don’t leave me high

辛いときに見捨てないで
Don’t leave me dry

助けが必要なときに見放さないで

[Bridge]
Oh, it’s the best thing that you’ve ever had

ああ、それは君がこれまでに経験した中で最高のものだよ
The best thing that you’ve ever, ever had

君がこれまでに持っていた最高のものだ
It’s the best thing that you’ve ever had

それは君がこれまでに経験した中で最高のものだよ
The best thing you’ve had has gone away

君が持っていた最高のものは消えてしまった

[Chorus]
So don’t leave me high

だから辛いときに見捨てないで
Don’t leave me dry

助けが必要なときに見放さないで
Don’t leave me high

辛いときに見捨てないで
Don’t leave me dry

助けが必要なときに見放さないで
Don’t leave me high

辛いときに見捨てないで
Don’t leave me high

辛いときに見捨てないで
Don’t leave me dry

助けが必要なときに見放さないで

和訳リンク

翻訳メモ

 high and dryは「見捨てられ、助けが得られない」という意味の慣用句。この慣用句はしばしば動詞のleaveと共に用いられる。この表現はもともと、1700年代に、干潮時に高い地面で立ち往生した船に例えられて使われ始めた。

 ケンブリッジ英英辞典では「非常に困難な状況にあり、助けがない」と定義されている。

曲情報

 「ハイ・アンド・ドライ」は1995年にリリースされたRadiohead2枚目のスタジオアルバム『The Bends』の収録曲。

 これはもともとトム・ヨークがエクセター大学の学生だったときに書いたもの。

 Qマガジン2008年4月号によると、マッチョな虚栄心を嘲笑するこの繊細なアコースティックトラックは、決してアルバム用に作られたものではなかったという。トム・ヨークは”not bad… it’s very bad.”(「悪いんじゃない…とても悪い」)とアルバム収録に反対したが、最終的に、商業的魅力があるように思われたため、この曲は『The Bends』に収録された。

 トム・ヨークは、最初のVerseで伝説的なアメリカの命知らずのイーベル・ニーベルに言及している。

Two jumps in a week, I bet you
Think that’s pretty clever, don’t you, boy
Flying on your motorcycle
Watching all the ground beneath you drop

 ニーベルは1960年代と1970年代に、車やバス、その他の障害物を飛び越える大胆なバイクで有名になった伝説のスタントマン。しかし、彼のスタントは常にうまくいくとは限らず、キャリアを通じて多くの怪我に悩まされた。ヨークは、ニーベルのヒストリーを基にこの曲を作り上げ、名声と成功の追求がいかにリスクがあるかを説明している。失敗する可能性は常にあり、例え怪我をして困難な状況に陥っても誰にも助けてもらえず見捨てられることになるという歌詞になっている。

「”High And Dry”は僕らがくだらないものだと思っていた古いデモだった。ロッド・スチュワートすぎるというか、そんなものだった」ヨークは付け加える「でもある日このトラックに僕らが戻ってきたとき、それは鏡を通してみた僕らの姿そのもののように思えたんだ」
Billboard, February 17th 1996

動画

 初期のパンクver

 MV