【歌詞和訳】The Doors – Strange Days

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歌詞&翻訳

Strange days have found us
奇妙な日々が俺たちを見つけたんだ
Strange days have tracked us down
奇妙な日々が俺たちを追いつめたんだ
They’re going to destroy
あいつらは壊そうとしてくる
Our casual joys
俺たちの何気ない日常の喜びを
We shall go on playing
それでも俺たちは遊び続けようっていうのか
Or find a new town
それとも新しい街を探すのか

Yeah!
そうだ!

Strange eyes fill strange rooms
奇妙な視線が奇妙な部屋に満ちている
Voices will signal their tired end
声が、その疲れた終わりを告げようとしている
The hostess is grinning
ホステスはにやけてる
Her guests sleep from sinning
客たちは罪を犯したあとで眠ってる
Hear me talk of sin
俺が罪の話をするのを聞け
And you know this is it
そうさ、これが現実だってわかるだろ

Yeah!
そうだ!

Strange days have found us
奇妙な日々が俺たちを見つけた
And through their strange hours
そして、その奇妙な時間の中を
We linger alone
俺たちはひとり彷徨う
Bodies confused
体は混乱し
Memories misused
記憶はねじ曲げられ
As we run from the day
昼から逃げるように
To a strange night of stone
石のような奇妙な夜へ向かってく

曲情報

 「Strange Days(ストレンジ・デイズ)」は、アメリカのロックバンド、ドアーズの楽曲で、1967年のアルバム『Strange Days』の冒頭曲としてリリースされた。他の収録曲と同様、この曲もレコーディングされるより前に作曲されており、1966年5月のライブパフォーマンスが2016年のアルバム『London Fog 1966』に収録されている。また、この曲はムーグ・シンセサイザーの初期使用例の一つとしても知られている。

作曲

 AllMusicの評論家トム・マギニスによれば、「Strange Days」ではジム・モリソンが「当時台頭していたヒッピーの若者文化と、それを主流あるいは『ストレート』な社会がどう見ているか」について思索しているようだと述べている。マギニスによれば、歌詞はドアーズがニューヨークを訪れた際の体験にインスピレーションを受けて書かれた。音楽ジャーナリストのスティーヴン・デイヴィスは、モリソンの歌詞がこの曲で「感情的に生々しいトーン」を持っていると評している。

 この曲は、1967年に登場したムーグ・シンセサイザーを使用していることで知られている。バンドの伝記『No One Here Gets Out Alive』では、「Strange Days」は「ロックにおけるムーグ・シンセサイザーの最初期の使用例の一つ」と述べられている。ムーグはジム・モリソンのボーカルをフィルター処理するために使用され、ポール・ビーバーの協力によって接続された。エンジニアのブルース・ボトニックは次のように回想している。

「ジムのトラックをムーグに通し、任意のキーを弾くことで彼の声が処理されるエンベロープを作った。それに少しディレイを加えて、全体を無限テープループに送り込んだ。これは手動で演奏されたものだ」

 『Rolling Stone』誌のレビューでは、この曲は「ヘビーで喚起的、かつクライマックス的な楽曲」と評価され、「『Light My Fire』と同等の商業的可能性を持っている」と評された。

ミュージックビデオ

 この曲には2種類のミュージックビデオが存在する。1つ目はバンドの舞台裏やステージでの映像、ジム・モリソンが車を砂の穴に突っ込み、怒ってボンネットの上に飛び乗る場面などが含まれている。2つ目のビデオでは、アルバム『Strange Days』のカバーに登場するサーカスのパフォーマーたちがニューヨーク市を探検する様子が描かれている。この映像には、さまざまな人々の映像が含まれ、曲の奇妙なテーマに合わせて「歪んだ」効果が加えられている。これら新たな映像は、1本目のビデオの素材と組み合わされ、リミックスされた形で再リリースされた。

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