動画
- Asleep
- Unloveable
- Half A Person
- Stretch Out And Wait
- That Joke Isn’t Funny Anymore
- Oscillate Wildly
- You Just Haven’t Earned It Yet, Baby
- Rubber Ring
曲情報
「パニック」は、イギリスのロックバンド、ザ・スミスが1986年に発表した曲で、ボーカルのモリッシーとギタリストのジョニー・マーによって書かれた。
チェルノブイリの原発事故報道の後にワム!の曲がかけられたことに怒った結果、この曲が生まれた
この曲は、BBCのDJスティーブ・ライトが、1986年4月26日にウクライナのチェルノブイリ原子力発電所で発生した壊滅的な原子力事故であるチェルノブイリ原発事故のニュース報道の後に、ありきたりで元気いっぱいのワム!の曲「I’m Your Man」を流した事件に反応して書かれた。ギタリストのジョニー・マーは 1987年にNMEに次のように語っている。「『パニック』はチェルノブイリのときに思いついたんだ。モリッシーと私はラジオでその事故の報道を聞いていた。この衝撃的な事故の話が終わると、すぐにワム! の『I’m Your Man』が始まる。私は実際にこう言ったのを覚えている。『一体これが人々の命と何の関係があるんだ?』そして『あの呪われたDJを吊るせ』と言ったんだ。これは素晴らしい歌詞で、重要で、イギリスに住む誰にとっても当てはまると思う」
黒人への人種差別的な曲だと誤解された
この曲を黒人音楽に対する人種差別的攻撃と誤解する者もいた。マーは1987年にNME誌のインタビューでこの主張を否定した。「『ディスコを燃やせ』という言葉に腹を立てた人たちにはこう言いたい『ニュー・オーダーの黒人メンバーを見せてくれ!』と。私個人としては、ニュー・オーダーは素晴らしいディスコミュージックを作っているが、グループには黒人はいない。私が言いたいのは、『黒人』と『ディスコ』という言葉、あるいは『黒人音楽』と『ディスコ音楽』というフレーズを単純に入れ替えることはできないということだ。まったく意味が分からないよ」
クレイグ・ギャノンが初参加した曲
これはクレイグ・ギャノンがギターで参加した最初の曲である。ギャノンは当初、ヘロイン中毒のため解雇されたベーシストのアンディ・ルークの代わりとして雇われた。数週間後にルークが再雇用されたため、マーはギャノンにセカンドギタリストのポジションを提供した。
歌詞の意味
この曲は社会不安や疎外感が蔓延する街の風景を背景に語り手が日常から切り離されたような気持ちを抱く様子を描いている。各地で「パニック」が起きているという描写は、実際の混乱というより、語り手の内面にある不安や退屈、方向喪失を反映したものとして提示される。
サビで繰り返される DJ への攻撃的な叫びは、流行音楽が自分の現実や感情を何も語ってくれないという苛立ちの表現であり、文化的空白への失望を示す。これは、社会の混乱と個人の孤独を埋め合わせるものが見つからない焦燥感の象徴でもある。
全体として、日常の不安と音楽文化への幻滅が絡み合い、「誰も自分の現実を代弁してくれない」という疎外感が中心に置かれている。

