【歌詞和訳】The Doors – Roadhouse Blues

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歌詞&翻訳

以下はオーディオの方の歌詞構成になります。

Oh, keep your eyes on the road, your hands upon the wheel
おい、前を向いて運転しろよ、手はハンドルに置いてろ
Keep your eyes on the road, your hands upon the wheel
余所見すんなよ、手はハンドルに置いてろ
Yeah, we’re going to the Roadhouse
ああ、ロードハウスに向かってるとこさ
Gonna have a real
A good time
とことん楽しもうぜ

Yeah, the back of the Roadhouse they got some bungalows
そうさ、ロードハウスの裏にはバンガローがあるんだ
Yeah, the back of the Roadhouse they got some bungalows
そうさ、ロードハウスの裏にはバンガローがあるんだ
And that’s for the people who like to go down slow
しっぽりやりたい奴のための隠れ家さ

Let it roll, baby, roll
さあ、ベイビー、お楽しみの時間だ
Let it roll, baby, roll
動け、ベイビー、動き続けろ
Let it roll, baby, roll
そのままだ、ベイビー、そのまま続けろ
Let it roll
快楽を貪り続けるんだ
All night long
一晩中ずっとな

Do it, Robby, do it!
やれ、ロビー、やっちまえ!

Alright!
よし!

You got to roll, roll, roll
動かし続けろ、そのままずっと
You got to thrill my soul, all right
俺の魂を震わせてくれ、いいな

Roll, roll, roll, roll
揺さぶってくれ、もっと、もっと
To thrill my soul
俺の魂を震わせるんだ
You got to beep-a-gunk-a-chucha
ほら、やるんだよ、ビーパ・ガンカ・チュチャ
Honk-konk-konk-kadanta
ホンク・コン・コン・カダンタ
Each-ya-puna-ney-cha
イーチャ・プナ・ネイチャ
Bap-pa-lula-ni-chao
バッパ・ルラ・ニ・チャオ
Pao-pati-cha
パオ・パティ・チャ
Ni-saong-kong
ニ・サオン・コン
Alright!
それでいい!

Ashen lady
血の気のないレディ
Ashen lady
血の気のないレディ
Give up your vows
誓いなんて捨てちまえ
Give up your vows
誓いなんて捨てちまえ
Save our city
俺たちの街を救ってくれ
Save our city
俺たちの街を救ってくれ
Right now
今すぐにな

Well, I woke up this morning and I got myself a beer
今朝、目が覚めてすぐにビールを飲んだんだ
Well, I woke up this morning and I got myself a beer
今朝、目が覚めてすぐにビールを飲んだんだ
The future’s uncertain and the end is always near
未来なんてどうなるかわからないし、終わりはいつだってすぐそこにある

Let it roll, baby, roll
だから今を楽しもうぜ、ベイビー、一緒に
Let it roll, baby, roll
さあ突き進めよ、ベイビー、欲望のままに
Let it roll, baby, roll
勢いを止めるな、ベイビー、まだまだこれからだ
Let it roll
快楽を貪り続けるんだ
All night long
一晩中ずっとな

曲情報

 「Roadhouse Blues(ロードハウス・ブルース)」は、アメリカのロックバンド、ドアーズによる楽曲で、1970年のアルバム『Morrison Hotel』に収録された。シングル「You Make Me Real」のB面としてリリースされ、アメリカのビルボード・ホット100で最高50位、カナダでは41位を記録した。「Roadhouse Blues」自体もキャッシュボックス・トップ100で単独チャート入りし、76位を記録している。この曲はバンドのライブ定番曲となり、多くのアーティストにカバーされている。

 サウンドエンジニアのブルース・ボトニックはこの曲を「史上最高のアメリカン・バー・バンド・ソング」と評しており、チャート成績には関わらず、ロック系ラジオ局での放送頻度は高かった。曲名はアルバムタイトルの候補でもあったが、最終的に変更された。ニューヨークのQ104.3によるクラシック・ロックの名曲ランキングで153位に、Time Out誌による史上最高のロックソングランキングでは第11位に選ばれている。

レコーディング

 この曲は1969年11月4日から5日にかけて録音された。プロデューサーのポール・A・ロスチャイルドは複数のテイクを要求し、2006年の再発盤にはその一部が収録されている。セッション中、ジム・モリソンは酩酊状態で歌詞を何度も間違え、「Money beats soul every time(金は魂に勝る)」というフレーズを繰り返し続けた。

 2日目のセッションでは、当時エレクトラ・レコードのA&Rを務めていたギタリスト、ロニー・マックがベースを担当した。通常のベーシストであるレイ・ネアポリタンが交通渋滞で遅れていたためである。ギターソロについてマックが演奏したとの憶測もあるが、本人はベースのみを演奏したと証言している。当時はプロとしての音楽活動から離れていたが、このセッションをきっかけに復帰を決めた。

 ギタリストのロビー・クリーガーがすべてのギターパートを担当しており、ソロの冒頭でモリソンが「Do it, Robby, do it!(やれ、ロビー、やれ!)」と叫んでいる。レイ・マンザレクは通常のウーリッツァー・エレクトリック・ピアノからタック・ピアノに持ち替えて演奏している。元ラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンはハーモニカで参加しており、契約上の理由からクレジットでは「G. Puglese」と記載されている。

 アリス・クーパーは、自身のラジオ番組「Planet Rock」で語ったところによれば、「Woke up this morning and I got myself a beer(今朝起きて、ビールを飲んだ)」という歌詞は自分の発言が元になっているという。モリソンと共に飲んでいた際、クーパーがそう言った直後にモリソンがそれを書き留め、歌詞に取り入れたと語っている。

その他のバージョン

 モリソンの死後に発表されたアルバム『An American Prayer』にはライブバージョンが収録されており、さらに『In Concert』でも再収録されている。このライブ版では、モリソンが観客の女性と星座の話をした後、占星術を否定する発言をして観客の笑いを誘うシーンが含まれている。

 2000年のトリビュート・アルバム『Stoned Immaculate: The Music of The Doors』には、ジョン・リー・フッカーとの共演バージョンが収録されている。また、1969年5月6日に録音された、レイ・マンザレクがリードボーカルを担当するスタジオリハーサル音源も存在し、2019年の『The Soft Parade: 50th Anniversary Edition』で初めて公式にリリースされた。

 1993年に行われたロックの殿堂入りの際には、生存メンバーとエディ・ヴェダーによって本曲が演奏された。

歌詞の意味

「ロードハウス」と「バンガロー」の意味

Yeah, the back of the Roadhouse they got some bungalows
ああ、ロードハウスの裏にはバンガローがあるんだ

 ロードハウスとは、アメリカの郊外や幹線道路沿いにあるバーやダンスホール、時には簡易宿泊所を兼ねた施設のこと。音楽が流れ、酒があり、夜な夜な人々が集まる娯楽の場として知られる。

 バンガローとは、一般的に低層の平屋建ての住宅や、簡易宿泊施設のこと。ここではロードハウスの裏手にある“より私的な空間”として描かれ、ゆっくり堕落したい者たちのための場所として暗示的に使われている。

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