動画
- Heaven Knows I’m Miserable Now
- This Night Has Opened My Eyes
- You’ve Got Everything Now
- Accept Yourself
- Girl Afraid
- Back To The Old House
- Reel Around The Fountain
- Please Please Please Let Me Get What I Want
- Reel Around The Fountain
- You’ve Got Everything Now
- Miserable Lie
- Pretty Girls Make Graves
- The Hand That Rocks The Cradle
- Still Ill
- Hand In Glove
- What Difference Does It Make?
- I Don’t Owe You Anything
- Suffer Little Children
曲情報
「Hand in Glove」(ハンド・イン・グローヴ)は、イギリスのロックバンド、ザ・スミスのデビューのデビューシングルで、デビューアルバム『ザ・スミス』に収録されている楽曲。ボーカルのモリッシーとギターのジョニー・マーによって作詞作曲された。1983年5月にインディーズレコードレーベルの ラフ・トレードからリリースされた。
チャート
イギリスのインディーズチャートで最高3位を記録したが、イギリスのシングルチャートのトップ75には入らず、124位にとどまった。
物議を醸すアートワーク
モリッシーは、このシングルの意図的に物議を醸すアートワーク、つまりカメラに背を向けて立っている裸の男性の写真を選んだ。これは同性愛的な写真で有名なジム・フレンチが撮影したものだった。

一生病気になってしまったモリッシー
スミスはこの曲をとても誇りに思っており、大ヒットになると期待していた。モリッシーはリリース時に「このレコードはあらゆる点で完璧だと思うから、もしこれがただ静かに消えていくようなことがあったら、私はおそらく一生病気になってしまうだろう」とコメントした。モリッシーにとって不運だったのは、この曲が失敗し、イギリスのチャートで悲惨な最高位124位にとどまったことだった。
サンディ・ショーのカバー
1984年、ザ・スミスは60年代の歌手サンディ・ショーに手紙を書き、この曲のカバーを録音するよう依頼した。ショーは最初は乗り気ではなかったが、モリッシーがマスコミで彼女を賞賛しているのを読んで心を動かされた。ショーはメロディー・メーカー誌にこう語っている。「結果が気に入らなかったらやめるという条件でスタジオに入るって言ったの。でもすごく楽しかったし、シングルも素晴らしいと思うわ」
このカバーはイギリスのチャートで27位に上り、ショーにとっては10年以上ぶりの大ヒットとなった。
チャート
スミスは1986年12月にロンドンのブリクストン・アカデミーで行われた最後の公演をこの曲で締めくくり、モリッシーのステージ上の最後の言葉は「もう二度と君に会うことはないだろう」となった。
サンディ・ショーは、 2013年4月11日、ザ・スミスとのコラボレーションについてデイリー・テレグラフ紙に語った。彼女は次のように回想している。「モリッシーは誰にとっても扱いにくい人だから大変だったけど、ジョニー・マーがいたことは幸いだったわね。彼と一緒に仕事をするのは本当に楽しかったわ」
歌詞の意味
恋人の悲観主義と孤独のテーマ
この曲は、恋人の悲観主義がいかにして理想的な関係を台無しにするかについて歌っている。ザ・スミスのボーカル、モリッシーはスター・ヒッツ誌にこう説明している。「完全な孤独というテーマを使いたかったんだ。歌詞の意味で、そこに何か痛烈に詩的なもの、同時に歓喜に満ちたものがあることが僕にとって重要だったんだ」ギタリストのジョニー・マーは伝記作家のサイモン・ゴダードに、モリッシーがこの曲で彼らの友情について書いたのは「当時一緒に過ごしていたのが僕らだけだったから」だろうと語った。
お気に入りの歌詞「Though we may be hidden by rags」
モリッシーはスター・ヒッツ誌で、「Though we may be hidden by rags, we have something they’ll never have(僕たちはボロ布に隠れているかもしれないけれど、彼らには絶対に持てない何かを持っている)」という一節が、ザ・スミスの歌詞の中でお気に入りだと語っている。「服を買う余裕がなく、ボロをまとっていた頃の自分の気持ちそのものだからだ」とモリッシーは語った。「でも、その時も精神的には貧しいとは全く感じなかったんだ」
引用元
「もう二度と君に会えないだろう」という歌詞は、シェラグ・デラニーの劇「蜜の味」から引用されている。モリッシーはまた、レナード・コーエンの「Take This Longing」の「すべては君が僕とどれだけ近くで眠るかにかかっている」という部分を「すべては君が僕とどれだけ近くにいるかにかかっている」と言い換えている。
ジョニー・マーが最も好きなモリッシーの歌詞
2013年にNMEから「モリッシーの歌詞で一番好きなのは何?」と聞かれたジョニー・マーは、おそらくこの曲全体だろうと答えた。その理由について彼は、「愛と友情の表明であり、前進する感覚がある。そして、ある種の本物の精神がある」と説明した。


