動画
歌詞&和訳
Everything is exactly right
何もかもが間違いないものに感じる
When I walk around here drunk every night
毎晩酔ってこの辺を歩いているときは
With an open container from 7-Eleven
セブンイレブンで買って開けた容器を片手に
In St. Ides heaven
セント・アイズの天国にいる気分
I’ve been out haunting the neighborhood
ずっとこの近辺をうろついてるけど
And everybody can see I’m no good
俺がダメ人間ってことは誰にでもわかる
When I’m walking out between parked cars
駐車された車の間を通り抜けながら
With my head full of stars
頭の中は星でいっぱい
High on amphetamines
アンフェタミンでハイになって
The moon is a light bulb breaking
月は割れた電球だ
It’ll go around with anyone
月は誰とでも巡るけど
But it won’t come down for anyone
誰のためにも降りてきてはくれない
You think you know what brings me down
何が俺をダメにしているのかわかっているつもりなんだろ
That I want those things you could never allow
俺が望んでいるものは君が決して許さないものだよ
You see me smiling, you think it’s a frown
俺が笑っているのを見て、君はそれがしかめっ面だと思っている
Turned upside down
逆だよ
‘Cause everyone is a fucking pro
だってどいつもこいつもクソ忌々しいプロだから
And they all got answers from trouble they’ve known
奴らは自分が経験したトラブルから答えを見つけていて
And they all got to say what you should and shouldn’t do
揃いも揃ってああしろこうしろと言わずにはいられないんだ
Though they don’t have a clue
何もわかってないくせに
High on amphetamines
アンフェタミンでハイになって
The moon is a light bulb breaking
月は割れた電球みたい
It’ll go around with anyone
月は誰とでも巡るけど
But it won’t come down for anyone
誰のためにも降りてきてはくれない
And I won’t come down for anyone
そして俺は誰かのためにやめる気はないよ
和訳リンク
- Needle In The Hay
- Christian Brothers
- Clementine
- Southern Belle
- Single File
- Coming Up Roses
- Satellite
- Alphabet Town
- St. Ides Heaven
- Good To Go
- The White Lady Loves You More
- The Biggest Lie
曲情報
「セント・アイズ・ヘブン」は1995年にリリースされたエリオット・スミスの2枚目のスタジオアルバム『エリオット・スミス』に収録された曲。
タイトルのセント・アイズ(St.Ides)はアルコール度数8.2%の麦芽酒のこと。この曲がレコーディングされた1994年、1995年はまだアルコール度数6.2%と7.3%でセント・アイズ・プレミアム・モルト・リカーと呼ばれていた。
解釈
アルコールとドラッグの依存症について歌った曲。
When I’m walking out between parked cars
駐車された車の間を通り抜けながら
死角になりやすい車の間を夜間に一人で、フラフラになりながら通り抜けるのはかなり危険だが、「Everything is exactly right / 何もかもが間違いないものに感じている」主人公は危険を顧みない。
It’ll go around with anyone
But it won’t come down for anyone
色々な解釈ができる部分。
最もその言葉通りシンプルに訳すなら、月は地球の周りを回っているから、誰とでも巡るけれど、常に遠い空の彼方にあって、誰のもとにも降りてきてはくれない。
毎晩、フラフラになりながら外を徘徊しているエリオット・スミスにとって、月はいつも視界に入ってくる特別な存在だったと想像できる。
またcome downを、アウトロでは「And I won’t come down for anyone / そして俺は誰かのためにやめる気はないよ」と、「やめる」の意味で使っている。
サビの部分のcome downも同じ「やめる」という意味で解釈するなら、月は誰とでも一緒に巡るけど、誰かのために一緒に巡るのをやめたりすることはないという訳になり、これも意味が通じる。
またcome downには「(薬の効き目が)切れる」という意味もある。
同じアルバムに収録されている「Coming Up Roses」には「The moon is a sickle cell 月は鎌状赤血球で / It’ll kill you in time それはやがて君を殺すだろう」という歌詞がある。この歌詞が何を意味するのかについてはまた別の議論が必要だが、月は血液中に含まれたドラッグの成分の比喩だと解釈して、It’ll go around with anyoneの部分は「それが誰の身体中にも巡る」ことを表現していると解釈することもできる。