動画

The Best Of The Doors
The Doors
- Riders on the Storm
- Light My Fire
- Love Me Two Times
- Roadhouse Blues
- Strange Days
- Break On Through (To the Other Side)
- Five to One
- Moonlight Drive
- Alabama Song (Whisky Bar)
- Love Her Madly
- People Are Strange
- Touch Me
- Back Door Man
- The Unknown Soldier
- L.A. Woman
- Hello, I Love You
- The End
歌詞&翻訳
灰色の文字の部分は公式から出版された『The Doors: The Complete Illustrated Lyrics』に記載のない即興部分になります。
This is the end
これで終わりだな
Beautiful friend
美しい友よ
This is the end
これで終わりだ
My only friend, the end
俺の唯一の友、お前との終わりだ
Of our elaborate plans, the end
俺たちの手の込んだ計画の終わり
Of everything that stands, the end
築かれてきたすべてのものの終わり
No safety or surprise, the end
もう安全も驚きもない
I’ll never look into your eyes again
お前の目を二度と見つめることはない
Can you picture what will be?
想像できるか
So limitless and free
限りなく自由な未来を
Desperately in need
必死に求めてるんだ
Of some stranger’s hand
どこかの誰かの手を
In a desperate land
絶望の土地で
Lost in a Roman wilderness of pain
ローマ的な痛みの荒野に迷い込んでる
And all the children are insane
子供たちはみんな狂ってる
All the children are insane
子供たちはみんな狂ってる
Waiting for the summer rain, yeah
夏の雨を待ってるんだ、そうさ
There’s danger on the edge of town
町の端には危険が潜んでる
Ride the King’s Highway, baby
王のハイウェイを走れ、ベイビー
Weird scenes inside the gold mine
金鉱の奥にある奇妙な光景
Ride the highway west, baby
西の道を進め、ベイビー
Ride the snake, ride the snake
蛇に乗れ、蛇に乗って
To the lake, the ancient lake, baby
湖へ行け、古の湖だ、ベイビー
The snake, he’s long, seven miles
その蛇は長い、七マイルもある──欲望のままに蠢いてる
Ride the snake
蛇に乗れ
He’s old and his skin is cold
あいつは年老いてて、肌が冷たい
The west is the best
西が一番だ
The west is the best
西が最高なんだ
Get here and we’ll do the rest
そこに来いよ、あとは俺たちがやる
The blue bus is calling us
青いバスが俺たちを呼んでる
The blue bus is calling us
青いバスが俺たちを呼んでる
Driver, where you taking us?
運転手さん、俺たちをどこに連れてくんだ
The killer awoke before dawn
殺し屋は夜明け前に目を覚ました
He put his boots on
ブーツを履いて
He took a face from the ancient gallery
古の肖像からひとつの顔を選んで被り
And he walked on down the hall
廊下を歩いていった
He went into the room where his sister lived, and then he
妹が住んでる部屋に入って、そして
Paid a visit to his brother, and then he
兄貴にも会いに行った、それから
He walked on down the hall, and
また廊下を歩いていって
And he came to a door
ひとつのドアの前に来た
And he looked inside
中を覗いて
“Father?” “Yes, son?” “I want to kill you”
「父さん?」「なんだ、息子よ?」「お前を殺したいんだ」
“Mother? I want to…”
「母さん?俺は……」
Come on baby, take a chance with us
さあベイビー、一緒にリスクを冒そうぜ
Come on baby, take a chance with us
さあベイビー、一緒にリスクを冒そうぜ
Come on baby, take a chance with us
さあベイビー、一緒にリスクを冒そうぜ
And meet me at the back of the blue bus
青いバスの後ろで俺と会おう
Doin’ a blue rug, on a blue bus, doin’ a
青いカーペットで、青いバスの中で、やってるんだ
Come on yeah
来いよ、そうさ
Fuck, fuck-ah, yeah
ファック、ファックアー、そうさ
Fuck, fuck
ファック、ファック
Fuck, fuck
ファック、ファック
Fuck, fuck, fuck yeah!
ファック、ファック、ファック、そうだ
Come on baby, come on
さあベイビー、来いよ
Fuck me baby, fuck yeah
ファックしてくれ、ベイビー、ファック、そうだ
Woah
うおお
Fuck, fuck, fuck, yeah!
ファック、ファック、ファック、そうだ
Fuck, yeah, come on baby
ファック、そうだ、さあベイビー
Fuck me baby, fuck fuck
ファックしてくれ、ベイビー、ファック、ファック
Woah, woah, woah, yeah
うおお、うおお、うおお、そうだ
Fuck yeah, do it, yeah
ファック、そうだ、やれ、そうだ
Come on!
