【曲解説】The Smiths – Bigmouth Strikes Again

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曲情報

「Bigmouth Strikes Again」(ビッグマウス・ストライクス・アゲイン)は、イギリスのロックバンド、ザ・スミスが1986年6月16日にラフ・トレード・レコードからリリースした3枚目のスタジオアルバム『ザ・クイーン・イズ・デッド』に収録された曲。

ギタリストのジョニー・マーはギター・プレイヤー誌に、これはローリング・ストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」に対するスミスの回答だと語っている。「『ビッグマウス・ストライク・アゲイン』では、自分なりの『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』を書こうとしたんだ。最初から最後まで疾走感があって、中間部の8拍子がはっきりしない曲にしたかったんだ」

歌詞の意味

この曲は、要求が多く容赦のないメディアに対する攻撃である。フロントマンのモリッシーは、マスコミに追い回されている様子を描写し、自らをフランスの殉教者ジャンヌ・ダルクにたとえている。

ジャンヌ・ダルクはイングランドとの百年戦争で神の啓示を受けたとしてフランス軍を率い重要な戦いに参戦して勝利を収めた救国の英雄である。この曲の「炎が鷲鼻にまで迫っていく時」という歌詞は彼女がブルゴーニュ公国の捕虜となってイングランドに引き渡され、異端審問にかけられ19歳で火刑に処せられたことに言及している。

「ウォークマンが溶け始めた」の歌詞はフランス領を奪還せよという「神の声」を聞いたというジャンヌ・ダルクが火刑に処せられているその時、神の声はもう聞こえなくなったということ。

ちなみにウォークマンはソニーの登録商標だが、当時はウォークマンという呼び名が広く認知されており、ポータブルオーディオプレイヤーという長い正式名称に取って代わっていた。

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