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曲情報
「빌려온 고양이(Do the Dance)」(ドゥ・ザ・ダンス)はHYBE所属の韓国のガールズグループ、ILLIT(アイリット)の曲。この曲は3rd Mini Album 『bomb』のタイトル曲として6月16日18時にリリースされた。
作詞にメンバーのYUNAH(ユナ)とLE SSERAFIMのHUH YUNJIN(ホ・ユンジン)がクレジットされている。
またこの曲では、日本のアニメ映画『ファイブスター物語』(1989年公開)のサウンドトラックに収録されている「優雅なる脱走」がサンプリングされている。そのため、同曲の作曲者であり、作編曲家、ハープ奏者としても知られるTomoyuki Asakawa(朝川朋之)がクレジットされている。
▼2025年9月1日に日本1stシングル「時よ止まれ」の収録曲としてこの曲の日本語バージョンがリリースされた。
歌詞の意味
この曲は好きな人の前に立つと、普段の自分らしさがどこかへ飛んでいってしまい、“빌려온 고양이=借りてきた猫”みたいにぎこちなくなる胸の高鳴りを、カーニバルのような華やかさの中に閉じ込めて描いている。自信満々でいたいのに、近づけば近づくほど心臓が暴れだして、ほっぺは赤くなり、言葉はつっかえてしまう。その不器用さを可愛いまま肯定しているところが、この曲の温度になっている。
冒頭から恋の始まり特有の“ふわふわした非現実感”があって、ピンク色のときめきやジェットコースターのように上下する感情が、夜のカーニバルという舞台と重なっている。相手の気持ちが自分に向いているのか、ただの思い込みなのか、その曖昧さが猫の毛が逆立つようなソワソワ感として描かれていて、心の動きの小さな揺れを細かく拾っている。
サビは思い切って手を取る場面で、ぎこちなさの奥にある“本当は一緒に踊りたい、近づきたい”という願いが一気に解放されている。dance という言葉は単なる振り付けではなく、気持ちが弾むままに動きたいという感情そのものの比喩で、触れた手から魔法がかかるような高揚が描かれている。
借りてきた猫でいる自分すら恋の一部になっていて、ぎこちなさも、焦りも、不安も、全部が恋の魔法の中でキラキラ光っている。好きな人の前だけで“自分じゃないみたいになる瞬間”をそのまま物語として彩った曲になっている。
タイトル「빌려온 고양이(Do the Dance)」の意味
韓国語部分「빌려온 고양이」
- 빌려온 = 借りてきた(「빌리다:借りる」の連体形)
- 고양이 = 猫
つまり「借りてきた猫」。意味は日本の慣用表現と同じで、「非常におとなしくて控えめな様子」を比喩的に表す言葉。
英語部分「Do the Dance」
「Do the Dance」は「踊って」「ダンスしよう」という意味。
둠칫냐옹(ドゥンチッ・ニャオン)とは?
「둠칫」はビートに合わせた擬音語(ドンドン・チッというクラブビート風の音)のことで、「냐옹」は猫の鳴き声(ニャー)のこと。
저기(チョギ)とは?
MVの冒頭の会話でウォンヒが発する「저기」(チョギ)は、もともと「あそこ」という意味だが、会話の中で相手を呼び止めるときに使う「呼びかけ表現」としてもよく使われる。これは日本語の「あの…」や英語の「excuse me」に近い。
oh là là とは?
「oh là là」はフランス語で感嘆詞として驚き・感動・困惑・賞賛などを表現する際に使われ「あらまあ」「うわぁ」「おっと」などの意味になる。
英語表記は「ooh la la」。以下の曲でも「ooh la la」が出てくる。