来いよ
Huh, huh, huh, huh, yeah
はっ、はっ、はっ、はっ、そうだ
Alright
よし
Kill, kill, kill, kill, kill, kill
殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ
This is the end
これで終わりだな
Beautiful friend
美しい友よ
This is the end
これで終わりだ
My only friend, the end
俺の唯一の友、お前との終わりだ
It hurts to set you free
お前を自由にするのは苦しいけど
But you’ll never follow me
もう俺についてくることはないんだ
The end of laughter and soft lies
笑いとやさしい嘘の終わり
The end of nights we tried to die
死のうとした夜の終わり
This is the end
これで終わりだ
曲情報
「The End(ジ・エンド)」は、アメリカのロックバンド、ドアーズの楽曲である。ボーカルのジム・モリソンが当初は元恋人のメアリー・ワーベローとの別れを題材に歌詞を書いたが、ウィスキー・ア・ゴーゴーでの数ヶ月にわたるライブ演奏を経て、より長大な作品へと発展した。ドアーズはデビューアルバム『The Doors』の最終トラックとして、約12分におよぶバージョンを録音し、1967年1月4日にリリースした。
この楽曲は『Rolling Stone』誌の「史上最も偉大な500曲」リストで336位に選ばれ、ギターソロは『Guitar World』誌の「史上最も偉大なギターソロ100選」で93位にランクインしている。
歌詞と録音
1969年のインタビューでモリソンは、この曲の歌詞について「聴くたびに違う意味に思える。単なる別れの歌として始めた。たぶん一人の女性に対しての別れ。でも、子供時代との別れともとれるかもしれない。とにかく、意味は聴く人次第だ」と語っている。
また「My only friend, the End(唯一の友は終わり)」という一節について、「死を痛み以上に恐れる人が多いのは不思議だ。人生のほうがよほど苦しい。死の瞬間には苦しみは終わっている。だから、死はむしろ友なのかもしれない」と述べている。
スタジオ録音の中盤には「The killer awoke before dawn / he put his boots on(殺人者は夜明け前に目覚め、ブーツを履いた)」という語りのセクションが登場し、「Father / Yes son? / I want to kill you / Mother, I want to …(父さん / なんだ息子よ? / 殺したい / 母さんを…)」と続く。モリソンはフロリダ州立大学で『オイディプス王』の学生公演に関わっており、キーボーディストのレイ・マンザレクは「ロックという舞台上でギリシア悲劇のオイディプス・コンプレックスを表現したもの」と解釈している。
このオイディプス的な部分について問われたモリソンは、「誰かを巻き込みたくない」として言及を避けた。一方、ギタリストのロビー・クリーガーは、モリソンが本当にオイディプス・コンプレックスを抱えていたと考えていた。
ドラマーのジョン・デンスモアの回想によれば、モリソンは録音中に「誰か俺を理解してる奴はいるのか?」と叫び、涙を流していた。デンスモアは「いる」と答え、長い議論の末、「父を殺す、母と交わる」という一節が意味するのは「自分の中にある他者によって植え付けられた概念を殺し、現実=自然に戻ること」だと説明している。
録音セッション中、モリソンは「fuck the mother, kill the father」というフレーズに取り憑かれており、サウンドエンジニアのブルース・ボトニックが持ち込んだテレビを誤ってコントロールルームの窓に投げつけてしまった。その後モリソンは帰宅を命じられたが、LSDを摂取してスタジオに戻り、消火器でスタジオを破壊した。損害はエレクトラ・レコードに請求された。
ミュージシャンのマイケル・ヒックスによれば、モリソンはインスト部分の間にマイクに向かって「fuck」とリズムに合わせて叫び、これが「リズム楽器」として機能したとされている。スタジオ録音ではこの言葉はミックスの中で埋もれていたが、ライブでは「Light My Fire」などでも顕著に表れた。
『The End』はオーバーダビングなしでスタジオライブ録音され、2テイクのうち2回目が使用されたとされている。この曲は1970年12月12日、ニューオーリンズのザ・ウェアハウスで行われたドアーズ最後のライブで演奏された。
音楽的特徴と作風
「The End」はゴシック・ロックの先駆的楽曲として評価されている。1967年10月に『The Williams Record』紙のライブレビューでジョン・スティックニーがこの曲を「ゴシック・ロック」と表現しており、これがこの語の初出の1つとされている。2017年には『Pitchfork』がこの曲を「ゴスの歴史を語る33曲」の1つに選出している。
この曲はアート・ロックやプログレッシブ・ロック、アシッド・ロックの発展に影響を与えたとされ、『Pop Goes the Decade: The Sixties』ではアシッド・ロックにおける代表的作品として言及されている。また、サイケデリック・ロックやハード・ロックにも分類されている。
音楽的にはMixolydianモードによるニ長調で構成され、インド音楽の要素を取り入れている。クリーガーはラヴィ・シャンカルのレッスンを受けた影響で、開放弦チューニングを用い、シタールやヴィーナのような音色を再現し、ラーガ・ロックの雰囲気を強調している。ピーター・ラヴェッツォリは、クリーガーがインド音楽のジャーラ奏法(急速なストロークと旋律の交互奏法)を独自に発展させたと記している。