【和訳】The Smiths – This Charming Man

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歌詞&翻訳

Punctured bicycle on a hillside desolate
パンクした自転車、荒涼とした丘の上で
Will nature make a man of me yet?
自然は僕を男にしてくれるのだろうか?
When in this charming car
この魅力的な車に乗っている時
This charming man
隣にはこの魅力的な男がいる
Why pamper life’s complexity
どうして人生の厄介なことに煩わされる必要があるんだい?
When the leather runs smooth on the passenger seat?
助手席の革はこんなにも滑らかに感じるのに

I would go out tonight
今夜、外に出かけたいけど
But I haven’t got a stitch to wear
着るものが何もないんだ
This man said, “It’s gruesome
すると、この男が言った「とんでもないな
That someone so handsome should care”
こんなにもハンサムな男がそんなことを気にするなんて」

Ah, a jumped-up pantry boy
ああ、身の程を知らない成り上がりの小僧め
Who never knew his place
自分の立場をわきまえなかった小僧め
He said, “Return the ring”
彼は言った、「指輪を返せ」と
He knows so much about these things
彼はこういうことについてよくわかってるんだ
He knows so much about these things
彼はこういうことについてよくわかってるんだ

I would go out tonight
今夜外に出かけたいけど
But I haven’t got a stitch to wear
着るものが何もないんだ
This man said, “It’s gruesome
すると、この男が言った「とんでもないな
That someone so handsome should care”
こんなにもハンサムな男がそんなことを気にするなんて」

Na-na-na-na-na-na-na
ナナナナナナナ
This charming man
この魅力的な男
Na-na-na-na-na-na-na
ナナナナナナナ
This charming man
この魅力的な男

Ah, a jumped-up pantry boy
ああ、身の程を知らない成り上がりの小僧め
Who never knew his place
自分の立場をわきまえなかった小僧め
He said, “Return the ring”
彼は言った、「指輪を返せ」と
He knows so much about these things
彼はこういうことについてよくわかってるんだ
He knows so much about these things
彼はこういうことについてよくわかってるんだ
He knows so much about these things
彼はこういうことについてよくわかってるんだ

和訳リンク

曲情報

 「ディス・チャーミング・マン」は、イギリスのロックバンド、ザ・スミスの曲で、ギタリストのジョニー・マーと歌手のモリッシーによって書かれた。1983年10月にグループの2枚目のシングルとして独立系レコードレーベルの ラフ・トレードからリリースされたこの曲は、マーのジャングルポップなギターリフと、スミスのテーマである性の曖昧さと欲望を中心に展開するモリッシーの特徴的な憂鬱な歌詞が特徴的である。BBCラジオ1のジョン・ピール・ショーで演奏された別のバージョンは、 1984年のコンピレーションアルバム「ハットフル・オブ・ホロウ」に収録された。

チャート & 売上

 「This Charming Man」は、最初のリリースではそれほど成功しなかったが(シングルは全英シングルチャートで最高25位)、音楽界と主流メディアの両方で広く賞賛された。1992年に再発行され、全英シングルチャートで8位に達した(チャート順位という点ではスミスの最大の英国ヒットとなった)。2004年、BBCラジオ2のリスナーは、同局の「Sold on Song Top 100」投票でこの曲を97位に選んだ。Mojo誌のジャーナリストは、2008年の「史上最高の英国インディーズレコード50選」特集でこの曲を1位に選んだ。2023年に英国レコード産業協会(BPI) からダブルプラチナに認定された。

歌詞の意味

モリッシーは実際に服がなかった

 この歌では、荒涼とした丘の斜面で自転車のタイヤがパンクした男性の主人公のもとに、「魅力的な車」に乗った「魅力的な男性」が近づいてくる。主人公はしばらくためらった後、男性と一緒に車に乗り込む。男性は同乗者と戯れ、その晩遅くにデートに誘う。主人公は「着る服が一着もない」という理由で男性の誘いを断る。フロントマンのモリッシーは1984年にUndress誌に、この最後の一節は個人的な経験から書いたものだと語っている。「何年もの間、私には仕事もお金もなかった。その結果、服もまったくなかった。どこかに招待されたごくまれな機会には、いつも座ってこう言っていた。『ああ、服も靴もないから、今夜は絶対にそこには行けないよ』。だから、あれらのひどいパーティーには全て参加できなかった。本当に幸運だったよ」

パントリーボーイの引用元

 モリッシーは、1972年にローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインが主演した同性愛劇『スルース』の映画化作品から「身の程を知らない成り上がりの小僧、自分の立場を知らない」というセリフを引用した。この映画自体は、ヘンリー・グリーンの1945年の小説『ラビング』を参考にしている。この物語では、アイルランドの城の管理人チャーリー・ローンスが、パントリーボーイ(食事の給仕を手伝う下位の使用人)を「身の程を知らない」「自分の立場を知らない」と非難する。その後、指輪が盗まれる事件が発生し、パントリーボーイは濡れ衣を着せられる。

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