動画
- Run With The Wolves
- Omen Reprise
- World’s On Fire
- Piranha
- Stand Up
曲情報
「オーメン」はイギリスのエレクトロニックバンド、ザ・プロディジーによってリリースされた19枚目のシングル。2009年2月16日にリリースされ 、アルバム『インベーダーズ・マスト・ダイ』からの最初の商業シングルである。
リアム・ハウレットは2009年1月24日、 NMEに次のように語った。「マキシムとキースのこれほどメロディアスな演奏を人々はこれまでに聴いたことがない。俺たちはこの作品を、単なるバンドのアルバムではなく、『これが俺たちだ』と示すバンドのレコードにしたいと思っている。」
この曲とアルバムのタイトルにもなっている「Invaders Must Die」は両方ともDoes It Offend You, Yeah?(バンド名)と共同制作した。
「オーメン」は2009年のイギリスの音楽雑誌が主催するケラング!アワードで最優秀シングル賞を受賞した。
この曲のリード音は絶妙に不快にならないように歪ませているところが素晴らしい。
この曲の16秒の音はnicStageのフリーサンプル音源をサンプリングしている。
歌詞の意味
この曲は不吉な気配が繰り返し迫ってくる感覚を、最小限の語句だけで増幅させる構造になっている。意味を説明するよりも、避けられない出来事の接近を示す予兆を、執拗な反復として提示することで、逃れようとしても逃げ切れない圧力を生む。ここでの“書かれた文字”は、すでに結果が定まっているかのような宿命性の象徴で、状況が動かせないまま進行していく硬直した世界を暗示している。
語られる対象は自律性を失い、自分ではなく“自動化”によって動いているように描かれ、そこにあるのは意思の喪失と停止した感情の風景。自分の力では回避できない未来が、ただ音の波と反復のリズムによって押し寄せてくる。短いフレーズが重ねられるたびに、警告の効力が強まり、聴き手は状況の出口が閉じていくような不穏さに包まれる。
物語も感情の起伏も排して、ひとつの予兆だけを拡大し続ける手法により、クラブトラックでありながら、ほぼ黙示録的なムードが形成される。逃れられないサインが点滅し続けるような、硬質で冷たい緊張を持った曲になっている。
関連動画
ピンクポップ・フェスティバル2010(オランダ)でのライブパフォーマンス



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