動画
アコースティックバージョン
フルバンドバージョン
歌詞&和訳
Oh, Banana Co.
ああ、バナナ会社
We really love you, and we need you
ぼくらは本当に君を愛してるし、必要としている
And oh, Banana Co.
そして、ああ、バナナ会社
We’d really love to believe you
ぼくらは本当に君を信じたいんだ
But everything’s underground
でも、全ては地中に埋まっている
We gotta dig it up somehow
ぼくらはどうにかしてそれを掘り出さなきゃいけない
Yeah, yeah
うん、そうだね
Oh, she said “No go”
ああ、彼女は言った「ダメ、上手くいかないわ」
She said she’d like to, she’s seen you
彼女は言った、そうしたいし、あなたとは会ったことがあるけれど
And oh, Banana Co.
そして、ああ、バナナ会社
She knows if you die then we all do
彼女はもしバナナ会社が死んだら、そのときはみんな共倒れだってわかってるんだ
And everything’s underground
そして全てが地下に埋まっている
We’ve gotta dig it up somehow
ぼくらはなんとかしてそれを掘り起こさなきゃいけない
Yeah, yeah
ああ、そうだね
Everything’s burning down
全てが焼け落ちている
We gotta put it out somehow
ぼくらはなんとかして火を消さなきゃいけない
Yeah, yeah
うん、うん
曲情報
「バナナ・カンパニー」はレディオヘッドの初期に作られた曲で、初出は1993年2月11日か。その日、トム、ジョニー、エドがシグナルラジオでこの曲をアコースティックで演奏した。この録音が1993年4月にシングル”Pop Is Dead”のB面としてリリースされ、後に1994年、日本でリリースされたのEP『Itch』にも収録された。その後、1996年のシングル『Street Spirit (Fade Out)』のCD2にも収録された。
解釈
この曲の歌詞に出てくるバナナ会社はガルシア・マルケスの小説『百年の孤独』に出てくる腐敗した会社のこと。『百年の孤独』の中で、この曲に該当する部分だけをざっくり説明すると、バナナ会社が村に来たことで、外貨が流れ込んできて裕福になったが、それゆえに社会の構造が変わり、種々の問題が生まれ、最終的には村の滅亡の原因になったという話である。貧富の格差、労働力の搾取、階級社会、武力による問題の解決、資本主義社会における富がもたらす副作用に対しての問題提起をしている曲である。
訳に関して
まずこの曲の主人公はバナナ会社によってこの村(社会、コミュニティ)がダメになっていることに気づいていて、解決しようとしている。
バナナ会社が富をもたらし、そのおかげで食べていけるから「愛してるし、必要としている」、そして「本当に君(バナナ会社)を信じたい」と思っている。でもバナナ会社のせいで村(社会、コミュニティ)の崩壊が始まっていて、なんとかしなきゃいけないと思っている。それが「でも、全ては地中に埋まっている。ぼくらはどうにかしてそれを掘り出さなきゃいけない」の部分である。
Oh, she said “No go”
She said she’d like to, she’s seen you
彼女が上手くいかないと言ったのは、問題を解決するために地中に埋まったものを掘り起こそうとしている主人公の提案に対して。地中に埋まっているものはバナナ会社によって隠蔽されたもの?もしくはバナナ会社が来る以前の社会の構造?
And oh, Banana Co.
She knows if you die then we all do
この部分のyouはバナナ会社のこと。彼女はバナナ会社が潰れれば、経済的に依存している我々全員が共倒れになるということをわかってる、という意味。