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曲情報
「You & Me」(ユー・アンド・ミー)は、韓国のシンガー・ラッパーであるJENNIE(ジェニー)による楽曲であり、2023年10月6日にYGエンターテインメントおよびインタースコープ・レコードからリリースされた。2018年の「Solo」以来5年ぶりのソロシングルであり、同レーベル在籍中最後のソロリリースとなった。作詞はTeddyとDanny Chung、作曲はTeddy、24、Vinceが手がけた。ジャンルはダンス・ポップとEDMで、恋愛をテーマにした歌詞が特徴である。
背景
本楽曲「You & Me」は、Blackpinkのワールドツアー『Born Pink World Tour』(2022~2023)中に初めて披露され、リリース前から注目を集めていた。当初は2018年の「Solo」と共にリリースされる予定だったが、数年間保留された後、最終的に単独でリリースされた。
ジェニーは自身のYouTubeチャンネルに投稿したビハインド映像の中で、「You & Me」は2022年より3〜4年前に録音されており、「ソロ候補の1曲だった」と語っている。その後、2022年のツアー準備中にプロデューサーTeddyとともにステージ用楽曲として本作を選定し、振付師EunchongおよびJungとパフォーマンスを構築していった。
リリース
ワールドツアー終了後、2023年10月4日に「You & Me」がスペシャルシングルとして10月6日に配信されることが公式に発表された。YGエンターテインメントは「Born Pinkツアーでの思い出を振り返る特別な贈り物となることを願っている」とコメントしている。
リリース発表時には、赤いドレスを着たジェニーが満月の前で海に立つティーザーポスターが公開され、翌日にはツアー中のビジュアルをコラージュした2枚目のティーザーも公開された。シングルのカバーアートは、『美少女戦士セーラームーン』の原作者である武内直子が手がけ、ジェニーとのコラボグッズも展開される。
シングルはデジタルダウンロードおよびストリーミング形式でリリースされ、「You & Me(Coachella ver.)」と呼ばれるリミックスバージョンも同時収録された。
楽曲と歌詞
「You & Me」は、シンセサウンドを基調とした官能的なダンス・ポップおよび夢幻的なEDM楽曲であり、作曲はVince、Teddy、24、作詞はTeddyとDanny Chungによる。Coachellaバージョンは、Bekuh Boomによる追加ラップを含むヒップホップ寄りのアレンジとなっており、ジェニーの多様な音楽性を示している。
歌詞は恋に落ちた心情を描いており、ジェニーは愛する人とともにいることがすべてだと歌い上げる。コーラスでは「I love you and me / Dancing in the moonlight」というフレーズが繰り返され、月光の下で踊る恋人たちの情景が印象的に描かれている。
パフォーマンスと評価
ジェニーは本楽曲を、CoachellaやBST Hyde Parkでのリミックスバージョン、東京でのChanel「Métiers d’Art」ショーではジャズアレンジで披露するなど、さまざまな形でパフォーマンスしてきた。テレビ初披露は2024年1月であり、同年11月にはSuperpop Japanでも披露された。
「You & Me」は商業的にも成功を収め、Billboard Global 200で7位、Global Excl. U.S.では1位を獲得し、ジェニーにとって同チャートで初の首位となった。韓国ではCircle Digital Chartで4位を記録。さらに、香港、マレーシア、シンガポール、台湾、ベトナムで1位を獲得し、インドネシアやフィリピンではトップ10入りを果たした。イギリスでは、K-POP女性ソロアーティストとして初めてUKシングル・ダウンロード・チャートで1位を獲得し、UKシングルチャートでもトップ40入りを果たした。
2024年のMAMAアワードでは、最優秀ダンスパフォーマンス賞(女性ソロ)を受賞した。
歌詞の意味
この曲はふたりだけの世界で育つ愛を、月明かりの下のダンスにたとえて甘く描いてる。相手がしてくれる些細なことすべてが心を震わせ、どれだけ周りに人がいても、結局ふたりでいる時がいちばん“本物”だと感じてしまう独占的な親密さが中心にある。支え合う関係でありながら、お互いに「自分以上の相手なんて見つからない」と思わせるくらいの自信も漂っていて、恋の勢いと確信が並行して走っているのが印象的。
月明かりの中で誰にも見られず踊るというイメージは、ふたりの距離だけが許される秘密めいた幸福を象徴していて、その時間の中では心臓の鼓動さえ相手に預けられるほど安心している。触れられた瞬間に世界が止まるようなときめきが繰り返し描かれ、運命みたいな結びつきが強く感じられる。
後半では、過去の恋よりも今の自分たちのほうがずっと輝いているという確信が語られ、自分を愛する気持ちと相手を愛する気持ちがひとつに重なる。どちらも大切で優劣をつけられないという軽やかなユーモアが、恋の余裕と幸福感を引き立ててる。
全体を通して、ふたりの“愛してる”が同じ熱量で響き合い、誰にも邪魔できない完璧な瞬間を永遠に閉じ込めたいという気持ちを描いた、ロマンチックで満ち足りたラブソングになってる。
「I gotcha」の意味
「I gotcha」はカジュアルな口語で、「わかった」「なるほど」「捕まえた」といった意味で使われることが多いが、文脈によっては「君を支える」「守る」「任せて」といった意味になることもある。この歌詞では、「私があなたの味方でいる」「支えるよ」というニュアンスで使われている。


