動画
- Asleep
- Unloveable
- Half A Person
- Stretch Out And Wait
- That Joke Isn’t Funny Anymore
- Oscillate Wildly
- You Just Haven’t Earned It Yet, Baby
- Rubber Ring
曲情報
「There Is A Light That Never Goes out」(ゼア・イズ・ライト・ザット・ネヴァー・ゴーズ・アウト)は、イギリスのロックバンド、ザ・スミスが1986年6月16日にラフ・トレード・レコードからリリースした3枚目のスタジオアルバム『ザ・クイーン・イズ・デッド』に収録された曲。
解散から5年後の1992年にコンピレーションアルバム『…Best II』のプロモーションのためにイギリスでシングルとしてリリースされた。
この物語は、モリッシーが崇拝していたジェームズ・ディーンが主演した1955年の映画『理由なき反抗』と比較されている。
1993年、ギタリストのジョニー・マーは、Select誌のインタビューで「これまで聴いた中で最高の曲」だと感じたのがこの曲だったと語っている。「『There Is A Light That Never Goes Out』がアンセムになるとは思っていなかったけれど、初めて演奏したときに、これまで聴いた中で最高の曲だと思ったんだ」
同じインタビューで、マーはこの曲のイントロがマーヴィン・ゲイの「Hitch Hike」をローリング・ストーンズがカバーしたバージョンから拝借したものだと明かしている。また、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドも「There She Goes Again」でこのイントロを使っている。マーはこう振り返る。「あれはちょっとした内輪のジョークで、どれだけ自分が知的になっていたかを示すためのものだった。当時、みんなヴェルヴェット・アンダーグラウンドに夢中だったけれど、彼らは『There She Goes Again』のイントロ『ダ・ダダダ、ダダ!』を、ローリング・ストーンズがカバーしたマーヴィン・ゲイの『Hitch Hike』から拝借していたんだ。だから、その部分を入れて、メディアが『これはヴェルヴェット・アンダーグラウンドの影響だ』と言うかどうか試してみたかったんだ。自分がそれ以上に賢いことはわかっていた。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが聴いていたものを、俺も聴いていたんだよ」
歌詞の意味
この曲は居場所を失った語り手が誰かとの一時的な共有だけを拠り所にして夜の街へ逃れる心情を描く。家と呼べる場所がなく、帰ることそのものが拒絶を意味するため、語り手は車の中や街の灯りに仮の安息を求める。死の願望を誇張的に語る箇所は、破滅そのものへの憧れではなく、「誰かのそばでだけ自分が意味を持てる」という切実さを示す比喩になっている。
暗い地下道で告白の機会を掴み損ねる場面には、自己不信と臆病さが滲む。繰り返される「消えない光」は、絶望の中でも細く残る希望や、孤独の終わりを願う気持ちを象徴し、語り手が求める救いの最後の断片として提示される。全体として、孤独、逃避、他者への渇望が一体となった心の揺れを簡潔に描いている。


