【曲解説】The Police – Every Breath You Take

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2019年のスティングのソロアルバム『My Songs』に収録された再録音バージョン

曲情報

「Every Breath You Take」(読み:エヴリ・ブレス・ユー・テイク、邦題:見つめていたい)はイギリスのロックバンド、ポリスの曲。ビルボードホット100シングルチャートで8週間1位を獲得(このチャートでバンド唯一の1位ヒット)

「Every Breath You Take」はポリスとスティングの代表曲であり、2010年にはスティングの音楽出版収入の4分の1から3分の1を生み出したと推定されている。

ミュージックビデオで怒っているように見える理由について尋ねられたスティングは、BBCラジオ2に次のように語った。「この曲はとても邪悪で醜悪だと思う。人々はこの曲を優しいラブソングだと誤解しているが、実際は全く逆だ」

歌詞の意味

この曲は別れた相手を忘れられない語り手が失われた関係への執着と孤独を告白する内容になっている。語り手は相手の行動すべてを追い続けるような心情を語り、相手が離れてもなお心が縛られたままであることが強調される。繰り返される監視のイメージは愛情というより依存や支配に近い感情を示し、未練が不安や執着へ変質している構図が浮かび上がる。

別れの後に残された虚無感や代替不可能な喪失感が中心に据えられ、語り手は日常を過ごすことすら困難な状態にある。夜に見る夢や触れたいという願望は、愛情の記憶が痛みとして残り続けることを象徴する。全体としてこの曲は、表面的には恋の歌に見えながら、実際には喪失から立ち直れない心が抱える執着と孤独を描いた作品になっている。

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