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曲情報
「All Eyes on Me」(オール・アイズ・オン・ミー)は、韓国のシンガーであり、BLACKPINK(ブラックピンク)のメンバーであるJISOO(ジス)が録音した楽曲である。2023年3月31日にYGエンターテインメントおよびインタースコープ・レコードを通じてリリースされた彼女のデビューシングルアルバム『Me』の2曲目に収録されている。本楽曲は、エレクトロポップ、ダンスポップ、EDMの要素を取り入れたアップビートな楽曲であり、自信に満ちた女性が恋人の視線を独占することを求める内容の歌詞が特徴である。楽曲の作詞はTeddy、Vince、R. Teeによって行われ、プロデュースはR. Teeと24が担当した。
「All Eyes on Me」はBillboard Global 200で78位、Billboard US World Digital Song Salesで4位を記録し、ハンガリー、マレーシア、台湾、ベトナムではトップ10入りを果たした。批評家からは本楽曲の歌詞とプロダクションがジスの異なる一面を見せると評価され、『Me』のタイトル曲「Flower」との相性の良さが指摘された。
背景
2023年3月5日、BLACKPINKの公式SNSアカウントにジスのソロプロジェクトが3月31日にリリースされることを予告するティーザーが公開された。3月8日にはアルバムのタイトルが『Me』であることが発表され、緑の背景に花のアクセサリーを身に着けたジスのクローズアップ写真が公開された。3月27日にはアルバムのトラックリストとクレジットが明らかになり、「All Eyes on Me」が2曲目として収録されることが確認された。本楽曲は、リードシングル「Flower」と同時に3月31日にリリースされた。
作詞・作曲と構成
「All Eyes on Me」は、Teddy、Vince、R. Teeが作詞を手がけ、Teddy、VVN、R. Tee、24が作曲を担当し、R. Teeと24がプロデュースを行った。楽曲はエレクトロポップ、ダンスポップ、EDMを基調とし、アウトロにはシンセポップの要素が取り入れられている。韓国のメディアOsenのインタビューにおいて、ジスは「『All Eyes on Me』への愛着は特別で、タイトル曲の候補として準備されたほどだった。楽しくもあり、危険な魅力もある楽曲で、多くの人が私と同じようにこの曲を気に入ってくれると思う」と語った。
楽曲の歌詞は、「Flower」の失恋をテーマにした内容から発展し、自己価値を理解し、それに見合うものを求める自信に満ちた女性像を描いている。「1つでは足りない、私の目を見て」「半分は嫌、私だけを見て」「当然のこと、それは欲張りではない」といった歌詞が含まれており、恋愛によって力を得る一方で、自分の主導権を失わない姿勢が表現されている。
評価
「All Eyes on Me」は音楽評論家から概ね好意的な評価を受けた。『The Harvard Crimson』のSamantha H. Chungは、「「Flower」との相性が非常に良い楽曲であり、ジスの異なる側面を見せながら、彼女独自の声とスタイルを際立たせる」と述べた。『NME』のRhian Dalyは、「「Flower」ほど詩的ではないが、「All Eyes on Me」の歌詞にも魅力的な要素が含まれている」と評したが、音楽的には「Flower」に比べてやや物足りなさを感じると指摘した。
年間ベストリスト
| メディア | ランキング | 順位 |
|---|---|---|
| Dazed | 2023年のベストK-POPトラック50 | 35位 |
商業的成功
「All Eyes on Me」はBillboard Global 200で78位、Billboard Global Excl. U.S.チャートで42位に初登場した。韓国では、リリース週(3月26日~4月1日)にCircle Digital Chartで179位に初登場し、翌週(4月2日~8日)には102位まで上昇した。アメリカではBillboard Hot 100にはランクインしなかったものの、Billboard Digital Song Salesで19位、Billboard World Digital Song Salesで4位を記録し、3,000ダウンロードを売り上げた。さらに、ハンガリーのSingle Top 40、Billboard Malaysia Songs、Taiwan Songs、Billboard Vietnam Hot 100ではトップ10入りを果たした。
ライブパフォーマンス
2023年8月11日、ジスはBLACKPINKの『Born Pink World Tour』のアンコール公演であるニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムで初めて「All Eyes on Me」を披露した。
歌詞の意味
この曲は注がれる視線と揺るぎない愛情を確かめ合う瞬間の緊張と高揚を、まっすぐな要求として描いている。相手に半端な気持ちは許さず、自分だけを見てほしいという強い想いが波のように押し寄せ、曖昧な言葉よりも確かな行動で気持ちを示してほしいという願いが前面に出ている。
相手の視線ひとつ、態度ひとつに心が生き返るような感覚があり、すべての注意を自分に向けてほしいという情熱が静かに燃え上がる。
消えてしまうかもしれない儚さも抱えながら、唯一無二の愛を手放したくないという切実な気持ちが深く響き、最終的には互いの視線が重なることで確かめられる真実だけを求める曲。


