【曲解説】BLACKPINK – STAY

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曲情報

「STAY」(ステイ)は、韓国のガールズグループBLACKPINKによって録音された楽曲である。2016年11月1日、「PLAYING WITH FIRE」とともに、2作目のデジタルシングルアルバム『SQUARE TWO』としてYGエンターテインメントよりリリースされた。作詞はTEDDY、作曲とプロデュースはTEDDYとソ・ウォンジンが共同で担当している。商業的には、「STAY」は韓国のガオン・デジタル・チャートで最高10位を記録した。

作曲

「STAY」は、YGエンターテインメントのチーフプロデューサーであるTEDDYが作詞を手がけ、ソ・ウォンジンが共同作曲・編曲を担当した。楽曲スタイルはフォークを主軸とするエモーショナルなポップとされており、物悲しいハーモニカの音色で幕を開け、繰り返されるギターの旋律とストリングスが重なることで「ひとり残されたあとの寂しさや不安感」を表現している。全体としては哀愁を帯びたカントリーポップ調の構成で、メンバーそれぞれの個性的な歌声が楽曲を通して展開される。歌詞は、いつか恋人に去られてしまうかもしれないという不安や、それでもそばにいてほしいという切実な願いを描いている。

背景とリリース

2016年10月27日、『SQUARE TWO』に収録されるもうひとつのタイトル曲「STAY」のために、BLACKPINKのメンバー4人それぞれのティーザー画像が公開された。10月30日には、YGエンターテインメントが「STAY」のミュージックビデオのメイキング映像を公開した。楽曲およびMVは、2016年11月1日に「PLAYING WITH FIRE」と同時にリリースされた。

商業的成果

韓国では、「STAY」はガオン・デジタル・チャートで初登場10位となり、初週のダウンロード数は115,531件(ダウンロードチャート6位)、ストリーミング回数は1,651,667回(ストリーミングチャート28位)を記録した。11月には182,138件、12月には61,370件のダウンロードを記録し、2016年の累計は243,508件に達した。

アメリカでは、Billboardワールド・デジタル・ソングズ・チャートにて初登場4位となり、リリース初週に約3,000枚を売り上げた。

パフォーマンス

BLACKPINKは2016年11月6日にSBS『人気歌謡』、11月10日にMnet『M COUNTDOWN』に出演し、「STAY」および「PLAYING WITH FIRE」のカムバックステージを披露した。

2021年10月23日、BLACKPINKはYouTube Originalsの特別番組『Dear Earth』にて「STAY」を披露し、気候変動問題の重要性についてのメッセージも発信した。

ミュージックビデオ

「STAY」のミュージックビデオは、2NE1の「Gotta Be You」やBIGBANGの「Sober」を手がけたハン・サミンが監督を務めた。MVは2016年11月1日午前0時(KST)にBLACKPINKの公式YouTubeチャンネルで公開され、2021年には再生回数が3億回を突破し、BLACKPINKにとって16本目の3億再生超えMVとなった。

クレジット

※出典:Melon

ソ・ウォンジン – 作曲、編曲
BLACKPINK – ボーカル
TEDDY – 作詞、作曲、編曲

歌詞の意味

この曲は恋人の冷たさに傷つきながらも、離れたくないという気持ちが消えず、そばにいてほしいと静かに願い続ける切ない想いを描いている。相手の無表情や不親切さに心がすり減っていく一方で、その存在に深く依存してしまい、自分でも手放せない感情に戸惑いながら寄り添いを求める姿がにじむ。
悲しみを帯びた旋律のように心を揺らされても、香りのように染みついた愛情から逃れられず、憎らしいほど愛してしまう複雑な関係が続いていく。
大きな願いや特別な理由などは必要なく、ただ今だけは側にいてほしいという小さくて必死な祈りが中心にあり、暗い夜に閉じ込められる前に手を離さないでほしいという気持ちが曲全体を貫いている。

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