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Elliott Smith (Album)
Elliott Smith
歌詞&和訳
I’m waiting for the train
僕は電車を待ってる
The subway that only goes one way
一方向に向かうだけの地下鉄の電車を
The stupid thing that’ll come to pull us apart
くだらないものが僕らを引き離し
And make everybody late
みんなを遅らせる
You spent everything you had
君は持っていたものすべてを使い果たし
Wanted everything to stop that bad
何もかも終わらせたくて仕方なかった
Now I’m a crushed credit card registered to Smith
今の僕は使えなくなったスミス名義のクレジットカード
Not the name that you call me with
君が呼ぶ名前とは違うんだ
You turned white like a saint
君は聖人のように青ざめた
I’m tired of dancing on a pot of gold flake paint
僕は金箔の上で踊り続けることにもう疲れ果てたんだ
Oh, we’re so very precious, you and I
ああ、僕らは本当に特別な存在のはずだったのに
And everything that you do makes me want to die
君がすることすべてが僕を死にたくさせるんだ
Oh, I just told the biggest lie
ああ、僕は今とんでもない嘘をついてしまった
I just told the biggest lie
とんでもない嘘をついてしまった
The biggest lie
とんでもない嘘を
曲情報
「The Biggest Lie」(ザ・ビッゲスト・ライ)は1995年にリリースされたElliott Smith(エリオット・スミス)の2枚目のスタジオアルバム『Elliott Smith』に収録された曲。
歌詞の意味
“The Biggest Lie” の歌詞には、『グレート・ギャツビー』(F. Scott Fitzgerald)との共通点を感じる部分がある。
- 自己破壊と喪失感
- 「君は持っていたものすべてを使い果たし / 何もかも終わらせたくて仕方なかった」
- ギャツビーも愛のために全てを注ぎ込み、最終的に何もかも失う。
- 「Now I’m a crushed credit card registered to Smith」
- 「壊れたクレジットカード」 という比喩は、資産をすべて投じたギャツビーの破滅と重なる。
- 幻想の追求とその崩壊
- 「Oh, we’re so very precious, you and I / And everything that you do makes me want to die」
- 「僕らは特別な存在だったのに」 という表現は、ギャツビーがデイジーとの関係を “something special” だと信じていたものの、それが幻想に過ぎなかったことに通じる。
- 金箔と見せかけの華やかさ
- 「I’m tired of dancing on a pot of gold flake paint」
- 金箔の上で踊る というのは、ギャツビーの金と華やかさに彩られた世界の脆さを思わせる。
- ギャツビーの豪華なパーティーも結局は虚構であり、彼の人生は表面的な輝きに包まれていたが、それに疲れ果てるという構図が似ている。
- 「最大の嘘」とは何か
- 「Oh, I just told the biggest lie」
- この「嘘」は 自己欺瞞 であり、ギャツビーが 「過去を取り戻せる」 と信じていたことに通じる。
- Elliott Smith もまた、愛や関係性の幻想を抱いていたが、それが偽りだったことに気づく。