動画
- Asleep
- Unloveable
- Half A Person
- Stretch Out And Wait
- That Joke Isn’t Funny Anymore
- Oscillate Wildly
- You Just Haven’t Earned It Yet, Baby
- Rubber Ring
曲情報
「Ask」(アスク)は、イギリスのロックバンド、ザ・スミスが録音した曲である。1986年10月20日にラフ・トレード・レコードからシングルとしてリリースされた。ボーカルのモリッシーとギタリストのジョニー・マーがクレジットされている「アスク」は、メジャーコードを中心に作られた、一見明るく前向きなポップソングである。歌詞は恥ずかしさについて語り、リスナーに抑制を克服するよう促している。ギターパートが複数あり、制作が複雑なため、最終ミックスに関して意見の相違が生じた。当時グループのリズムギタリストだったクレイグ・ギャノンは、曲のコード構造を書いたが、クレジットは認められなかったと主張している。
「アスク」は、ザ・スミスの母国におけるトップ20連続ヒットを継続し、全英シングルチャートで最高14位を記録した。アイルランドのシングルチャートでは9位に達した。映画監督のデレク・ジャーマンが、この曲のミュージックビデオを監督した。ザ・スミスのほとんどのシングルと同様に、この曲はスタジオアルバムには収録されていない。この曲は、コンピレーションアルバム『ザ・ワールド・ウォント・リッスン』と『ラウダー・ザン・ボムズ』(ともに1987年)およびライブアルバム『ランク』(1988年)に収録されている。
「アスク」は、前作のシングル「パニック」よりも意図的に明るい曲として書かれた。モリッシーは「次のシングルが、実際の曲の価値に関係なく、ちょっとした抗議だったとしたら、人々は『またか』と言うだろう」と語った。
この曲の歌詞には「ゾッとするような詩を書いている /ルクセンブルクの出っ歯の女の子に向けて」という連句があり、これはモリッシーが文通相手に頻繁に手紙を書いていた若い頃を指していると解釈されている。Mozipediaの著者であるサイモン・ゴダードはまた、「自然は言語だ – 読めないの?」という一節を、アラン・ベネットの1978年のテレビドラマ「私なんかこわくない」に由来するものとしている。そのドラマには「自然には言語があるんだ、わかるだろ、我々がそれを読むことを学べばいいのに」という一節がある。ゴダードはさらに歌詞全体について次のようにコメントしている。「…表面的には抑制を解き放てという嘆願だが、『Ask』の核心は主人公自身の消えゆく性的抑圧にあるように思われ、モリッシーが歌詞に大文字を誇張して使用し、性欲を統一の爆発物として鮮やかに表現していることでそれが強調されている」
歌詞の意味
この曲は、内気さやはにかみが人生の行動を妨げる一方で、語り手がそれを肯定的に受け止め、相手に積極的な働きかけを促す内容になっている。語り手は、自分に何か試したいことがあるなら遠慮なく言ってほしいと繰り返し呼びかけ、拒む理由などないと強調することで、相手の躊躇を和らげようとする。
室内にこもって詩を書くという場面では、孤独と創作への傾倒が示され、対象との間に距離があることが暗示される。核心に置かれた「愛でなければ破滅的な出来事が私たちを結びつける」という表現は、極端な対比によって人と人をつなぐ力の不確かさと不可避性を示し、語り手の世界観を象徴する。自然という言語に関する言及は、人間関係の根底にある直感的理解の難しさを指し、そのうえで語り手はなおも相手に歩み寄りを求める。全体として、内気さを抱えた者の慎ましい願望と、関係の成立に対する半ば諦観的な洞察が併存する作品になっている。


